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学校では習わない性のこと~性は喜びのはず~

こんにちは
花です。

読者様は、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR:性と生殖に関する健康と権利)ってご存知ですか?Sexual and Reproductive Health and Rights、頭文字をとって、「SRHR」です。

すべての人の「性」と「生き方」に関わる重要な概念です。


性を知るは権利なのに…学校では習わない

Sexual and Reproductive Health and Rights (SRHR)は4つの言葉の組み合わせです。わけると、こうなります。

セクシュアル・ヘルス

自分の「性」に関することについて、心身ともに満たされて幸せを感じられ、またその状態を社会的にも認められていること。

リプロダクティブ・ヘルス

妊娠したい人、妊娠したくない人、産む・産まないに興味も関心もない人、アセクシャルな人(無性愛、非性愛の人)問わず、心身ともに満たされ健康にいられること。

セクシュアル・ライツ

セクシュアリティ「性」を、自分で決められる権利のこと。自分の愛する人、自分のプライバシー、自分の性的な快楽、自分の性のあり方(男か女かそのどちらでもないか)を自分で決められる権利。

リプロダクティブ ・ライツ

産むか産まないか、いつ・何人子どもを持つかを自分で決める権利。妊娠、出産、中絶について十分な情報を得られ、「生殖」に関するすべてのことを自分で決められる権利です。

4つとも人間が生きていく上でめちゃめちゃ大事だと思いませんか?でも、日本の性教育は世界からみてもかなり遅れています。

そもそも、学校では習いません!
だから家庭での学びが大切なんです。

大切な我が子にもだけど、全人類に伝えていきたいこと。大人も学びをアップデートしなきゃなことなんです。習ってないんですからね、知らないんです。

日本の学校での性教育

性交や避妊方法をドイツは小学校高学年で、フランスやオランダ、フィンランドは中学校で教えると言われます。また、2009年にユネスコが公開した包括的性教育の枠組み「国際セクシュアリティ教育ガイダンス(2018年に改訂)」の生殖に関する項目では、5~8歳の段階で「赤ちゃんがどこから来るのかを説明する」ことを目標にしています。ヨーロッパの国々をはじめ、アジアでは台湾などがこのガイダンスを踏まえて性教育の方針を打ち出しています。

コウノトリが運んでくる。とかは、ナシです。科学的に事実を伝えること。子どもは純粋に知りたくて質問してくるので、それを大人が恥ずかしいものタブーなもの、汚らわしいものとして扱わないこと。

✓質問されたときが知りたいときです幼少期は単純に聞いてきますよね。興味が高まったときに、科学的に多様性をもって肯定的に伝える!です。


日本の教育課程では、中学1年生のときに、成長に伴い男女の体がどのように成熟していくかや、ヒトの受精卵がどう胎内で成長するのかを学びます。

しかし教科書には、受精の前提となる性交についての記述はありません。その理由は、国が定める学習指導要領に「妊娠の経過は取り扱わないものとする」という一文があるためです。これが通称「はどめ規定」と呼ばれています。

■小学5年の理科…「人の受精に至る過程は取り扱わないものとする」 
■中学1年の保健体育科…「妊娠の経過は取り扱わないものとする」

性暴力をなくすために

子どもたちが性暴力の加害者、被害者、傍観者にならないように、守るために 2023年(令和5年)から全国の学校で「生命(いのち)の安全教育」本格的にスタートしました。

でも、おかしいと思いませんか?性交について学ばないのに、性暴力がどういうものなのか分かるかな?家庭内やプライベートな空間、権力の力関係がある中で行われるものは、本人も周囲も気づけないことが多分にあります。気付いていてもSOSが出せないことも。

そしてそれが起きたとき(なんかモヤモヤするけどこれって…も含む)に、性を話題に出して相談できるような環境と周りの大人の態度が整っているかな?相談窓口を知っているかな?とっても疑問な点なんです。

月経がきて妊娠可能な体になるから。とかではなく、人との関係性を考える上で、性に関する知識とスキルを学び始めるのは思春期になってからでは遅いです。性教育という括りではなく、暮らしの中で取り入れる人間関係が健康的に築いていけるための教えです。

暴力といっても幅広い。身体・精神・性的・経済的・社会的な暴力。これを解決するコツがつかめるのがデートDV予防学のシングル単位思考法です。この話は、また別途で書きます。

デートDV予防学を一言で表現するなら「優しいコミュニケーション」です。物理的にも精神的にも、同意なく侵入し合わない。人の嫌がることをしないためにはどうしたらいいのかを教えてくれます。そう聞くと、当たり前だと思いますよね。でも、難しいんです。自分と他者は違う人間なので、人の嫌がることが本心で聞いてみないと分からないからです。

性の相談窓口

以下、デートDVチェッカーより引用

セイシル

セイシルは10代の若者が抱える性のモヤモヤにこたえる性教育メディア。自分の性と向き合う力をつけること。それは自分の人生を自信をもって生きていくために不可欠なことです。性のモヤモヤに困ったら、セイシルのサイトを見てね。

性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター一覧

男女共同参画局:ワンスタップ支援センターとは、性暴力の被害に対して、医療・心のケア・法律相談など、さまざまな相談にひとつの窓口で対応してくれる機関です。

性犯罪被害相談電話#8103(ハートさん)

性犯罪にあってしまったとき、警察に相談できる短縮ダイヤルです。電話すると、自動的にあなたの都道府県警の性犯罪被害窓口につながります。

Curetime(キュアタイム)性暴力のお悩み相談

内閣府:24時間365日相談受付可能です。17時~21時はチャットで、それ以外の時間はメールで性暴力のことを相談できます。


自分の人生を自分で選択できる、そんなあたりまえをすべての人に。

今回は、以上です。
花より。

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