シャンソン枯葉&詩人ポールヴェルレーヌの秋の歌(落葉) 小國裕美 8 小國裕美 2021年11月8日 16:03 フランスのポール・ヴェルレーヌという詩人の 秋の歌(落葉)秋の日の深い憂愁秋の歌(落葉) ポール・ヴェルレーヌChanson d'automne Paul VerlaineLes sanglots longsDes violonsDe l'automneBlessent mon coeurD'une langueurMonotone.Tout suffocantEt blême, quandSonne l'heure,Je me souviensDes jours anciensEt je pleureEt je m'en vaisAu vent mauvaisQui m'emporteDeçà, delà,Pareil à laFeuille morte.上田敏 『海潮音』より秋の日のヰ゛オロンの (ヴァイオリンの)ためいきのひたぶるに (ひたすらに)身にしみてうら悲し (心悲しい)鐘のおとに (時刻を告げる鐘の音)胸ふたぎ (胸ふさぎ)色かへて (顔色を変えて 青ざめて)涙ぐむ過ぎし日のおもひでや。げにわれはうらぶれて (心憂く思って)ここかしこ (あちらこちら)さだめなくとび散らふ (飛び散っていく)落葉かな。ヴァイオリンのやるせなげな旋律にも似た、秋の日のうら寂しい気配が、ひしひしと身にしみて、ただもう、悲しくて仕方がない。時を告げる鐘の音を聞けば、胸がふさぎ、顔も青ざめて、過ぎ去った日のことをあれこれと思い出しては、つい、涙ぐんでしまう。考えてみると、私は、すっかり憂えしおれて、風の吹くがままに、あちらこちらと、あてもなく飛び散っていく落葉のようなものである。 ポ-ル・ヴェルレーヌ(窪田般彌訳)秋風のヴァイオリンのながいすすり泣き単調なもの悲しさで、わたしの心を傷つける。時の鐘鳴りひびけば息つまり青ざめながらすぎた日々を思い出すそして、眼には涙。いじわるな風に吹かれてわたしは飛び舞うあちらこちらに枯れはてた落葉のように。 ヴェルレーヌの「秋の歌(落葉)(Chanson d'automne)」は1866年に出版されたヴェルレーヌの処女詩集『サチュルニアン詩集(Poèmes saturniens)』に所収された作品、ヴェルレーヌが20歳の時に書いた詩です。ユーチューブは「枯葉」小國裕美シャンソンコンサートより Pf / KAZUYA #詩人 #フランス語 #フランス文学 #シャンソン #ポールヴェルレーヌ 8