
内反尖足に対して自主トレーニング[股関節外転筋と小趾外転筋から考える]
お疲れ様です!はらリハです!
本日は…
脳卒中後遺症による股関節機能障害に対して考える「股関節外転筋の活動を考慮した立脚支持のトレーニングから内反尖足を軽減させる方法」を解説していきます。
当事者とその家族に向けての投稿です。
※ 引用書籍
はじめに
前回までのあらすじ
1)股関節の役割
☑︎ バランスを保つ(股関節戦略)
☑︎ バランスを崩した時に一歩降り出す(ステッピング戦略)
☑︎ 前方/後方へ移動する時に姿勢を安定させる
☑︎ CPGの賦活(オートマチックな歩行)
☑︎ 身体を常に起こし続ける(体幹の伸展活動)
2)股関節で起きやすい問題
☑︎ 座位/立ち上がりで骨盤が起こせない
☑︎ 立位/歩行で股関節を曲げる状態で固定する
☑︎ 歩行時の支える時期に骨盤から外側に抜ける
→本日はここの問題に介入
☑︎ 歩行時に股関節を伸ばす力が不足する
3)内反尖足に対して股関節外転筋をトレーニングする意味
☑︎ 内反尖足は、足の小指が使えず、床に対して足の接地面積が狭くなり、歩行時に麻痺側への荷重で骨盤が外側に抜け、バランス機能の低下を招く。
→それに対して、股関節外転筋と小趾外転筋の活動が得られれば、内反洗足は軽減し、骨盤が外側に抜けない分、股関節の支持としての機能が得られる
簡潔にまとめると上記となります。
そこを踏まえ、本日は…
① 股関節外転筋を考慮した立脚支持(歩行で支える場面)の自主トレーニング
を紹介します。
※ 前回までの記事を一読してから取り組むとより効果的かと思います!
左右の重心移動の練習
先の記事では「股関節外転筋と小趾外転筋の活動が麻痺側で支持する時に大活躍し、内反尖足の改善にも繋がる」ことをお伝えしています。
下記の自主トレーニングでは、動き的には単純な左右の体重移動ですが、内容を突き詰めれば非常に難しく、支える環境で頭で考え、身体で実行しながら取り組んでみましょう。
⬜︎ 回数:10回 5セット(目安)
これに合わせて、臥位や側臥位、座位など、安定しやすい姿勢で体幹と股関節伸展、外転筋のトレーニングを同時に行うことが有効です。
終わりに
ここまで、読んで頂きありがとうございます。
最後に、脳卒中後遺症の改善に向けた自主トレメニュー(有料500円)を紹介します。
「病院でやっていたリハビリ」と「本来回復に必要なリハビリ」
がズレていることが非常に多いです。
よく聞くのが「原因は筋肉」という話。
筋肉トレーニングも必要ですが、よくよく考えると根本的な問題って脳じゃないですか?
だって脳の損傷なんですもん・・・
脳の回復に必要なリハビリしないといけないじゃないですか。
そこをピックアップした自主トレを提供しています。
なぜ自主トレで回復するのか・・・
根本的な問題である脳の問題に対して「脳と手足の神経の繋がりを作るリハビリ」を根源に作った自主トレメニューだからこそ「改善する」がついてきます。
根本的な問題に着目したメニューなら回復も見込めると思いませんか?
今よりも10歩も20歩も先の自分になるためにも、使えるものは何でも利用しましょう。
内容は大きく分けて3つです。
☑︎ 病態、症状の理解
☑︎ 病態、症状の原因
☑︎ 自主トレメニュー
となっています。
病態を理解することで、なぜ自分がこのような状態になり、どこに問題があり、どこを気をつけることでその症状が緩和するのか、図や写真を使いながら分かりやすく解説しています。
全く動かせない方から、症状が軽いけどうまくいかない方まで、必要な機能的要素と脳科学的な知見を併用したメニューになっています。
根本的な問題の解決をテーマに、最高の技術と知識をフル活動させて作った自主トレメニューです。
販売してから既にnote経由を合わせて50件以上、おかげさまで好評を頂いています。
500円で購入できますが、安価で買えるような自主トレメニューではないです。
一人でも多くの方が麻痺のない生活に少しでも戻れるように願いを込めて作りました。
ぜひ、使って見てください。