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第二話  続き

「まずお菓子を作る前に、お菓子の国に行って、お題を聞きに行こう!何のお菓子を作るのかがわからなきゃ、どうもできないからね。」

その時、いちごの頭には、ハテナマークが浮かびます。

「えっ・・・えっ!!!ちょっと待って、お菓子の国ってさ、一体どうやって行くの?」

「こっち。」

ゴロゴロゴロ、パフェが近くにあった本棚を引くと、光り輝く扉が現れたのです。

「ここが、お菓子の国への入口よ。審査員さんに、会いに行きましょう!さあ、この中に入って!!」

*********

キィィ・・・バタン

「うわあっ!すごい!」

そこには、ロリポップの木、あめで出来たベンチ、チョコレートの家、お菓子のお城など、すてきな世界が広がっていました。

「審査員さんは、チョコレートの家の中にいるからね。」

「そこに行ってみよう!」

パフェは、ドアをノックしました。

「こんにちは。『スター・パティシエール』の、試験をしてもらいたいの。」

「どうぞ。」

中から、審査員さんの声が聞こえました。

*********

「ガチャ」

中は、ガラリとしています。

「あれ・・?さっき声が聞こえたはずなんだけど・・・」

「ここです!!ここですよ!!」

びっくりして、いちごは下を向きました。そこには、なんと、小さなクッキーの人形がいたのです!!

「えっ!?クッキー人形!?」

「こんにちは。ぼくは、スター・パティシエール試験の審査員の、クッキーと申します。あなたの名前は、何というのですか?」

「か、河井いちごです・・・」

「スター・パティシエールのことについて、少しご説明いたしましょう。」

*********

一つ星のおいしいクッキー

「今回のお題は、『クッキー』です。五日後の、十月十五日までに提出してくださいね。」

「わ・・・わかりました」

いちごは、少し緊張しながら言いました。

「スター・パティシエールの証として、このバッチをもらえます。最初は一つ星で、どんどん星が多くなっていくんです。ちなみに、パフェさんは今、四つ星ですよ!
それでは、五日後、よろしくおねがいします!」

*********

「・・・あれ!ここ、スイートツリーハウスじゃない!?」

気がついたら、ツリーハウスまで帰ってきていました。

「そうと決まれば、早速、クッキーづくり、進めていきましょう!」

「よーし、がんばるぞー!!」

*********

~審査当日~

「チーン」

オーブンの音とともに、甘い香りが部屋中にただよいました。

「うーん、いい香り!!!」

二人は、声を合わせてそういいました。

クッキーいっぱい

「クッキーさんが小さいから、クッキー自体も小さくしたのは、いいアイデアね!あとはこれを出すだけ!」

パフェといちごは、クッキーを袋に詰めて、ドアへはいりました。

*********

「それでは、さっそくたべさせていただきます!!」

審査が始まりました。

「・・・・・・・・・・」

一瞬だけ、あたりが静かになりました。

「・・・とっても、幸せで楽しい味がします!そして、ぼくに合わせて、小さくしてくれたのは、あなたたちだけでした。」

「河井いちごさん、あなたを一つ星スター・パティシエールに任命します。」


〈終わり〉三話へ続く!!!

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