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「生き方」のコンパス Vol.122
大きな「目標」と目の前の「やること」
みなさん、こんにちは!ペーパーカウンセラーよしゆきです。
今回は、大きな「目標」と目の前の「やること」についてのお話となります。
先日、上司から職場のメンバーについての相談を受けました。
そのメンバーは、「できない」「やれない」ことに理由を付けて、なんとか面倒なことは避けようという言動が見られます。
一方、本人が今後どのように取り組んでいくかについて、「業界世界一の会社になっていくため、自分の能力を活用していきたい」、と大きな目標を提示しているそうです。
上司だけでなく、周りの人から見ても問題児扱いされている人でもあります・・・。
上司の相談は、この人に対してどのような指導を行っていったらいいのか?ということでした。
さて?どうしましょう?
あのね、その人はいわゆる「大企業病」の一つなのかもしれないよね。
自分だけがサボっても会社が潰れることもないし、頑張って働いても給料がそんなに上がるわけでもない。だったらサボった方がいいじゃないかっていう損得勘定で働いているのかもしれないよね。
それから本人の仕事の実績と、目標に掲げた世界一の会社ってね。周りの人から見ると笑っちゃうくらいギャップがあるのかな?
結局、上司と私でその人の面談をすることになったの。私もその人を結構知っているから、お話する言葉に見え隠れする本音もある程度分かるような感じだったのかな。
またその本人は、ある某大企業への転職をほのめかしていたの。
その企業のHPを見て、人を募集していること、数年後には正社員への採用率が90%くらいあることを話していたんだけど、当の本人は40代後半・・・。
よほどのスキルや能力がないと採用してくれないような年齢なんだけど、本人は上手くいく気満々。
その企業に転職して、世界一のメーカーになることを目指したいとも言ってたの。
最終的には、私たちは転職することをダメだということではなく、まずは自分自身にしっかりと向き合ってキチンとした自己評価ができるようになるといいよね、というお話や、より良く生きていくために前を見ていくのであれば協力するよ、というお話をしたのかな。
その人を見てね、学ぶことがあったの。
今の会社でも、転職したいという某大企業でも「世界一を目指したい」って言ってたんだけど、目の前のことに対して「できない理由探し」をしちゃいけないんだよなって。
世界一を目指すって、とても大きな目標でいいことだと思うの。
でもね、その大きな目標に辿り着くには、目の前にある小さな「やるべきこと」をこなしていかないと難しいのかな。
目の前にある「やるべきこと」ってね、仕事だから面倒なこともあるの。とても大変なこともあるの。
それを一つずつ丁寧に向き合って乗り越え続けていくと、大きな目標につながる道が拓けていくんじゃないのかな。
ちょっと悪口めいたお話になってしまったんだけど、そんな問題児扱いされるような人からでも学ぶことができるということは、大きな収穫だったかな。
あとはね、その人は自分をよく見せよう、大きく見せようという気持ちが強いというのは、自己受容ができていないのかもしれないよね。
自分の弱みや欠点を受け入れられずに、目を背け続けているのかな。
いつか勇気を出して、そういった点をキチンと見て、これも自分なんだよねって受け入れられるといいよね。
上司には、「かなり時間がかかりますが、問題児扱いされている人たちは他にも数名いますので、その人たちも含め、私が向き合っていきます」とお答えしました。
今回は、大きな「目標」と目の前の「やること」についてのお話でした。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。