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亡国の防衛省 日本を「殺しやすくする」防衛省のサボタージュ

イージスアショアシステムの導入が中止されて数ヶ月経過する。

イージスアショアシステムは日本の防衛政策の核であった。しかしこの重要な防衛システム導入の中で防衛省は繰り返し繰り返し、無作為を繰り返した。防衛省のわざとなのかの無作為の連続に次ぐ連続で、とうとうイージスアショアシステム導入は中止されてしまった。これは日本の防衛政策の大失態だった。

まずイージスアショアシステムに採用されていたSPYー7の選定基準が明白ではない。採用実績のあるSPYー6をあえて外して選定した。これはまだ開発が完了してない。実物が存在しない仮想のプロジェクトのSPYー7を防衛省は「性能が高いため選定された」と言っている。これは日本のみが選択したものなので、開発費の大部分の負担もさせられるし、製造費も規模の経済も効かない。また、SPYー7はソフトウェアがベースライン9止まりの予定だ。SPY-6の方はベースライン10を適用できる。イージスアショアシステムとして1世代前のソフトウェアを採用することが「高い性能を備えた」ことになるのか。大きく疑問である。が防衛省は少なくともこのレーダーの選定に関わる議論を公開しない。せめてすべて透明にして公開するべきだ。なのに一切それをしない。防衛省がロッキードマーチンから1ピーナツ2ピーナツ受け取ったくらいのことでもあったのか、防衛省がわざと適当に選択したかのような状況である。

それよりも問題は、イージスアショアシステム導入地がひっくり返った原因はブースターの落下問題である。ブースターの落下はミサイル防衛において絶対に避けられない。であれば住宅地からできるだけ遠い地域を選定して、重要性を地域に説明して通していくのが常道だろう。それが適当に選定された挙げ句、「ブースターは落下しない、ブースターの落下管制が可能である」と大嘘をついた。もちろんこれはあとから大問題に発展する。そんなことをする必要もないし、そんな技術に大量な資金投入して研究開発する必要性がないからだ。できるだけ海に近い地域を選定して海に落とせばいい。

土地の選定に際しても防衛省は全く汗をかかなかった。そのせいで住宅地に隣接するような土地が候補地になってしまった。ブースターの落下についてはひどすぎる嘘をついて大爆弾を作ってしまった。レーダーの選定については何の基準も開示されず高く実績のない方を選択した。これでイージスアショアシステムは完全に頓挫した。ではどうなるか。

自民党は何故か「敵基地攻撃能力」の議論で代わりにするというとんでもないことを言い出した。移動式発射台が実用化されている現代、敵策源地は固定されていない。では敵基地攻撃能力があったとしてミサイル防衛になにか役にたつのか。自民党はわかっていてやっているのか不明だが、ミサイル防衛と敵基地攻撃能力は基本的に関係ない政策である。イージスアショアシステムは筋のいい防衛システムだった。そんなことすら通せない防衛省について責任を追求して何故こんなことになったかを振り返らないと、日本の防衛政策は進歩しない。敵基地攻撃能力はイージスアショアシステムの代わりにはならない。防衛省こそが日本のがん組織であることを、国民はもっと明確に批判するべきだ。

とち狂った大学教授と財務省陰謀論なんかをぶち上げているような愚かなことをしている場合ではない。「防衛省亡国論」を胸に刻み、イージスアショアシステムの再度検討に向け、防衛省を突き上げていかなければならない。イージスアショアシステムの代替策は、すべて劣化政策だからだ。防衛省の官僚たちよ、恥を知れ!イージスアショアシステム導入中止で開いた「防衛の空白」は国民1億2千万を危険にさらしているぞ!

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