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アナキンのパダワン・チャレンジ


アナキン・スカイウォーカーは、パダワンになるために評議会の審査を受けることになりました。パダワンというのは、ジェダイになるために訓練を積む修行者のことです。仏教でいえば、悟りを開くために修行を重ねる菩薩に相当します。


しかしながら、評議会のメンバーは、アナキンをパダワンとして認めることに難色を示しました。なぜなら、アナキンは年を取り過ぎているからです。この時点で、アナキンは9歳です。通常のケースでは、3歳ぐらいから修行を始めるので、アナキンは明らかに年を取り過ぎています。9歳で年寄り扱いをされる世界というのも、なかなかにして厳しいですね。


言うなれば、9歳のアナキンは「ゆで卵」の状態です。「お前は何を言っているんだ?ゆで理論か?」という人もいるかもしれません。まぁ慌てなさんなお若いの。通常であれば「生卵」の状態で修行を始めます。生卵の状態であれば、黄身の位置を変えたり、半熟の状態にしたりして、卵の状態を自由自在に変容させることが可能です。


ところがどっこい。アナキンはカチカチに固まったゆで卵の状態なので、おいそれと手を加えることができません。「鉄は熱いうちに打て」という諺がありますが、アナキンという鉄はコチンコチンに冷え切っているのです。その様子はまるで、炭素冷凍されたハン・ソロのようです。Oh no!


幼い頃から英才教育を施さなければ、負の感情に引き込まれるリスクが高くなります。懸念した通り、アナキンは暗黒面に堕ちてしまいました。ゆで卵に黒塩をかけるようなものです。そんなアナキンが暗黒面を回避する方法はただ一つ。そうです。「身体を徹底的に鍛えること」です。


精神が支配されそうならば、身体を鍛えて対抗するしかありません。打倒チューバッカです。チューバッカを倒すのは一筋縄ではいかないので、誰かに協力してもらいましょう。ウォーズマンだとあまりにも安直すぎるので、ロビンマスクあたりに頼みましょう。アナキンは将来的にマスクをかぶることになるので、マスクの予行演習にもなって一石二鳥です。


どうせなら、未来に行って、ダース・ベイダーを誘拐してきても良いかもしれません。道徳的には良くないかもしれませんが、なにせ相手はベイダーですからね。多少強引な手を使わなければ、こちらがやられてしまいます。将来の自分とタッグを組めば、もはや怖いものはありません。隣人愛の結果としての三位一体ですね。屈強なマスク野郎共に挟まれたアナキンの肩身が狭そうです。


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