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20年前の阪神甲子園球場のチケット売り場で、キッズクラブ会員向けに売ってたオープン戦チケットを買ってくれた人のお父さん

現在29歳、94年生まれ。
野球現地観戦の幕開けは、9歳。
つまり、現地やテレビのプロ野球観戦の歴史は20年になる。

2月の寒さを受ける阪神甲子園球場の当日チケット販売所に並ぶ僕と母。
キッズクラブ会員になっておらず、前方に並ぶ「無精ひげを生やした子どものお父さん」が機転を利かして大人1枚×子ども1枚を買って手渡してくれた。あの恩はいつまでも記憶に刻まれている。

公式戦前のオープン戦とあり自由席チケットを買うやいなや左翼席へ一目散の紳士。球場入りして見つけるが代金を受け取ろうとしないお父さん。
「君、ボールもろたことある?」とぼそっと言われ「ない」と答えると、色が黒染みし素材がひっかかれた硬式球をくれた。誰かのサインボール球か中村紀洋当時バッファローズ所属のものだったと思う。

今会いたい人はそのお父さん。

今も変わらずプロ野球が好きで、阪神タイガースの試合を欠かさず見る。
金本監督までが率いていた阪神タイガースの試合をテレビ観戦するときは普通に「打った、走った、守った、投げた」と単純に現象に対して反応するだけだったが、矢野監督が率いるようになってからテレビ観戦の方法が180度変わった。

それは「配球を考えて、戦況をみつつ、相手の意図を読んで」野球を観るようになったこと。いわゆる野球IQ(見る専門)が自分なりに高いように思える。
他の言葉で表すると、野球脳や思考野球と言い換えられるか。
相手投手と捕手の能力、思考、意図を踏まえて打席に立つ打者の特性を考えると、初球の入り、カウントによる球種とコースの配球などを画面を見て頭にイメージを浮かべて先読みをするようなった。

これは日頃から活字に触れて、そして野球を知るようになったからこそ。
プロ野球選手は本読みになり、頭で考えれるようになると成績が出せるのではないだろうか。


#野球が好き


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