数年前のお葬式で惚れ直した件
何年か前に、義母が亡くなった。
予想してたけど予想外、以外なようでびっくりもした、そんな最期だった。
初めて身内を亡くし、直後の数日はぼんやりしながらてきぱき動き、気付いたらスカートが履けなくなり好きな服が着られなくなり、同じ曲ばかり聴くようになり、このままではいかんと髪を染めた。ある日突然大泣きして、そこを境に少しずつ戻った日常。
そんな初めてだらけのお葬式、喪主は我が夫でした。(義父はうまいこと逃げた。)
夫にとっても親しい人のお葬式は初めてだったはず。そしてこの人、そんなにでしゃばりさんではないはず。なのに、葬儀での最後の喪主挨拶?みたいなやつがほんとにもう!!義母という一人の人間の一生をうま〜〜〜くまとめて話し、更に参列してくれた親戚達もうまいことその話に組み込み適度な長さで。こんなに話をするのが上手な人だったのかと初めて知り、不謹慎にも惚れ直しましたよっと。
そういう話。
だって結婚してからこのかた忘れものはするわ一度使ったら出しっぱなしだわ何度言っても直らないし食べこぼしもするし中学生か!ってゆうのんばっかりでですね、カッコイイステキ!みたいの皆無だったんですよ。ま、いいんだけど。でも子供出来るとそうも言ってられないでしょ?わかりますでしょ?イライラするんですよ…そんな日々の中での出来事だったので振り幅がね。え!人前であんなちゃんと話せる人だったの!?ってとこからだからね。得したよね。ま、確かに知った顔しかいなかったけど。
そんなお葬式の話なのでした。
ちゃんちゃん。
私の葬式でもぜひ!ってお願いしといた。
年齢的には多分無理だけど。