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大判フィルムカメラでの撮影は本当に怖い?実はそんなことない話

こんにちは、ラウファンです!

大判フィルムカメラでの撮影って、最初はちょっと怖く感じるかもしれません。少なくとも、僕は最初そう思っていました。でも実際には、思っているほど複雑ではないんです。ワークフローが少し違うだけで、小さなフォーマットのフィルムカメラと比べていくつかのステップと注意が必要なだけです。

今回は「大判フィルムカメラは怖い」というイメージを払拭したいと思います。ワークフローの違いや、実際にかかるコストについても詳しく説明します(正直、コストだけはちょっと怖いかもですが、笑)。



なぜ大判フィルム?

正直に言うと、大判フィルムカメラは誰にでも向いているわけではありません。ペースが遅くなり、細かい部分に注意が必要で、コストもかなりかかります。でも僕にとっては、2つの大きな理由があります。

1. 圧倒的なディテール
写真のディテールは、スキャナーの性能に左右される部分もありますが、暗室プリントを始めてからは、ネガのサイズがディテールに大きく影響することに気づきました。ネガが大きければ大きいほど、最終的なプリントにおけるシャープさと繊細さが際立つんです。

2. 撮影のプロセス
ここ1年で、僕の写真への向き合い方は大きく変わりました。以前はストリートフォトのスピード感が好きで、瞬間的なシーンを捉えるのが楽しかった。でも今は、もっとゆったりとしたペースで風景や海、朝日や夕日を撮ることに喜びを感じています。大判フィルムカメラは、この「スローフォト」なスタイルにぴったりなんです。

大判カメラ + Fuji Pro 160NS

ワークフローの違い

35mmや中判フィルムの場合
通常の小さなフォーマットのフィルムカメラは、シンプルなプロセスです。

  1. カメラとフィルムを準備する

  2. フィルムをカメラに装填する

  3. 撮影して、ロールが終わったらフィルムを取り出す

  4. ラボに出すか、自分で現像する

  5. スキャンして完成!

たぶん、これはすでに慣れている人が多いですよね。

大判フィルムの場合
大判フィルムカメラになると、少し手順が増えます。

  1. フィルムの装填:1枚ずつシートフィルムをホルダーに入れる必要があります。暗室かチェンジバッグの中で作業するので、事前の準備が重要です。

  2. 撮影準備:三脚を立てて、カメラを組み立てます。ここで結構時間がかかります。

  3. 撮影プロセス:暗幕の下でフレーミングとピント合わせをして、露出計で光を測ります。その後、フィルムホルダーをカメラにセットして撮影します。

最初の頃は、つい手順を飛ばしてしまうこともありました。でも慣れてくると、このプロセスが逆に楽しくなってくるんですよね。

大判カメラ + Fuji Pro 160NS

唯一ちょっと怖いもの(コスト)

正直、これが一番怖いかもしれません(笑)。大判フィルムカメラで撮影するためのコストについて、具体的に見ていきましょう。

1. フィルムのコスト

  • カラーフィルム(Kodak Portra 160):10枚で約14,500円(1枚あたり1,450円)

  • モノクロフィルム(Ilford HP5):25枚で約9,700円(1枚あたり388円)

もう少し安く抑えたいなら、期限切れフィルムもおすすめです。例えば、2018年に期限切れのFuji Pro 160NSなら、25枚で5,500円(1枚あたり220円)で買えました。

2. 現像費用
日本では現像費用はそこまで高くありません。1枚あたり約500円程度です。

3. スキャン費用
これが少し厄介です。大判フィルムの魅力は、なんといってもその高解像度とディテール。高品質なスキャンを依頼すると、東京では1枚あたり2,000円〜5,000円かかることもあります。

コスト削減のコツ
個人的には、自分でスキャナーを持つことをおすすめします。デジタルカメラでのスキャンやフラットベッドスキャナーを使えば、長期的にはかなりコストを抑えられます。

大判カメラ + Ilford HP5

まとめ:怖がる必要はない!(コスト以外はね笑)

コストの部分を除けば、大判フィルムカメラで撮影することに怖がる必要はまったくありません。慣れれば全然難しくないし、自分なりのワークフローを作って、細かい部分に気を配るだけです。

大判フィルムカメラを使い始めてから、写真の楽しみ方がガラッと変わりました。1枚1枚を丁寧に撮ることで、より深く写真と向き合えるようになったし、他のフォーマットでも意識が変わりました。

速いスピードで流れる現代社会の中で、ゆっくりと時間をかけて写真を撮ることは、僕にとって心から楽しめるプロセスなんです。

以上、今回はここまで!この記事が、大判フィルムカメラを試してみたいと思うきっかけになれば嬉しいです!

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よろしくお願いします。

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