放送部【アナウンス】の思い出
こんにちは。活水文芸同好会です。
1週間が回ってきましたね。
今7人でnoteを回しているので、ちょうどみんな回りました。
個性がでていて想像以上におもしろいです。
月曜日……2年 森本
火曜日……1年 松竹
水曜日……1年 川口
木曜日……2年 野崎
金曜日……2年 青木
土曜日……2年 UR
日曜日……2年 道田
こんなラインナップでお送りしております。
今さらだけどみんな実名で大丈夫なん?
戦犯私かな……。ネットに名をさらしていいのは、ネットに名をさらされる覚悟のあるやつだけですよ。
私はいつ殺されても問題ないので名を晒しています。
みんな趣味とか特技とか考えていることとか、もっとありそう!👀 気になります!
自己紹介や、おのおの考えていること、ちょっと変わった趣味、特技、短期留学のエッセイなど、個性豊かですごく面白いので是非見てください!
フォローもよろしくお願いします!
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【放送部の思い出】
今日は、卒業した高校の「出陣式」に司会としてお邪魔しました。受験生たちを応援し、送り出す式です。
その出陣式の司会を、卒業生である私に頼んでいただけました。
司会を頼んでいただけた理由は、高校の放送部で、アナウンスをやっていたからです。
1.放送部とはなんぞ
みなさんは、放送部にはどんなイメージがありますか?
何してるかイマイチわからないですよね。私の所属していた放送部は、放送委員を作れ(怒)と思うくらい責任も大きく忙しい部活でした。
また、かなり本格的に放送の技術を磨く部活でもありました。
毎日発声練習し、ボイスレコーダーで自分の読みを確認して指摘されたところは直していました。指摘もなかなか厳しかったです。腹式呼吸のコツや声の出し方、読み方など先輩たちに教えてもらっていました。アクセントがわからなければアクセント辞典で調べ、文脈が分からなければどこで切るのが自然が話し合い……。
私はけっこういいところまで行けていて、1年のころ九州大会に出られました。2年のときはいろいろあって部活に出られず、パスという結果になりましたが、3年生になって県で1位になり、全国大会に出ることができました。その最後の全国大会で、私は決勝に行くことができず、悔しい思いをしました。
2.全国大会のおもいで
アナウンスでは、相手に聞きやすく伝える努力・伝えようとする意志が問われます。自分なりにどれだけ頑張っていても、「読むな、話せ」と言われるし、機械が喋ってると何度も指摘されました。それが難しいんですよね。練習でどうにかなることではないし、でもやっぱり練習するしかないし。基礎がしっかりしてないにしても、1ヶ月や数週間でどうにかできることじゃないし。
とくに萎縮しやすい私は、「楽しく」読むことが苦手でした。きれいに読めても意味がないとわかっていても、気持ちをコントロールするのは難しいです。とくに先生との一対一の練習では、緊張して声が出なかったり、気持ちが入らないために、ちゃんと練習しているかと言われたこともありました。
全国大会の準決勝では読み上げて終わりのような発表になりました。「うまく読む」「失敗しない」ことに意識が行き、どれだけ思いを込めようとしても気持ちが乗りませんでした。
決勝進出者が発表されたあと、観客席で決勝に行けた後輩や、同県の仲間を見ていたのですが、彼女たちからはちゃんと伝えようという意志が伝わってきました。きれいに読むことを放棄してでも強調したいところを強調し、感情を乗せていました。
アナウンスは「うまく読む」ことではないと、先生たちが何度も、口を酸っぱくして言っていたことですが、うまく読めたのに失敗してはじめて意味がわかりました。
プレッシャーの中で本領を発揮できた人と、できなかった自分との間に距離……というか壁を感じて、これは上手い下手以前の問題だな、と思い、伝えることについて改めて考えざるをえなかったです。
全国大会が終わったあと、ホテルでリモートで反省会をしたのですが、そのことを、後悔の気持ちをまじえながらたどたどしく伝えてみると、みんな連鎖するみたいに正直な心中を吐露してくれたのが良い思い出です。
アナウンスや朗読がうまい人って、ふだんから注目してしまうような、人とは違う魅力があったんですよね。羨ましかったです。先輩は全国大会優勝し、後輩も私が卒業したあと全国大会優勝し、なんか悔しかったですね。しばらくの間、優勝の横断幕が見られませんでした。
3.放送は役に立ちます
大学に入ってからは、卒業した高校に、司会として2回ほど呼んでいただきました。先生たちにすごく褒めていただいて、ほんとに毎度びっくりします。
私レベルの人なんてごろごろいるよ……と思う反面、式が締まると言っていただけて嬉しい限りです。
顧問だった先生には、放送は将来役に立つからと言ってもらったことがあって、実際役に立てられていることが嬉しいです。今回もあまりにも褒めてもらえるのでどこか何かに生かせないか考えるのもアリだと思いました。
放送に関しては、正直好きだか嫌いだかわかりません。つねに泥沼のなかで足掻いていた感覚なので……。それに私よりうまい人を見ているとこうはなれないと思わされるんですよね。
だけど、少し余裕がでてきて、うまく読もうという気持ちが捨てられた気がします。今日の式では、シンプルに受験生を応援したいという気持ち、受験生に伝わるように言うことを心がけました。読むだけのアナウンスになりたくなかったです。以前司会をやらせてもらったとき、うわ滑り感があって、これだと絶対に怒られるという悔いがあったので……。
それと、以前校長に「これから先はAIにできないことに意味があるよね」という旨のお話を伺い、なんか悔しかったので人間らしさが出るようにがんばりました。
時間が経ったことで、自分自身も変わり、感情の込め方、というより力の抜き方?がわかってきた気がします。どこかで見たんですが、力を抜くから力の入れ方がわかる……ってやつでしょうか。チャンスがある限り邁進していきたいと思いました。
(野崎)