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吉野源三郎
大学時代の指導教官は愛想の悪い人で、ゼミの飲み会でも学生たちとは距離を置いていた。そんなO先生の指導は厳しく鋭い。学生たちはプライドをずたずたにされ、彼を敬遠した。でも、O先生の言うことは核心をついており、後から思い起こせば、それは彼の優しさだったのだと気づかされる。
そのO先生に、ある飲み会で聞いてみた。
「今まで読んだ本でいちばん感動した本は何ですか?」
「本を読んで感動するということはあまりないですね。でも強いて一つ挙げるとすれば、吉野源三郎という人が書いた『君たちはどう生きるか』という本でしょうか。」
読んでみた。世の中の見方が変わった。そして大人に対する見方も変わった。そして、自分がどう生きるかを考えさせられた。さすがO先生、参りました。