パンツが届いた
ふふふ、注文したパンツが届いた。
玉袋収納付きのパンツだ。
普通のパンツより玉部分の生地が袋状にゆったりしているんだ。
でも俺の玉は小さい。
だから生地がダブついてしまう。
世の野郎どもはあの玉袋に玉袋がジャストフィットするのだろう。
羨ましい限りだ。
玉袋がデカいことはいい。
何でもそうだが、「大きい」ということには魅力がある。
大きい筋肉、大きい車、身長が大きい、体重が多い...とにかく総称して「デカい」ということには、母なる大地のような、大きく包み込む安心感と逞しさを感じるのだ。
だから「デカい」は素晴らしい。
「デカい」は人を豊かにしてくれる。
女性もお感じだろう。
男の玉袋のデカさに逞しさを。
きっと小さいよりは大きい方に男を感じるはずだ。
それは本能的なものだろう。
一般男性の玉袋が大砲だとしたら、俺のは自動小銃だ。
小型だが連射ができる。
ダダダダダと。
大砲は一発発射して終わりだが、俺は何百発も射てるのだ。
最後の一発は真っ赤っかだ。赤玉だ。
それにしても箱に写っていた海外男性の着用写真とは、似ても似つかない俺のパンツ姿。
女性も似たようなご経験がおありだろう。
ブラやショーツを着用している海外モデルに憧れて買ったはいいものの、いざ自分が着用した時の絶望感。
そうだ、俺たちは仲間なんだ。
お互い、肉体的コンプレックスを抱えた同士なのだ。
その為にダイエットに励んだり筋トレをしたりする。
そうやって足掻いて少しでも理想に近づこうとする姿は、何とも微笑ましい限りだ。
これからも諦めずにやっていこう。
理想の体型に近づけるように。
しかしそうやって、もう4年近く筋トレをしていても、どうにもならない現実がここにはある。
やはり餅は餅屋。
独学でやるのには限界があるようです。
大人しくプロに教えを乞うて、一刻も早く理想の体を手に入れましょう。
絶望の夏が来る前に。