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就活を終わらせた大学生のその後(毒親と学習性無力感について)

 こんばんは、ぽぽちです。名前だけでも覚えて帰ってください。
 ここでは、私の体験談をもとに、就活、大学生、毒親をテーマとして語りたいと思います。


  1. 就活終了の感想や時期について

  2. 実際の就活(大手病、毒親)

  3. 就活生を支える周囲の重要性(親や友人)

  4. 就活の早期化と大学四年生の意義

  5. 毒親による学習性無力感


1,就活終了の感想や時期について

 先日(とは言っても四月初週ですが)、就職活動を無事終わらせました。
結果は、第一志望の企業様から内々定を頂き、他社様の選考を辞退させていただき終了しました。第一志望の最終面接までに最終面接を二つ受けておりましたが、結果の前に辞退いたしました。理由は簡単です。第一志望の合否連絡が先に来たことと、他の学生に少しでもチャンスが行ってほしいという想いからです。合否発表の前に辞退すれば他の学生が内々定を獲得することが出来るチャンスが増えます。私はそれらを考慮して先に辞退させていただきました。

 このようにお伝えすると酷く偽善的に聞こえるかもしれません。
 実際は、私の精神上、後々辞退するかもしれない企業様の結果を待機したり、内々定を承諾したり、就活を継続したりするのは心苦しく、辞退するということにしました。ただ、複数の内々定を所持しながら就活を継続する学生の方が世間一般的に多いとは思います。

 結果だけに注目すると私の就活は、きっと周囲から羨ましがられると思います。実際に友人から色々褒めていただきました。(「えー!すごいね!おめでとう」といった素直な言葉をもらい嬉しかったです。)
 事実、第一志望の企業様から内々定を頂けたことと、就職活動を早く終了出来たことは今まで生きてきた中で何よりも安心しました。内定先とこれからの有意義に過ごせる一年間が精神安定剤だと、この時は本気で思いました。

 もちろん、現在のような六月後半になると多方面から内々定を頂いている学生はいますし、企業側も最終のエントリーシートの募集をしているところが多くなっていると思います。

 私が終了した頃は同じような知り合いが周りに誰も居らず、喜びを分かち合える人間も一緒に遊びに行く人間もいなくて少し寂しかったです。それ以上に、周囲から見えない毒親と闘いながら得た結果を一言、「いいな!」と言われるのが、地味に辛かったです。(笑)

2,実際の就活

「大手病」について

 毒親と闘いながらの就活とはどのようなものだったと思いますか?
 ここがかなり想像するのが難しい部分だと思いますが、想像しやすいちょっぴり毒な親は大体「大手病」に罹っていると思います。

「大手病」とは、私の解釈では、「大手にあたる、大企業様や一部上場の企業様を酷く子供に勧める、もしくはそれを通り越して、押し付ける病気」だと思っています。当然のことではありますが、企業様が悪い訳ではなく、就活生本人の気持ちを汲み取らず、「大手」だからという理由で特定の企業をごり押しする親や周囲が悪いです。(なんだか、興味もないのに自分の推しや好きを勧めてくる一部の方に似ていますね。)

 この「大手病」を罹患済みの方の思考は、「大手」=「安定」している、「福利厚生が充実」している、「退職金が良い」などと聞こえの良い事ばかり主張してきます。就活生を苦しめるのが、これが親だけでなく、親戚全体、地方に行くと尚更この病気が集団感染しているように思えます。(これは地方出身の友人の話を幾つか聞いて感じたことです。両親が「大手病」に罹っていたら大体親戚もこの傾向が大きくなりそうな気がします。)

 幸い、私の祖父母は全員他界しておりまして、親戚も疎遠ですから口出しはされませんでしたが、家族や親戚の”仲”がそれなりにあると遠慮もなく言ってくるお方もいらっしゃるみたいです。まあ私は親にボコボコにされましたが(笑)

 この「大手病」を聞いて、あなたはなにが問題だと思いますか?
 もちろん、子供の就活に口出しをしていること、謎のアドバイスを上から目線で与えていること、子供の人生の選択肢を無意識に狭める発言をしていることなどいろいろあると思います。

 私が最も問題だと感じたのは、この「大手病」を持つ人間が基本的に自分の意見で他人をコントロールできると無意識に考えているということです。「大手が一番」といった発言自体はもちろん、その方の意見であり、そのように発言することは自由ではあります。ただ、就活生がそれをどのように受け取るかはまた別の話です。両親や親戚にそのような事を言われた就活生は、そのような思考を洗脳的に受け取ることになりがちです。

 親を喜ばせる為に大手を受けたり、逆に「大手以外は一番ではない」というメッセージも暗示的に受け取り、大手以外は受けないという選択肢を自ら選んでしまうことになりかねません。「大手が良い」という思考自体は否定したくありませんが、残念ながらそれを主張する人たちの視野の狭さによって本人が望む道(就活に限らず起業でもなんでもかまいませんが)を知らず知らず周囲が見えなくしてしまいます。

 「大手病」について少し長く書きすぎましたが、要は「子供の将来に口出しするな」ということです。これは血のつながった両親や親戚でも関係ありません。なぜならその子の人生に責任を取れるのはその子自身しかいないからです。これを見た親御さんは次のことを肝に銘じておいてください。
あなたがその子の人生を歩む訳ではないので、あなたの望んでいることを子供に押し付けても無駄です。余計にグレます。

「毒親」について(主に私の体験談)

 ここでやっと私の就活時代の話をさせていただきますが、前述の通り両親にボコボコにされました。満身創痍、心身疲弊、四苦八苦と言った状態でした。と私は思っています。両親が違うと主張しても子供の私にそう思わせてる時点でどうなんでしょうか。立場変われば気持ちも変わりますのでここでは私(学生、子供)目線の就活をお伝えします。

 分かりやすく伝える為に時系列で書いてみました。


  • 2022/6  就活開始 インターンの説明会、申し込み、参加/お酒を飲み始める 

  • 2022/7,8,9 ほぼ毎日就活,インターンのイベント/新バイトの研修

  • 2022/9 中旬 色々耐えきれなくなりODをした翌日に家出(失踪宣告書を残しコロナのワクチン証明までもっていく)、家出先の説得で三日で帰る

  • 2022/9 家出以降 バイトの退職、部活を辞める 時々ボランティアとOD

  • 2022/10,11,12,2023/1 週2.3の就活とゼミ以外引きこもりの寝たきり

  • 2023/2.3 面接を受ける 第一志望の企業や人との出会いで少し回復

  • 2023/4.5.6 就活終了 週1のゼミ 引きこもり学生ニートの誕生


 まず就活時期についてですが、一年前の6月ということで周囲と比較するとまあ少し早いか普通くらいの時期だと思います。私は昔から母親に「早く○○しないと後悔するよ」と言われ育ってきたのですが、この時にも例に漏れず「早くインターンの申し込みしないと出遅れて後悔するよ」と何度も口癖のように言われました。まだこの時期は、のほほんとした雰囲気が周囲に漂っていましたし、私は学業の方で、ハードルの高い授業をいくつも取り、かなり苦戦していたので、私の気持ちに寄り添ってくれない母親を残念に思いました。
 毒親あるあるだと思うんですが、余計な一言や行動が多くないですか?笑過干渉や過保護な毒親は、子供が失敗するのを恐れているので態度で見守るといったことが出来ず、口を挟まずにはいられません。あるいは先回りで子供の失敗を回避するために本来親がしなくてもいいことをしたりするんですよね。私はこのような言動が双方にとってあまり良いものではないと思います。

 次に就活中の親との関係性についてです。これは無関心でも過干渉でも良くないと思います。まずは全面的に態度で子供を信頼している姿を見せる,
経済面でのサポートはする程度の関わり方で良いのではないのでしょうか。親が子供以上に過剰な反応を見せる必要は無いと思います。なぜなら子供がそれに振り回されるからです。本人や親の希望した企業の応募が受からなかったとしても怒るのはもってのほかです。変に悲しんだり励ましたりするのも私はやめてほしいと思いました。逆に無関心で相談や悩みを聞いてくれないのもそれはまず人間としてどうなのかなと思ってしまいますね。。。
 私の家では、両親二人揃って「大手病」で受ける企業を指定してきた挙句、私のメールを監視していました。大手以外や自身の知らない企業は徹底的に四季報で調べていちゃもんを付けるなど頼んでもないことをしてきていました。それで本人は、したり顔ですからね。悲しいを通り越して呆れて、私の就活なのに両親の就活みたいになっているのをただただ見ていることしかできませんでした。家出してからは、本当に徐々に自分の気持ちを伝えられるようになってきましたが、それでも未だに両親に忖度するような受け答えが基本になっていますね。

 私が就活している中で最も辛かったことは、両親が私の話に耳を傾けてくれなかったことです。他の学生はどうか分かりませんが、私が就活中親に対して最も求めていたことは「話を聞いてもらうこと」だったけれど、それは一番私がしてもらえなかったことでした。これは私が家出をした際に帰る条件として掲示したものでもありますが、帰ってきた後も以前と変わらなかったので酷く絶望したのを覚えています。
 「話を聞いてもらう」と言ってもこれは難しいことではありません。相手の話したいことを聞くというものです。自分の聞きたい情報を聞き出すといった尋問に近いものはそれに当たりません。そのような意味で、私の母親は昔から尋問に近い「話を訊く」ことは好きでした。むしろこれしかされませんでした。具体的に言いますと、家出するまで遊びに行くときは「5W1H」が聞かれていました。5W1Hって知っていますか?英語の授業で習う「いつ」「どこで」「だれが」「なにが」「なぜ」「どのように」を表す単語のことです。大学生になって二十歳になっても遊びに行くときはこれらを言わないといけない状況にあり酷く苦しみました。恋愛もまともに出来ないし未だに友人と遠出や旅行もしたことがありませんでした。(今もそうですが、もうすぐ脱出できそうです。頑張ります。)
 私の両親(特に母親)は就活の時だけではなく今までずっと、基本的に変わらないので、バイトでも交友関係でもなんでも口出しをしてきました。バイトでは条件を指定し、求人のURLをとめどなく送ってきたり、「○○ちゃんとは仲良くするな」とか言ってみたり、とにかくめんどくさいと感じていました。

 ここで私が伝えたかったのは毒親の元で就活をしている学生は、就活以上に親との関係で苦しんでいて、自身の就活に集中するのが難しかったり、それらを周囲に理解してもらえないことによる孤独を感じていたりします。就活を終了した今だからこそ振り返って分かったのですが、就活生には本人たちが思う以上に周囲のサポートが重要であると感じました。

3,就活生を支える周囲の重要性(親や友人)

 就活生は周囲が思う以上に孤独を感じやすいと思います。そう考えられる理由としては二つあります。周囲に相談できる人間が少なさとオンラインでの就活が理由に挙げられます。
 周囲に相談できる人間が少ないというのは「就活」において相談できる人間が少ないということです。私の世代はちょうど大学入学と同時にコロナが襲いかかったので、授業はオンラインが主流で、部活動・サークル・課外活動は制限されておりました。もちろんそれに付随する飲み会や遊びも当然減少し、縦も横も対人関係を築きにくい状況にありました。先輩後輩、他大学、他学部、教授、留学生など幅広い繋がりが本当に希薄になったと感じております。それにより、「就活」のことで相談できる人間が減ったのではないかと思っております。もちろん理解のある親に相談できる学生もいるかもしれませんが、親は親で自身の就活を踏まえて「アドバイス(?)」をしてくることが多いので、「今」の自分の状況を理解してくれる人間は同じ就活生となりやすそうです。ただ、ここで問題なのが双方の就活の進み具合や状況次第で、どちらもが同じ企業や業界を見ていたりすると余計に難しくなったりすると思います。また、現代の若者は本音を言うのが苦手らしく、良いように言えば空気を読むのが上手くなっているそうです。(調べたらそういう論文が出てくると思います。)

 オンラインでの就活に関してということで、以前であれば一緒に参加しやすかった就活のイベントがオンラインでの参加になり就活生同士の交流を深める機会が減っていることからも孤独を感じやすいのではないかと思いました。今年は少しずつ回復というか戻りつつあるようですが、コロナ禍の就活は色々大変だったのではないでしょうか。

 結論、就活生を支える周囲が重要で、気兼ねなく話せる友人や親の存在がとても大切だということです。リアルの友人や親に相談しにくければネットで吐き出してみたり大学のキャリアセンターを頼るのもいいかと思います。  
私は就活を始めたあたりから今も大学で定期的にカウンセリングを受けていてとても助かっています。

4,就活の早期化と大学四年生の意義

 私は24卒で大学三年生の六月から就活を開始しました。年々就活は早期になっていると聞きましたが本当にそうなのでしょうか。実際に長期のインターンからの採用が正式に認められたそうで(詳しくは調べてみてください)、それにより必然的に採用時期は早まっているみたいですね。もちろん例年どおり本採用は四月以降が主流で内定出しも六月以降が無難だそうですが、実際のところ6月に初めて内定を出すという会社の方が珍しい気がします。インターンからの早期選考ルートが存在していますし、蓋を開けてみれば、内定者の多くがインターン参加者だったというのも珍しくないそうです。インターンの本格的な開始時期は3年の夏のイメージが私は強いですけれど、企業によれば一年生から受け付けていたりするところもあるみたいです。企業からしてみれば優秀な人材をなるべく早く手堅く獲得できるという意味で早期化はメリットがありますね。学生側のメリットとしては早く就活を終わらせて卒論に専念できる、好きなことが出来るというものが考えられます。
 私が高校生の頃は就活は四年生になってからやるものだと思っていましたが実際四年生になる前に終わり驚きました。そして終わってから二か月以上経過した今でも「この一年間何をすればいいのだろう」といった感情に包まれています。
 この四年生という期間は短くて貴重な時間だと思います。就活をしているころ、説明会などで「大学生の間にすべきことは何ですか」みたいな質問をする学生が少なくなく、大体の社員さんは「遊べ」ということを言ってくださったのを覚えています。でも「遊ぶ」ってなにをしたらいいんでしょうか。私は友達とも旅行も遠出も禁じられた身で今さら自由な時間を与えられて何をしたらいいんでしょうか。

5,毒親による学習性無力感

 心理学用語で「学習性無力感」という言葉があります。普通は何か経験したら+のことを得るとは思われますが、それの逆もあり、何かを繰り返し行ったことで「しても無駄だ」といった無力感に襲われ次第に「その行動」をしなくなるというものです。 
 突然、この用語を持ってきたのには理由がありまして、それは毒親、そして引きこもりと大きく関係があるからです。毒親の台詞あるあるの一つに「お前は○○をしても無駄だ」「どうせ失敗する」などといった否定的な言葉があります。というよりも言動あるあるの一つで、子供の興味関心、言動にまず否定的な反応を示す、指摘するなどなどいろいろありますよね。ここからは私の推測になりますが、当初はそれらの言動に対し、子供も抵抗したり改善を期待し色々伝えるのですが、次第に「何を言っても無駄だ」「この親は変わらない」と言ったことを学習します。そして子供は「自身のことを親に話しても無駄だ」「親に反抗するくらいなら従ってる方がまだ楽だ」という状態になり親の独壇場になってしまいます。

 少し話が逸れますが、私も自分の意見や気持ちを親に正直に伝えて、不機嫌になられるよりかは嘘でも機嫌よく居てほしいと思い全く思ってないことを口にしてやり過ごしたりしていました。なぜならその方が穏便に済むし、それ以上先のことを考えなくていいからです。私も長期にわたる学習性無力感に襲われた時が大学在学中に三回くらいあります。
 一回目は入学当初、コロナで親から一切の外出を禁じられ、髪染めもバイトも遊びに行くのも禁止で何も出来ない状態が続き、私はこの先何をしようとしてもこの親に縛られ続けられるんだという無力感が続いていました。
 二回目は就活の途中で家出して帰ってきた後の時です。前述ですが、家出で帰ってくる条件は「私の話を聴くこと」でした。しかし、帰って扉を開けたら睡眠薬を飲んだ母親が「私が出ていく」「私がいなければ幸せなんでしょ」とフラフラになりながら外に出ていこうとしているのを父親が止めていました。「私の話」はおろか「家出した私」以上に「母親」のことしか頭にない両親を見て、「家出しても話を聴いてもらえないんだ」⇒「何をしても無駄だ」という思考になり絶望しましたし、帰宅したことをとても後悔しました。
 三回目は就活終了直後です。私はよく焦燥感から複数の挑戦を同時並行に行おうとして何回も失敗しています。人よりも早く就活が終わったからこそ何か充実した生活を送らないと!と躍起になり資格試験の勉強を二つ、ボランティアへの参加、ジムへの入会、先行研究の読み漁り、バイトの申し込みなどとにかく新しいことを急激に行いました。その結果三週間ほどで体調を崩し、二か月ほど「私は新しいことをしようとしても全部失敗に終わるんだ」「もう何もせずに過ごそう」という気持ちで本当に無力感で苦しんでいました。今も生活は変わらずほぼニートみたいな生活を送っていますが、突然ブログを書こうと思えるぐらいの気力は戻ってきているので割と元気です(笑)

 毒親の存在は「学習性無力感」を与えるので本当に危険だと思っています。なにより否定的な言葉を言われ続けることで実際にそうでなくとも本人が洗脳されてそう思ってしまう。それだけでなく子供自身にもそれに近い自身のことを至極当然に否定的に捉える思考が備わってしまうので本当に良くない。第三者から見て変な親は毒親確定なのでとにかく距離を取りましょう!

最後になりますが、これは私が就活を終了した今でもバイトしようにも毒親の元築かれた「学習性無力感」が勝ってしまい、挑戦することへの恐怖や不安に苦しんでいて、少しでも客観的に過去と現在の自分に向き合おうと言語化したものです。

これを見た方も、焦らず自分の進みたい道を進めることを願っております。
最後まで見ていただきありがとうございました!!


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