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24年 冬・新潟ひとり旅④(長岡編)

長岡駅

小千谷駅に向かうため、全力ダッシュでエネルギーを消費しきった私が、在来線で次に向かったのは「長岡駅」だった。
長岡駅からは新幹線に乗り換え新潟駅に向かうつもりなのだが、1時間ほどの待ち時間があったため、それならと途中下車をしてみた。

長岡駅前から延びる大手通

新潟駅でお腹いっぱいアレコレ食べ歩こう…なんて思っていたが、既に空になったエネルギーを補給しなくては。そう思い、小千谷から向かう鉄道で調べて見つけたのは、長岡市の名物として売り出している「洋風カツ丼」というもの。

元々、新潟市で「タレカツ丼」を食べたいと思っていたのたが、玉子でとじない系カツ丼は日本に様々あることを知っている。これまで福井県や長野県、福島県で「ソースカツ丼」を食べてきたので、もっと違ったものに興味が出てきてしまったのだ。
もっとも「あっちはソース、こっちはタレだから全然違う!」という新潟市民からの怒りの声も聞こえてきそうだが、どうか許してほしい。


「レストラン ナカタ」へ

乗り換えの新幹線の発車までは1時間しかない。
駅から向かい、洋風カツ丼を注文して完食、駅へ戻ることを考えると不安になったので、またしてもダッシュでお店へ向かうことになった。
空腹を満たし、心と身体を癒すためにご飯を食べようと言うのに、一体何をやっているんだと自分でも馬鹿らしくて仕方ない。
そして、アーケードの下を走り、小雨を避けながらたどり着いたのは、入り口から味わい深い「レストラン ナカタ」というお店。

カレーの辛さを表すレトロなイラストがかわいい
看板だけじゃなくマットにも
レトロな雰囲気のただようレストラン
長岡花火の写真がドーンと飾られている

こちらは洋風カツ丼 発祥の店ということで、どうせ名物を食べるならと選んだが、昔ながらの良い雰囲気の洋食店でこれは正解だと確信した。
辛さが選べるカレーライスが人気のようで、辛さ50倍カレーの完食者の写真がズラリと階段に飾られてはいたが、もちろん私は迷わず洋風カツ丼を選んだ。


洋風カツ丼

メニューを開くと洋風カツ丼が写真付きで掲載されていた。ソースはデミグラスとケチャップベースから選べるのだが、これは悩む…。悩むぐらいならハーフ&ハーフにすればいいのだが、どうせならドーン!としたビジュアルで洋風カツ丼が見たかったのだ。
デミグラスの方はビーフシチューやハヤシライスのような感じだろうか?なんとなく想像がついたので、よくわからないケチャップベースのソースの方を選んだ。

改めて見るとデミグラスの方もおいしそう

注文してしばらくすると、カツを揚げるいい音が向こうから聞こえてくる。ワクワクと同時に時間が気になったが、あっという間にサックサクのとんかつ、そして赤茶色のソースがかけられた洋風カツ丼が登場した。

ケチャップベースの洋風カツ丼
見た目はカツカレーのようだけど…

トロ〜リとしたケチャップソースは、まるでみたらし団子のタレのよう。粘度強め。ケチャップの酸味も少しあるけれど、甘さの方がガツンと来る感じ。
最初の1口はこの甘いタレと、カツとご飯との食べ合わせにとても違和感を覚えたが、2口 3口と食べ進めていくうちにだんだんとクセになっていき、結局ペロリとおいしく完食することができた。

せっかくの休憩なのでのんびりとコーヒーでも飲みたいところだがそうもいかない。気づけば新幹線の発車まで残り10分になっていた。
疲れた体にムチを打ち、長岡駅へ走って向かった。

長岡での滞在時間はたったの1時間。
いつか家族で花火を見に行きたいものだ。

隈研吾の建物も木部分が…

長岡駅から新潟駅へ

長岡駅から新潟駅は、燕三条駅を挟んでたった20分ほど。新幹線というのはとても便利な乗り物だ。

米どころということもあり、車窓から田んぼがずーっと広がる新潟らしい光景を見ることができた。
コシヒカリだろうか。このお米たちが家の食卓にもきっと届けられているんだろうなぁ…。そんなことをしみじみと感じていた。

ん? よく思い出すと我が家は妻がふるさと納税で頼んでいた「つや姫」って山形県産じゃないか。
一体何をしみじみとしてしまっていたのだろう。
新潟もいいけど今度は山形へ行こう。

ずーっと続く田んぼ
こんな光景は初めて見た!

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