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社長通信Vol.97 「創造性」に投資を
皆さんは「創造性」(クリエイティビティ)と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。アーティストやデザイナー、もしくは発明家のようなイメージが浮かぶかもしれません。でも、僕は創造性はすべてのビジネスや人生において必要な要素であると信じています。そしてその創造性こそが、これからの日本、そして地方の産業を活性化させる鍵になると考えています。
僕は現在、家業である三星グループの代表を務めています。1887年創業という長い歴史を持つこの企業は、元々は和服生地の艶付け業(砧打ち)から始まりました。時代に合わせてウール生地の製造や樹脂コンパウンドなど事業を変化させてきたものの、グローバル化やデジタル化が進む現代において、伝統的な産業が直面する課題は多くあります。僕はその課題に対処するためには、経営に「創造性」を取り入れることが重要だと確信しています。
このnoteは、三星グループという古くて小さな会社の5代目アトツギが書くオープン社内報「社長通信」です。社員だけじゃなく、いつか仲間になってくれるかもしれないあなたや、お客様や取引先、地域の方々など共に新しい価値を創り出す全ての皆さんに向けて発信しています。
これまでの創造的なチャレンジ
三星グループでは、これまでいくつかの創造的なプロジェクトを展開してきました。例えば、「ReBirth WOOL」というプロジェクトでは、廃棄されるウールを再生利用し、新たな価値を創り出す試みに取り組んでいます。環境問題が深刻化する中、廃棄物を再利用することで持続可能な未来に貢献するだけでなく、「再生する」という物語性が新しいマーケティング価値を生み出しています。このプロジェクトは、単なる環境活動ではなく、創造性によって経済価値と社会的意義を結びつけたものです。
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また、地元の産業を活性化させるために始めた「ひつじサミット尾州」は、伝統産業である尾州のウール産業を再評価するだけでなく、観光や地域交流のプラットフォームとしての役割も果たしています。このイベントを通じて、人々が尾州の魅力を再発見し、それが新たなビジネスやコラボレーションの種となっています。これもまた、創造性による投資が形になった一例です。
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創造性を引き出す環境づくり
創造性とは、大きな事業構想だけでなく、日々の小さな工夫やアイデア、そして挑戦を重ねる中で誰もが発揮できるものです。ただ、創造性を発揮するためには、適切な環境が必要だと思います。三星グループでは、創造性を引き出すための環境づくりや投資を惜しまず、社員一人ひとりが持つ可能性を最大限に引き出していきたいと考えています。
(各種資格試験の勉強代も含めた費用サポートや、Netflixや映画/美術展の援助なども拡充していきます!)
また三星グループでは、アトツギとスタートアップの共創基地「TAKIBI & Co.(タキビコ)」を設立しました。この場所は、事業変革を志す後継者たちと新産業創出を目指す起業家たちが集い、新しいアイデアやプロジェクトを生み出す場となっています。「異質なものとの対話と共創」というコンセプトを共有する社内外の有志が集まることで、日本に新たなムーブメントが生まれつつあると感じています。
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僕らが目指すのは、単にアイデアを形にすることではありません。創造的な試みによって、人と人、地域と地域、さらには日本と世界をつなげることです。そのためには、互いに刺激を与え合い、成長できる環境づくりが不可欠です。そしてそれを支えるための「投資」を惜しんではいけません。
創造性への投資がもたらす未来
経営者としての僕の役割は、従業員や地域社会が持つ創造性を引き出し、それを実現するためのリソースを提供することだと考えています。創造性への投資は、短期的には成果が見えにくいかもしれません。しかし、それは未来への種まきであり、持続可能な成長を実現するためには不可欠なものです。
現在、日本の多くの地域や企業が人口減少や後継者不足といった課題に直面しています。しかし、こうした状況だからこそ、創造性への投資が重要性を増しているのです。何かを守るだけでは未来は変わりません。守りながらも革新し、新しい価値を創り出すことが必要です。それを実現するのが創造性の力です。
ぜひ皆さんのチカラを貸してください!
そんな「創造性」への一大投資を、2025年2月26日(水)に行います!
その名も「TAKIBI & Co. Fes Tokyo / タキビコフェス トーキョー」日本初のアトツギ✖️スタートアップのクロッシングを目的とした500人規模の1dayカンファレンスです!
僕はこれまで、伝統産業や地域をベースにしながらも、未来を見据えた挑戦を続けてきました。そしてこれからも、「創造性」という無限の可能性を信じ、投資していきたいと思っています。
でも、1人や1社でできることには限りがあります。この大きなムーブメントを一緒に共創してくれませんか?みんなが仲間になる…そんな旗揚げイベントになると思っています。
2025.2.26、多くの皆さんとリアルで直接お会いできるのを楽しみにしています🔥