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患者さんから学ぶこと

現在自分の担当ではないのですが、患者様に対応に難渋する方がいます。

身体的にどうこうではなく、高次脳機能障害と元々の生きづらさを抱えている人の対応です。

運転再開の希望があるため、評価を実施しているのですが、毎回いくつかの不満が出てきます。

「この評価には公平性が保たれていない」
「あの人は時間に遅れてきて早く終わる。俺の貴重な時間をなんだと思っているんだ」
「あの人のあの言葉が気に入らなかった。もう理学療法はやらない」
「なんで担当が変わると、評価の仕方も変わるんだ」
「あの人が自信なさげにやるから不安になった。」
「こんな説明受けていない」
「先生は一回もリハビリなんて見に来ないくせに、俺の何がわかるんだ」
「なぜリハビリが始まってから準備するんだ。やる気がないのか?」
「なぜフローチャートを説明できない人がいるのか」

こういった内容のことを毎回爆発的な喋り方でお話しされます。

スタッフルームでは、「またあの人ね。ほんとどうしようもないね」「言っていることはわかるんだけど言い方だよね」「あの人の話は聞いてられないなあ」
先輩がこうだから、後輩も「厄介な人ですね。」「まあ仕方ないですね」「嫌なら帰ればいいと思うんですけどね」


ちょっと待て。
こういう時こそ、学ぶときではないんですか??
確かに言い方はきついです。
私たちにも言い分があります。そして本人はどうなんだって言いたい部分はあります。

でも、この人が言っていることってそんなに間違っていることでしょうか。

・時間通りに訓練を開始する
・何かを行う前には、理解が得られるまで説明する
・運転評価などでは、統一した関わりをする
・言葉遣いや、態度には気をつける

これらって、私たちが日頃から気にかけて行わなければいけない部分なのではないでしょうか。

セラピストに不満をいう人=面倒な人

こんな考えでは何も学ぶことはできません。
どんな患者様でも、意見を言うことはストレスがかかるはずです。
ましてや大事な運転の結果がかかっている時はなおさらです。

ハッキリと言ってくれる方は貴重な存在です。


そんな人を軽くあしらおうとしてしまう、今のスタッフに非常に危機感を感じました。
特に若い世代のスタッフには、このような方から学んで欲しいです。

患者さんへの言葉掛けの仕方、言葉の選び方、言語以外のポイント、自分ではわからない時の対応、学べることはたくさんあります。

次に同じような方を担当した時に、上手に関係性を気づくことができるようにして欲しいです。


患者さんも私たちも人です。

分かり合えなくても、わかろうとすることはできるはずです。

なんだか少し残念な気持ちになった場面あり、下の世代とも少しずつ共有していきたいと思う一コマでした。

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