【ADHD生存戦略】「映画館で映画を見る」ことの効能ーメンタルケア
今日もおつかれさまです。
久しぶりの更新の今日は映画館の効能について。(一部内容は過去の話にもかぶります。)
自分を労われないという悩み
映画館の話の前に・・・。
自分を労わるのってめちゃくちゃ難しくないか?という話をします。
私は必死に生きていても、発達障害の特性と、それに気が付かず生きて就職してしまっていることによりたくさんの失敗を毎日します。
【休日】
・衝動性による過去の失敗を何度も思い出して落ち込んだり
・やらないといけないこと(家事だとか支払いとか)が溜まってしまって、どれから始めたらいいか分からない
みたいなので時間だけが無駄に過ぎていき
【仕事の日】
・ひたすらに今日の失敗と明日の仕事のスケジュールを考えてしまって
苦しい
みたいになり、心が休まることが無かったです。
「何も自分のことを考えない時間」の大切さ
カウンセリングに行った際、このことを相談しました。いろんなことを話していたのですが、その中で
「何も自分のことを考えない時間」というのがめちゃくちゃ大事なのだということに気が付きました。
常に自分の中の自分に批判されていて苦しいんだ、ということに気が付いたんです。その批判の声は常時鳴り響いて、じっとして何もしないことにも罪悪感を感じるし、かといって実際動いても義務感というかやらされている感があって楽しくなかったんです。
ずっと謎の恐怖感を感じていて
何も自分のことを考えない時間=リラックスした時間、批判されない時間
が本当に全く無くて苦しかったんです。
映画館の効能
本題です。
こどもの頃は友人と映画館に行ったこともありましたが、大人になってからはもっぱら家で動画配信サービスを使用していました(U-NEXT最高)。正直「映画館ってばか高いだけじゃん」って思っていました。ただ、大人になってから映画館に行って、これこそが私が求めている「何も考えない時間」を作れる場所だ!と気が付きました。
映画館の効能(3点)
1.携帯やパソコンが全く触れない環境
携帯が触れないとネットに溢れている不幸な事件や発達障害の人々の苦労話、ゴシップについて調べたりできなくなります。これめちゃくちゃ大事です。
なぜそれらを調べてしまうのかわからないのですが、正直、深層心理の中で自分より不幸な人を探して少しでも安心したい、自分を慰めたいという心理があるのでは思っています。悲しい。
当たり前なのですが、それらを調べると馬鹿みたいに落ち込みます。本当に負の連鎖です。
焦燥感が生じるだけの作業=携帯ポチポチに対し、映画館では一時的に、強制的に離れることができます。この強制的というのが大きいです。
2.一体感を感じられる状況
人間は社会性の動物なので、他者との情報共有により幸福感を得られるように体が出来てしまっています。しかしながら私には、集団行動なんて夢のまた夢で、努力してもどうしても出来ないことでした。なので、これまで私は、ずっと他者とのコミュニケーションを求めて、ある種の心の飢餓状態、メンタルゾンビ状態に苛まれていました。
映画館だと強制的に他人と一緒に同じ情報を同じ空間で見ることになります。皆で見ている、という謎の安心感を感じることができます(なお私はぼっちで見に行っているわけですが)。人が近くに居て同じ作業をしているのに、批判されることはない素晴らしい状況なんです。
映画を見た後はSNSで感想を言い合ったりできます。これは、私にとっては数少ない、貴重な大切な交流です。
3.程よい時間
映画が終わった後、映画の内容が良くても悪くても、しばらくは映画のことを考えませんか?
私の場合、めちゃくちゃ考察好きなので、ほかの人の感想とかを漁ったり、あそこ良かったなあそこ全くわからなかったなって反芻をしばらくし続けるんです。その際って、自分自身の性格だったり、過去の失敗なんか全く考えていないんですよね、自分の中の自分に責められることが無い時間が、映画を見ている時間も含めて少なくとも何時間か続くわけです(この感覚わかる人にはわかるはず)。ひどくぼんやりとしたその時間、これがリラックスか!と気が付きました。
また、そのぼんやり時間が生活に支障が出ない程度の時間なのがいいんです。ゲーム、ギャンブル、風俗、爆食、激務。ADHDは衝動性の塊であるため、そういったものに依存し日常生活を侵されやすいと一般的には言われます。映画は長いといわれるものでも3時間近くですし、そのタイミングで(続きものはあるかもしれませんが)必ず映画館での映画はいったん終わり席を立つ必要があります。刺激が連続的でないことから、辞め時がないよ?もう止まんないよ!とかいう状態にはならないんですよね(なお、前述使用していた動画配信サービス、またTVは、連続でアニメを見続け生活に支障が出たため、現在避けています・・・)。
まとめ
今、私と同じような悩みを持ち「何も考えない時間」を欲している方。
ぜひ映画館に行ってみてください。何かが変わるかもしれません。
(なお、効能には個人差がありますのでご注意ください・・・・)