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奥能登穴水で幸せを握るお寿司屋さん 幸寿司


お話をお聞きした人

橋本さん

これまで

40年前から奥能登の美味しい魚でお寿司をつくる

お店を出したのは先代のお父さん
自分のお店を持ちたくて昭和56年に開業
能登での新鮮な魚を地元の人たちに提供してました
当時は穴水も栄えていて、多くのお客さんが訪れました

新鮮なお魚

お店を継いで苦労の連続

橋本さんは料理屋での修行をへて、お店を継いだのは10年前
北陸新幹線の開通に伴い、ご両親からもお店が忙しくなるかもということで呼び戻されました

その後、ご両親が相次いで亡くなり、借金などもあり最初はお金の流れが分からず苦労されたそうです
そんな中でも「お客さん商売は楽しかった」と橋本さんはおっしゃいます

店舗

こだわりの握り

橋本さんのこだわりは「気配り」
お店の中のお客様の状況に常に気を配っているそうです
女性やお子さんにはしゃり小さく 
握りたてが美味しいので、お客さんの好みやペース、状態に合わせて握っていきます

新鮮なネタのお寿司

コロナも乗り越えて

コロナ中は営業時間を短縮して自粛していました
ようやくコロナも終息して、2023年は忙しくなり、来年を楽しみにしていました

2024年

正月

その日は、テイクアウト用の注文の品を作ってたそうです
調理してる時に地震が来ました
建物は大丈夫でしたが、ネタケースなどは室外機が壊れてダメになってしまいました
店内はガタガタで、重たい冷蔵庫などが倒れていました

建物は無事でしたが、中は危険な状況に

仲間と共に正月の食材で炊き出し

奥さんと娘さんを実家に避難させ、橋本さんは猫と一緒に駅の駐車場で車中泊をしていたそうです
そこへ飲食店の仲間たちが集まって来て、正月の食材で炊き出しを始めました

店の片付け

数週間たって電気が来てから、ちょっとずつ店の片付けを始めました
再開は6月
隣の民家が店に倒れそうで、もうひと揺れしたら危ない状況でした
お客さんの安全を考え、撤去されてからの再会を決意した結果でした

お隣の解体を待ってお店を再開

お客様の温かい言葉

再開までの間は、テイクアウトなどで凌いだそうです

「お店を開けてくれてありがとう」
「避難所で飲むより飲食店で飲むお酒はうまい」
などの、お客さんの言葉がありがたかったそうです

そのような励ましに後押しされて、辛かったが常に前をむいて、再開を進めることができたと、橋本さんはおっしゃいます

未来に向けて

マーケティングを強化したい

今は復興支援の関係者で繁盛していますが、忙しいのも期間限定とのこと
そのため、外の方々に発信して行きたいそうです

奥能登の、季節の旬のものを掲げて呼び込めるように
魚介類に限らず、里山や自然を活かした食材をアピールしていきたいと橋本さんはおっしゃいます

カニも美味しい

奥能登や穴水の未来

地震や水害もあって、人の住むところでは無いというイメージを持たれているのではないか?それを払拭して行きたいそうです

生まれ育ったところだからこそ栄えてほしい
なんとか残っている自分たちで盛り上げたい
橋本さんは仲間と共に前に進んでいきます

能登の魅力

散歩で見れる最高の景色

自宅は海の近くにあるので、散歩している時に海(内海)の先に立山が見えるそうです

能登の自然の恵み

寿司職人からみた能登の食の魅力

四季折々の美味しい能登の食材です
・冬 カニ たら 寒鰤 なまこ あんこう かわはぎの肝 能登牡蠣
・春 山菜 たけのこ わらび
・夏 たら刺身 岩牡蠣 おこぜ こち
・秋 きのこ このみだけ しばたけ 

ぜひ奥能登や穴水に訪れて、食べてみてください!

橋本さん、お話をお聞かせいただき、ありがとうございました!


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