「自責思考」は危険すぎる!!
「つらい事からはすぐ逃げろ」と説く理由
~ショウタロウの「はっ」と学んだ事~
精神を健全に保つにはどうすれば良いのでしょうか?「ビジネスの世界では自責思考の方が高く評価される傾向があるが、度が過ぎるとストレス過多になり易い。原因を自分自身の中に探してしまう為、精神的に追い込まれてしまう。自責と他責の両方をバランス良く自分の中で育てていく事が重要だ」と説いてます。
※今回は、精神科医:和田秀樹さんの教えからです。
「逃げる」とは、生きていく上で大切な事
逃げるとは、危険回避です。
自由のきかない所や危険な場所から抜け出して、回避する事です。
面倒な事・嫌な事・つらい事・危ない事から、積極的に・意識的に遠ざかる事です。
自分を安心安全な場所に退避させ、危険に直面するのを避けるとても正しい行為です。
生きていく上で、とても大切な事だと思いませんか?
ボーイスカウトや登山家、労働災害が発生する危険な作業者であれば、命を守る上で、いかに素早く危険を察知して危険を回避するかが何より重要である事を教わります。
経済的損失よりも命が優先です。命よりも大切なものはこの世にありません。
「ハインリッヒの法則」というものがあります。
労働災害の発生比率によると、1件の重大事故の裏には、既に29件の軽傷事故があり、300件の無傷事故(ヒヤリハット)があると分析されました。
これまであなたは、どれだけのヒヤリハットがあったでしょうか。
小さなヒヤリハットが、いずれ取りかえしのつかない重大事故につながる事を示唆しています。
発汗、肩こりは自己防衛の為に起こる正常なストレス反応
危険を前にすると、不安や恐怖を感じて、環境に適応する為に私たちの体にさまざまな反応が起こります。
自律神経の交感神経が優位になって、血圧が上昇し、発汗、口渇(こうかつ)、動悸(どうき)、息苦しさ、肩こり、だるさなどが現れます。これらは全て、自己防衛の為に起こる正常なストレス反応です。
精神的に強いストレスを感じた時、私たち人間はそれがこの様な身体症状として現れます。
うつ病の初期症状にある人は、「不安だ」「憂うつだ」といったメンタルの訴えよりも、「疲れた」「だるい」「眠れない」「食欲がない」といった身体的な不定愁訴を訴える事が多いのです。
自分の行動や経済状態の自由を得る為にも、稼ぐ事は必要不可欠な事であり、恥ずべき事ではありません。
適応障害をチェックする31項目
体がだるくて、学校または職場に行きたくない。
なかなか眠れず、朝起きられない。
……といった様に、社会生活に支障が生じた状態を「適応障害」、またはストレス性障害と云います。
あなたに、既に次の様な症状が起こっていないか?チェックしてみてください。
これらの項目で、当てはまる事が多ければ、いまの環境に適応していない可能性があります。
「痛み」を我慢してはいけない
適応障害のチェック項目について、少し説明します。
※1の「痛み」ですが、痛みは我慢するとますます痛みを強く感じてしまいます。痛みを放置しておくと、慢性痛になり、過敏状態になり、難治性へと発展します。治療しても治らない痛みを作り上げてしまうのです。
痛みが記憶として残ると、痛みの原因を取り除いたにも関わらず、尚も痛みを感じてしまいます。痛みは我慢してはいけません。
※2の「マイナス思考」というのは、「どうせ失敗する」「私はダメだ」と、悪い方悪い方へと考えが向かう事です。完璧主義の人によく見られる傾向です。
だからといって認知療法では、マイナスをプラスに無理に変えようとはしません。マイナスはそのまま置いておいて、別の可能性も一緒に考える様にします。
※3の「自責思考」というのは、何か問題が起こった時に、他者ではなく自分に非があるとしてしまう考え方です。
自責思考がある人は、真面目で几帳面、完璧主義、ネガティブ思考、自己肯定感が低い反面、ミスを反省して改善努力する人とされています。プロジェクトへの当事者意識が高く、指摘された事を素直に受け入れる柔軟さと成長意欲が高いとされています。
ビジネスで「自責思考」が良いは本当か
厄介なのは、ビジネスの世界では自責思考の方が高く評価される傾向がある事です。
果たして本当に、自責思考は望ましいものなのでしょうか。
自責思考が強いと、ミスをすると「同じミスを繰り返さない様に慎重になる」「やり方を工夫してみる」と頑張ります。
それによって成長の機会を得ますが、度が過ぎるとストレス過多になり易いのです。
物事が上手く行かない度に、原因を自分自身の中に探してしまう為、精神的に追い込まれてしまいます。
自分への評価が過度に厳しい場合には、精神的に疲労し、ストレスを溜めこみます。
自責思考のデメリットはストレス過多になり、自己完結して物事を考えてしまう点です。自分で全ての責任を負い、自分ひとりで全て対処しなければいけないと考える「自己完結型」の人は、報告・相談が苦手で、周囲になかなか頼る事ができません。
特徴は次の通りで、優秀であると同時に頑固な一面があります。
・頭が良い(学歴が高い、成績が良いなどの形で)
・自分の意見に自信がある
・相談しない
・自分中心
・こだわりが強い
・これまでの問題解決能力が高い
・相手の話に耳を傾けない
・人に頼らない/頼れない
・勝手な解釈をしたり独断したりする
「自責」と「他責」をバランス良く育てていく
自己完結型になってしまう理由は、生まれつきの性格もありますが、共通するのは、他人を信用していないという点です。
他人に頼るより自分で進めた方が効率よく無駄なく進められるからです。
自分のやる事や考え方に口出しも干渉もされたくないのです。
この様なタイプの人間がリーダーだと、いきなりあなたに仕事を振ってくる事も多く、よくわからずオタオタしていると「頭が悪い」「仕事ができない」と評価されます。とても厄介です。
攻撃の根っこにあるのは、コンプレックスの裏返しです。「頭が悪い」というのは、自分が何より言われたくない事でもあるのです。
一方の他責思考型は、当事者意識が薄いがゆえに、「自分のせいではない」「関係ない」ととらえる為、ストレスを抱えにくいというメリットがあります。
周囲を見渡して(良く言えば大局を見て)、客観的に物事をとらえて自分がいかに悪くないか、エクスキューズするのが上手です。
ずるいといえばずるいのですが、自責と他責の両方をバランス良く自分の中で育てていく事が重要です。 以上
今回の“教え”で私は、「はっ」としました。若い時分に正社員として一生懸命に働いていた頃、特に20代後半~30代前半は、和田先生が指摘した「考え方」「行動」を取っておりました。もう皆さまには、何度も投稿させて頂く度に国指定特定疾患:難病患者であり、再燃を抑える日々の服薬にステロイド服用が欠かせない為、精神障害者2級の身になっております。又、要らぬ責任感から自ら危険な作業を行い3m弱の脚立から落下し、頭と腰を強く打ち、後に手術して毎日、腰痛を感じながら生かされております。私は、関東圏で18歳迄育ち大学は地方の大学でした。就職氷河期初頭でもありましたから現在の様に「自分のやりたい職」に付けない人が多かった中で「正社員採用」されるだけで、ある意味「勝ち組」の風潮が社会全体を覆っておりました。
理系出身者が、営業職を挑むには余りに無知過ぎました。「素直な態度・明るい返事」でしか対応出来ず、社内でも課題・問題に対しては「原因自分論」と学び・成長の糧になると信じて活動していました。就職氷河期・終身雇用制解除の不安の中で、自分なりに精一杯やって来たつもりですが、今回の和田先生のご指摘を受けて振り返ると「自滅」の道をドンドン進んでいたのだと気づかされました。
そして最初の休職開けの新部署の直属の上司が、やはり同様な生き方をされており、私は彼から「馬鹿!」「使えない」「何を根拠に?」等と尽く罵倒され、心身共に状態が悪化してしまい、本部長に直談判して配属を変えて頂きました。その元上司は暫くして昇進されましたが、その彼は支店長になり3ケ月程経った頃「適応障害」で休職してしまいました。恐らく「完璧主義人間」だったと疑われます。
私の場合は、難病を抱えていて服薬の副作用で数年経っては休職を繰り返しており、40歳前になって人事部幹部から「クビ」を宣告され強引に解雇。現在での風潮からすれば、不当な解雇であった事は、明確なのですが、過ぎた時間を元に戻す事は出来ません。その後も就労継続支援B型・A型事業所とステップアップして、社会復帰したものの腰痛が悪くなり「手術」しないと治らないと診断され3ケ月以上の休職の場合は、「解雇する」という雇用契約だったので「クビ」になりました。その後も懸命に、コロナ過で就活を続け、やっと採用になりましたが、それ迄の疲れが溜まっていたのが出てしまい初日に出社後から体調不良が続き、休みがちの状態でした。そんな素行でしたから信用もなく、真面な「仕事」はさせて貰えず、精神的に疲弊してまた長期の休職に陥ってしまいました。復帰出来るかも?と思っていた中、「解雇通告」が出て「クビ」になりました。
今も地球温暖からの異常な気候変動の格差で日々、体調が不安定のまま生かされております。皆さまは、いかがでしょうか?真面目に懸命に「仕事」していても、自分自身の身体の不調を放っておくと二度と同じ健常者の頃には戻れません。
どんなに頑張ってみても「意識改革」は、出来ますが「心身完治」は、殆ど不可能です。私自身が経験し、同様な方々も見てきました。どうか、「今」の自分は、日々「老化」して行きます。
小泉純一郎内閣が任期を終え、次の小渕恵三さんに「鈍感力」という本を紹介した話は有名ですよね?私も購入し読みました。それは、自分を上手く「コントロール」して「健康維持」させながら世間を息抜くある種の「術:テクニック」であると思い出しました。皆さまもご自身の為に大切な人の為に「命」を大切に日々をお過ごし頂ければ良いとお祈り申し上げます。 以上
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。 「W」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?