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訳書『公爵の花嫁になれない家庭教師』
誤解されがちなのですが、ハーレクイン・ロマンスは清純可憐なヒロインが裕福で傲慢なヒーローに見そめられる物語ばかりではありません。本書もそれを期待して読みはじめると、むしろ肩透かしを食らうかも。
ヒロインは気が強いし、脇役たちもコミカルで癖が強い。訳者のお気に入りはヒロインの教え子イギーとその愛犬バジルです(このバジルもだいぶ癖強)。
ただしハッピーエンドは保証されているのがハーレクイン・ロマンスのいいところ。安心して楽しめるものが読みたい、クスッと笑えて元気が出るものが読みたい… そんな時に手に取っていただきたい一冊です。