#エッセー
ソフトバンクの和田投手。「サウスポー物語」が終幕。島根の県立高校からの出世物語。プロ生活22年。米国での苦しい時期を乗り越えて日米通算165勝。お疲れさまでした
ソフトバンクの和田毅投手(43)が現役生活に別れを告げた。島根の県立高校からの出世物語。決して剛球投手ではない。巧みなコントロールで相手打者を翻弄した。プロ生活は22年。1試合1試合が真剣勝負だった。米国時代はけがに苦しんだ時期もあった。それがさらなる成長の糧になった。日米通算165勝。立派な投手人生だった。 1998年の夏の甲子園。和田投手は島根県立浜田高校のエースだった。進学校だ。決して甲子園の強豪ではない。新潟の新発田農に初戦で勝つと、優勝候補だった東東京の帝京にも勝
DeNAが「史上最大の下剋上」。26年ぶり日本一。「先手必勝シリーズ」を制した。それぞれの「リベンジ」が完結。公式戦で貯金わずか2のチームの成長物語
DeNAが「史上最大の下剋上」を成し遂げた。26年ぶりとなる日本一。「先手必勝シリーズ」を制した。それぞれの「リベンジ」が完結。日本一へ王手をかけた第6戦も、投打がガッチリかみ合い大勝。ホームの横浜で「胴上げ」を披露した。今季のセリーグ公式戦で貯金がわずか2のチーム。球史に残る成長物語を頂上決戦で刻んだ。 3日に横浜で行われた日本シリーズ第6戦。DeNAにとって、重要なポイントは2点。まずは何としても先取点を奪うこと。そして先発の大貫晋一投手がどこまで粘れるか。 1点目は
雨が日本シリーズを名勝負にする?日本一になるのはDeNAかソフトバンクか。雨を「勝利の女神」にするのは、どっちだ?1958年「3連敗4連勝」の伝説を生んだのも雨だった
雨が日本シリーズを名勝負にする?日本一に輝くのはDeNAかソフトバンクか。両チームの監督はいずれもプラス思考だ。1958年に行われた日本シリーズは「3連敗後の4連勝」という大逆転シリーズ。流れを変えたのも雨だった。今年も第6戦が雨で順延に。雨を「勝利の女神」にするのは、どっちだ? 降雨による中止は21年ぶり。今年の日本で3勝を挙げ頂点に王手をかけているのはDeNA。第6戦以降はホームの横浜で戦える。一方のソフトバンクは2勝で、日本一となるには2連勝が必要。ただアウェーの横浜
もがいた末に見つけた「勝ちパターン」。DeNAが終盤勝負で2勝2敗のタイに。日本シリーズ。ソフトバンクの「弱点」を見つけた。先発投手の力投と先取点が活路を生む
もがき続けながら見つけた「勝ちパターン」だ。日本シリーズ第4戦。DeNAが終盤勝負に持ち込み、ソフトバンクに快勝。対戦成績を2勝2敗のタイに持ち込んだ。パリーグの「絶対王者」ともいえるソフトバンクの「弱点」を見つけた。先発投手が好投し、味方打線が先取点を奪えば、終盤に活路が生まれる。相手の不安定な中継ぎ陣を崩せば勝機が見えてくる。 30日に福岡で行われた頂上決戦の第4戦。前日、DeNAが今シリーズの初勝利を手にした。その試合でDeNAは勝ち抜くヒントを手にしたようだった。
チーム一丸で先取点を奪った。「不死鳥」が粘りに粘った。DeNAが初勝利。日本シリーズ第3戦。ソフトバンクのホームの連勝を16で止めた。「下剋上」へ大きな1勝
チーム一丸となって先取点を奪った。「不死鳥」のエースが粘りに粘った。今年の日本シリーズでDeNAが初勝利。ソフトバンクのホームでの連勝を16で止めた。ベイスターズが反撃ののろしを上げた。「一番星」となるために、「史上最大級の下剋上」を成し遂げるために大きな1勝だ。 29日に福岡で行われたシリーズ第3戦。ホームの横浜で痛い2連敗を喫したDeNA。この試合も落とせば、相手にシリーズ制覇へ王手をかけられる。 DeNAにとって、喉から手が出るほどほしいのが先取点だった。2連敗はい
相手をなめてるわけじゃないけれど。「申告敬遠」は慎重に。日米の頂上決戦で決勝点の呼び水に。ドジャースは逆転サヨナラ満塁弾。ソフトバンクはエース投手がプロ初打点
相手をなめてるわけじゃない。きっと最適な作戦に違いない。それでも「申告敬遠」は慎重に。日米の頂上決戦で、申告敬遠を受けた次の打者がともに決勝打を放つ異例の結果を生んだ。ワールドシリーズではドジャースが延長十回に逆転サヨナラ満塁本塁打。日本シリーズはエース投手がプロ初打点となるタイムリーを放って決勝点にした。 日本時間の26日に開幕した日米2つの頂上決戦。大谷翔平選手が初めて出場するだけに注目度が例年以上に増しているワールドシリーズ。圧倒的な強さを見せつけて勝ち上がったソフト
きみよ、北の大地で大きく羽ばたけ!日本ハムが福岡大大濠高の柴田投手を「当たり1位」指名。続投表明の新庄監督がくじで交渉権ゲット。「投打二刀流」の逸材
きみよ、北の大地で大きく羽ばたけ。そんなエールを送りたい。プロ野球ドラフト会議。今季パリーグ2位と躍進を遂げた日本ハムが1位指名したのは、福岡大大濠高の柴田獅子(れお)投手だ。続投を表明した新庄剛志監督が自らくじに参戦した。「外れ1位」ならぬ「当たり1位」。投打二刀流をめざせる逸材。日本ハムのスーパースターになる予感がする。 24日に東京都内のホテルで行われたドラフト会議。日本ハムが当初1位指名したのは5球団競合の宗山塁選手(明治大)。球団社長が交渉権獲得のくじを引いたが、
「ドン引きするほど強い」ソフトバンクの悩み。きょう26日から日本シリーズ。大谷ドジャースのワールドシリーズと日程がもろ被り。小久保監督がライバル心メラメラ
「ドン引きするほど強い」ソフトバンク。圧倒的な力を見せつけて日本シリーズまで勝ち進んできた。きょう26日から頂上決戦が行われる。ただ、海の向こう米国では大谷翔平選手のドジャースがワールドシリーズに進出。日程がもろ被りで、日本シリーズの注目度が下がりかねない。タカ軍団の小久保裕紀監督はライバル心メラメラ。本当の敵は米国にあり? 日本シリーズ前日の25日。会見で小久保監督は報道陣に異例のお願いをした。「ここは日本だぞということ」。日本のプロ野球の頂上決戦が行われるのに、海の向こ
まるでゲームのオセロ。点を取られても、すぐさま取り返す。ソフトバンク打線が先発モイネロ投手を救った。序盤の打撃戦を制して日本シリーズへ王手。CS最終ステージ
まるでゲームのオセロのようだった。点を取られても、すぐさま取り返す。ソフトバンク打線が序盤に苦しんだ先発モイネロ投手を援護し続けた。点の取り合いを制して、日本ハムに快勝。パリーグ優勝によるアドバンテージの1勝を含め通算3勝目。日本シリーズ進出へ王手をかけた。今季リーグトップの607得点を誇る重量打線はポストシーズンでも健在だ。 17日にホームの福岡で行われたCS最終ステージ第2戦。ソフトバンクは前日にリーグ最多勝同士が投げ合うビッグマッチを制して勢いに乗っていた。 第2戦
「ドント・ストップ・ミー・ナウ」ソフトバンクは止められない。無傷で日本シリーズ進出。主軸も下位打者もタイムリー。リリーフ陣も盤石。タカ軍団が空高く加速
「ドント・ストップ・ミー・ナウ」。今のソフトバンクにぴったりの歌だろう。イギリス出身の伝説的ロックバンド「クイーン」の代表的ソングだ。タカ軍団がプロ野球クライマックスシリーズ(CS)最終ステージを無傷で突破した。ハイライト映像にかぶせる曲として疾走感のあるこの曲はぴったりだ。止まらぬホークス。圧倒的な強さが際立っていた。 18日にホームの福岡で行われた最終ステージ第3戦。これまで2連勝し、パリーグ優勝によるアドバンテージの1勝を加えて3勝0敗と日本シリーズ進出へ王手をかけて
ソフトバンクは王朝を築けるのか。4年ぶりにパリーグⅤ。投打に圧倒。4月4日以来首位を渡さずに奪冠。強すぎることが仇になるかも
ソフトバンクは王朝を築けるのだろうか。4年ぶりにパリーグ優勝を果たした。今季は投打で圧倒し、4月4日以来首位を明け渡さずに奪冠した。ただ強すぎることが仇となるかもしれない。過去には強すぎるチームが日本シリーズであえなく敗退した歴史もある。ホークスは日本一となれるのか。なれないのか。それが問題だ。 ソフトバンクは今季、戦力補強や役割変更が奏功した。まずは、西武で活躍し続けた山川穂高選手をFA移籍で獲得。今季32本塁打、94打点でパリーグの打撃2部門でトップに立っている。攻撃力
涙の数だけ強くなれるよ。阪神・大竹投手が2年連続の2けた勝利。「今年は無理だろ」の声をはね返した。チームの2年連続Ⅴへ欠かせぬ存在に
涙の数だけ強くなれるよ。阪神の大竹耕太郎投手(29)へ伝えたい。2年連続の2けた勝利を手にした左腕。「今年は無理だろ」と周囲の声があり、大竹投手自身も不安に感じていたが、それは杞憂だった。チームの2年連続リーグ優勝へ欠かせぬ存在となっている。涙を流して喜ぶ姿に、彼の成長はまだまだ続くはずと思わせてくれる。 16日にホームの甲子園で行われたヤクルト戦。29歳のサウスポーは今月5日以来の先発登板だった。初回、先頭打者にいきなりヒットを許すなど2死満塁のピンチを迎えた。 6番打
運を味方にできる人は強い。ソフトバンクの5年目、石塚選手が勝利をもたらすプロ初適時打。育成出身の23歳。2軍落ちのピンチを脱出。ポトリと落ちる決勝打
運を味方にできる人は強い。ソフトバンクの5年目、石塚綜一郎選手が値千金のプロ初適時打を放った。育成出身の23歳。2軍落ちのピンチをかいくぐって、チャンスをものにした。小久保裕紀監督も「今いるメンバーで断トツに上にいる方」と太鼓判。パリーグ優勝へマジック減らしが進んでいる。その先のポストシーズンへ貴重な戦力になるはずだ。 8月31日に敵地千葉で行われたロッテ戦。1-1の同点で迎えた六回表の攻撃。2死二、三塁の場面で、石塚選手に3打席目が回ってきた。この試合、2打席までは凡退。