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【特撮家族・第四話】「松本隆さんと髙見澤さんの共通点?」

坂崎「少し前に『松本隆のことばの力』って本が出たの。藤田久美子さんってライターさんが内容をまとめて。でね、『夏しぐれ』の歌詞も出てくるの。売れなかったけど90年代になって本人達がネタにして歌いだしたって。レコーディングの時、怒られながら歌詞書き直していた松本さんの姿、今でも覚えているもん。」

桜井「俺ら一人ずつ松本隆さん、筒美京平さんに曲書いてもらったの有り難かったよな。どの歌詞もどこか情緒的でいいよね。元々ドラマーでしょ。どこで作詞の勉強したんだろうね。」

坂崎「その本読んだらね、古事記とか万葉集とか世阿弥とか出てくるから、そういう所から着想得ているのかもね。『乱れ髪のような雨』も『髪をほどいたうなじ』も。青春の記憶も自転車のあしらい方がきれいだもんね。」

桜井「高見沢が今書いている小説も主人公の父親が神道の学者だから、高見沢もやっぱり古事記とか読んで書いているんだろうね。レッド・ツェッペリンより『四季つれづれ』が先な感じだし。」

坂崎「高見沢の小説、続きが出たよね。読めないけど知ってるよ、『オール讀物11月号』。」

桜井「松本隆さんの本読むんなら高見沢のも読めよ。」

坂崎「高見沢って、見かけに依らず古いの好きだよね。お城見に行ったりすんのかな。」

桜井「武将の幽霊とか古事記の神様とかと夢の中で話してたりとか。」

棚瀬マネージャー「海老名サービスエリア着きましたよ。何か食べ物買ってきますか?」

坂崎「海老名サービスエリアったらメロンパンと海老入りカレーパン。腹減ったから両方食っちゃう。」

桜井「俺も。高見沢にも両方買ってやって。まだ寝てるけど。ん?高見沢起きてるのか。お前誰と話してるの?」

高見沢「えっ何?メモはするな?口伝を記憶しろ?バレちゃまずいって?」

坂崎「高見沢大丈夫?まだ寝ててもいいよ。高見沢の好きな海老名のメロンパンと海老入りカレーパンたのんであるから?飲み物は?」

高見沢「坂崎、なんで今日は優しいんだよ。ちょっと待て、変なこと考えてるだろ?」

坂崎「ギター100本俺に譲るって承諾書を書けって小人さんが言ってますよ~。」

高見沢「お前にやるわけねぇだろ!」

坂崎「転売して保護猫の避妊手術の費用にすんの。いいじゃん。高見沢はアルフィーの融資部だから。」


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