ローズを纏う
俺はローズの香りが好きで、ローズの香水をつけている。
男なのに気持ち悪いと思われがちだが、ローズの香りってやつは本当にいい。
幸せな気分になるんだ。
本当はもっと好きな香りもあるんだけれども、まだ見つけられていない。
今度、時間がある時に、香水屋に入り浸って探してみよう。
さて、香水というやつは時間が経つと香りが薄まる。
今日も朝に3回プッシュをしてきたが、夕方には嗅がないとほとんど香りを感じない。
だから近々、香水携帯用のアトマイザーを買おうと思う。
これで日中もつけ放題だぜ。
でもつけすぎには要注意だ。
よく料理屋で香水をプンプンさせている奴がいるだろう。
俺はそういう奴が隣になると殺意を覚える。
「このやろー、せっかくこれから俺の大好きなエンガワを食べるというのに、おめぇの香水のせいで台無しだ!」ってな。
昔、勤めていた料理屋のバイトの女が、仕事の休憩中に香水をつけなおして出てきたことがあった。
若いからおしゃれをしたいのはわかる。
でも仕事中に、ましてや料理屋でそれをやっちゃダメだろう。
料理人が一生懸命作った料理、そしてそれを楽しみに来てくれているお客様、そういう人たちに失礼だ。
でもバイトだから香りがどうとかそこまで真剣に考えないもんな。
でもそういうところだぞ、大事なのは。
だから香水というものはTPOをわきまえて使おう。
香りといえば他にもある。
俺はラーメン屋でカレーがあるところがあまり好きではない。
それはカレーの匂いは強いから、せっかくの美味しいラーメンの香りをかき消してしまうからだ。
それじゃまるでカレーラーメンじゃないか。
俺が注文したのは醤油ラーメンなんだよ!
そして俺がラーメンを食べるのに、両隣がカレーだと引っ叩きたくなる。
「だから俺が食べたいのはカレーラーメンじゃねーんだよぉー!」って。
それだけ俺はラーメンに真剣なんだ。
向き合っているんだ。
それをお前らはカレーだカレーだなんてはしゃぎやがって。
カレーなんて家でも食えるだろう。
でもあんなに手間のかかったラーメンスープは家では作れない。
だから俺はわざわざ食べに行くのだ。
だのにだのに。
そういえばカレーといえば、昔、千葉県は柏に「ボンベイ 」というカレー屋があって、そこのチキンカレーとカシミールカレーというのが物凄く美味しかった。
カシミールカレーはめちゃくちゃ辛いカレー。
俺は汗をだらだらと流しながら食べたことを覚えている。
俺は汗を掻くとまるで顔面にシャワーを浴びたように汗を掻く。
ビッチャビチャだが、まぁ代謝がいいってことで愛嬌だ。
そしてそのカレー屋の卓上にあったピクルスがこれまた最高にうまかった。
俺が行くと大体、卓上のピクルスは無くなった。
全部食べ尽くすからだ。
それだけ美味しかったのだ。
そこはもちろんカレーだけ。
そこでラーメンなんか出していたらあんなに店は繁盛しなかったに違いない。
今もあるのかな。
さぁ、今日も帰ったらローズを纏おう。
ローズに包まれて眠る夜は最高なんだ。
全く男のくせにローズローズって...
ローズの香りは女性を感じるから幸せなんだ。
本当に気持ち悪いな、お前は。
すみません。
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