仕事なんて行くのやめてこれから飲みにいこう!ってなった話。


仕事に行くのいやですね。
気候のせいもあるのか身体がダルくて仕方ない。

生きてるだけで精一杯。

職場について秒で「もう帰りたい!」と同僚につぶやきはじめる始末。

もうね、時間内に職場に到着してる事自体が奇跡なのよ。
もっとホメてほしい。

ドブを見るような目で私を見ないでほしい(笑)

そんなイヤイヤ仕事に向かう私が、出勤途中でテンションが上がってちょっとだけ仕事がんばろうってなったささやかな話です。

車の運転しない人には伝わらない話で申し訳ない。

車は1人1台、車の保有数=市民数みたいな超絶ド田舎に住んでる私は当然マイカー通勤。

この通勤路に魔の交差点がありましてね。

私はこの交差点を右折しなければならないのですが、もう右折がままならない。
右折ってなに?おいしいの?

ここがスムーズに通行できるかどうかで遅刻かそうでないか決まると言っても過言ではない。


この交差点、
①交通量が多いのに一車線ずつしかない。
②右折レーンなし。右折矢印なし。
③対向車は信号変わるまで途切れない。


もはや信号が黄色から赤に変わる瞬間を狙って突撃するしかないわけです。

となると、1回で右折できるかどうかは、右折車の「先頭」次第。

こいつがクソだと1台も右折できない。(先頭含め)
逆に優秀だと、3台は右折できるのだ。

私はこれまで、

・躊躇した挙句、自分も右折できない「ドンクサ先頭」

・躊躇した挙句、自分だけ右折して残りを置き去りにする「トリッキー先頭」

・躊躇した挙句、交差点に取り残され、直線車にも対向車にも歩行者にも邪魔にされる「トリプルスリー先頭」

など、とくかく様々な先頭に辛酸をなめさせられてきた。


今日私はあせっていた。
遅刻ギリギリだ。

この右折が私の運命を左右する。


1回で右折できればあるいは…!


そして私は右折車の3台目に位置していた。

やばい。正直ヤバい。1回で右折出来るか微妙な位置だ。

私の運命は先頭に託された。

たのむ…!優秀な先頭であってくれ…!


そして戦いは始まった。


歩行者信号の青が点滅し始める。

すると、なんと先頭がゆるゆると右折しようと準備を始めた。

当たりだ!今日の先頭は優秀。



いいぞ…!お前は出来る子だ!

いやしかしまだ油断はできん。

2台目がマヌケだと2台目まで右折して私だけ置き去りにされる。
必殺、置き去り戦法。

いっけーー!2台目!!

すると私の思いが通じたのか2台目も先頭に従ってジリジリと動き始めた。

いいぞ…!

いや、まだだ!!まだ終わっていない!!

対向車が信号無視して突っ込んでくると、いくら先頭が優秀でも1台も右折できない。

全ては対向車にかかっている。

信号が青から黄色に変わる。

すると対向車は無理せず、すっと停車した。


い ま だ…!!

いっけーーーーーーーーーー!!!!

先頭がすみやかに右折!

2台目も先頭にひっついて右折!!

3台目の私も無理なく右折!!!


素晴らしい!!!
こんな連携プレーがあるだろうか。

一切打ち合わせなし。

だがこの瞬間、3人は確実に同じ目的に向かって共闘していた。

道路状況を読み、他人の動向を伺い、迷惑をかけぬように自分の目的を完遂した。

SUGEEEEEEE!!!

もうね、仕事なんて行くの止めてこれから3人で飲みにいこう!!

いやもう、無理せず止まってくれた対向車も含めて4人で飲みに行こう!!

ってなったね。

あの交差点について語りながら飲みたい。
毎日どれだけ苦労しているか。
何度トリッキー先頭に置き去りにされたか。

熱い。熱すぎる。なんか嬉しくなっちゃってホクホクしながら仕事行ったよね。

ほんとたまたま同じ時間に交差点で一緒になった赤の他人と一瞬でも心が通った瞬間がたまらない。

楽しかった…!

また会おうぜ!!あの交差点で!!!




もっと早く家を出ればいいのでは…?ってツッコミはなしよ。


※道交法に従って安全運転を心がけております。

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