ドラマの脚本翻訳——第一話の難しさ
なんでも最初は大変ですが、ドラマの脚本翻訳も一話が一番難しい。
全六話のドラマでも脚本翻訳のスタート時点で渡されるのは第一話の脚本だけ、というのはよくある話。日本語脚本の使われ方はプロジェクトによって違うため、翻訳がスタートするタイミングもさまざまですが、一話ずつ、脚本家が書きあげたそばから翻訳に回ってくるケースも少なくありません。
本の翻訳だったら結末まで読んでから取りかかるところですが、第一話しかない脚本を訳すのは一章しか書かれていない未完の本を訳すようなもの。手探り