プリンセス誕生

ママっていい人じゃないね　を読んだ友人から
あんたひどいね　娘が正しいよと笑われた

なにさ　ちょっとわたしの好みをゴリ押し
しただけじゃんと答えたら　

ちょっととゴリ押しは同居するのかとまた笑われた

好みのゴリ押しと言えば、わたしはボーイッシュな
感じが好みの為、娘さんはよく男の子と間違われていた

けれど最近の娘さんはショートカットにするのを嫌がり（伸びてくると耳に髪の毛が入ってチクチクするのが嫌らしい）かと言って結ぶのも嫌だと言うので、おかっぱ頭である

the昭和な田舎の子であるが　その顔で
プリンセスになりたーい　とか言う

ひらひらフリルの服を着たいらしい…

そんなの買いたくないと思っていたところ
頂いたお下がりの中にドレスが入っていた

結婚式とかで着たのかな？　すごいふりふり

今の子はこういうのも普通に着てるわよ　
でも都会の子だけかしらね？　とおばあちゃん

これ着て外行ったら虫取り網になるよね
しばらくしまっておこうと思っていたら

やだ！　これがいい！　プリンセスだから！

プリンセス　庶民はこんなドレスを着てお出掛け
したりしませんよ　公園で遊べませんですよ
（変な敬語になる乳母）

いい！　公園行かない！　公園じゃないとこ行く！

かしこまりました…

と言うわけで、乳母とばあやはプリンセスを連れてホームセンターへと参ったのでございます

プリンセス（お姫さまと言うと違うと怒る）
ガムテープを探して下さいますか？

わかった！　まかせて！

プリンセスがドレスをふりふりさせながら
カートをがんがん押していく

草刈機の前を通るプリンセス　面白い絵面だ

店員さんに可愛いわねと声をかけられて
もじもじ照れるプリンセス

まあいっか　しまっておいても勿体無いもんね
どんどん着て下さいませ

ドレスがぼろぼろになったその時は
灰かぶり姫とお呼びいたしましょう