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ゲーム×教育  eスポーツを考える~ゲームは悪ですか?~

こんにちは。あんりです。
みなさんゲームは好きですか?おそらく好きという方が多いかしら。
では、ゲームは悪ですか?どうでしょう?

ゲームをすると目が悪くなる
ゲームにのめりこんでしまう

あまりよろしくないですね。実は私はゲームが嫌いでした。ゲームが下手⇒嫌いになります。だって操作しても先に進まないですもの。楽しくないです。だから嫌いです。そしてゲームは悪とは言い切れないけど、決して善ではないと思っていました。

しかし今年の夏、ゲームに関して私に大きな衝撃が走りました。ゲームって悪いことばかりではないのかもしれないと。

以降の文章ですが、ゲームを推奨するものではありません。私はゲームを通してゲームの良いところをなにかしら別の事に活かせないか、と考えています。これを「ゲーミフィケーション」といいます。これだけ人を夢中にさせるゲームです。そこから学ぶこともあるのではないか、そう考えているのですが雲を掴むようなぼんやりの状態にいます。おそらくすぐに答えはでないでしょう。
ゲームの善し悪しはこの後を読んで、皆さんで考えてみて下さい。ちょっと長くなりますが、ゲームって本当はどうなんだろう?と思ったら読んでもらえると嬉しいです。

私のゲーム歴 

ゲーム歴はファミコン世代。ドラクエとかやりました。その後スーパーファミコンとかプレイステーションとか少しやったくらい。ま、指の数以上のボタンは操作できるわけないでしょ、という典型的なゲームは難しくてできないと思っている人間です。

はじめて出会ったオンラインゲーム

今年の夏、YouTubeを見ていたらフォートナイトというオンラインゲームを目にしました。実況者なる方がゲームを操作してそれが画面に映し出されトークを展開していたのですが、それが面白い。ゲームの特徴を活かしながら、楽しそうにプレイする動画にテレビより面白いんじゃないかと思いました。

このフォートナイトというゲームですが、プレーヤー100人が島に降り立ち、最後の一人(またはチーム)になるまで生き残るというサバイバルゲーム(バトルロイヤルゲーム)です。定期的に島内の地形や建物が変わったり、新しい武器が追加されたりと常に更新されてプレーヤーを飽きさせない工夫がされています。一番の特徴は、木材や鉄などを島の中で切り出し、それを使って攻撃または守備をする建築です。櫓を立てたり、階段を作ったりする技術が面白いです。

ちなみにこのゲーム。なぜ楽しいのか考えてみました。それは打たれても血がでない(これ、子供と女性には大事!)、オリジナルの世界観やストーリー性があるアップデートが魅力なのかも知れません。また、1人であそぶ(ソロ)、2人チーム(デュオ)、4人チーム(スクワッド)と様々な人数でゲームに参加できることも楽しみが広がると思いました。そして、私はショットガンとか、なんとかライフルとか、正直どういうときに何をつかえばいいか、全くわかりません。それでも面白いってすごいことだと思います。

ゲームのプロの動画を見つける

さて、このゲームに関する動画を見回っているうちに、フォートナイトをプレイするプロプレーヤーの方の動画を発見。これを見てゲームに対する考え方が今までと一変し、今までを感じたことのないゲームの側面を発見したのでした。
はい、プロプレーヤーの方、すごいです。本当にプロ(職人)です。正直、普通のプレーヤーや実況者さんがプレーするゲームとは全く別のゲームかと思うくらい、判断力、瞬発力を求められる試合になっていました。その時見ていたのが下の動画です。プロゲーミングチームのCrazy Raccoonに所属するプロの方(ありさかさん×VanilLaさん×WIDOWさん×Cornnさん)の動画です。スクリムというのはプロの練習試合のようなものだそうです。4人でチームを組むスクワッドという形式で対戦しています。

動画の視点はCornnさんです。4人で話しながら建築をし、地図上で徐々に縮小していく円の中に向かっていきます。途中、次への指示と現状の報告、対応結果について声がけが続きます。最後は何が何やらですが、音を頼りに敵がどこにいるか判断しているそうで私には到底そのようなことはできません。

これをみてチームワーク、コミュニケーション、個人の強味など、連携されて生まれた力を感じました。これはディベートなどに近いかもしれません。時間・重要性を指摘・俯瞰する視点・主張・次の展開など似ているように感じます。試合でも、ここを正しくメンバーが認識する必要があり、話しながら進む。面白いです。

私の心を揺さぶったこのゲーム、これは自分で操作して楽しまない手はないだろう、と思い、子供の任天堂スイッチを横取りし操作すること30分。なんだか気分がすぐれない・・・どうやら3D酔いという乗り物酔いのような状態に。いや、私、乗り物酔いはしません。が、これはひどい。1時間近く横になって休むハメになりました。んー、遊びたくても遊べないってどうよ。でも、出来ないからゲーム=嫌いになったか、というと、そうではなかったのです。

プロは何をしているのか

ゲームに参加し、負けてしまう。普通だとそこでおしまいですが、プロプレーヤーはその続きを観戦していました。ゲームの仕様上、勝ち残っている人のプレイや参加した試合のリプレイを見ることができるのですが、それを利用し、なぜ負けたのか、そこでどうすればよかったのか、会話が続きます。下の動画は先ほど紹介した日韓合同プロスクリムの時に戦っていたCornnさん視点の別の動画になります。

試合終了後は思いっきり反省会です。ここで一つ一つの試合についてメンバーにコメントを出しているのはコーチのWIDOWさんです。現状を把握し、足りないスキルを言葉にして伝える。コーチとしてメンバーに反省を促す大事な役割を担っています。一人でプレイする場合は自己判断で済みますが、チームで戦うとなるとそうもいきませんよね。試合中のコミュニケーション不足は、その後の判断や勝利に大きく影響してくるので、コーチからの客観的な視点から振り返るのはとても重要でしょう。

またWIDOWさんは指摘をしながら、各メンバーに「気付き」与えています。知識や経験を伝える「教える教育=ティーチング」でアドバイスをしながら「相手に自発的に気付きを促す=コーチング」を行っているんですね。アドバイスを聞いて次からもっとこうしようという発言がメンバーから出ています。他人から指示を受けるより、本人が自ら気付いて反省し次に活かす、そのほうが何倍も意識に強く残ります。これ以外の動画でも、コーチ×選手で試合に参加し、ここでどうする?どうすればよかった?と判断力がもとめられる瞬間に選手自らが考えることを促していました。ゲームといえども、それが職業となればここまでするのかと驚き、教育はどのような場面でも用いられているものだと改めて感じました。

eスポーツって何?

さて、ここまできて私はもう少しゲームについて調べてみたくなりました。
基本的にゲームは素人なので、まずはいろいろ検索。eスポーツという言葉は知っていても実態は知らず。いろいろ検索し下記の総務省の報告書を見つけました。

・ eスポーツ産業に関する調査研究(平成30年3月)PDF
にeスポーツにおける日本の現状についてまとめてあります。

特に下記のeスポーツにかかわる人たちの構成が今の日本のeスポーツ界をよく表しています。

※・ eスポーツ産業に関する調査研究(平成30年3月)PDF 
4-1-2. e スポーツと生態系 より抜粋

上記の図だと、私は一番下の層である④ノンゲームプレーヤー、ゲームプレー観戦者になります。私が最初にみつけたゲーム実況者さんは①一般プレーヤーから生まれ、②アマチュアゲーム競技プレーヤーへ。そして頂点に立つ一握りの人が③プロゲーマーになります。ここでは④ノンゲームプレーヤーと③プロゲーマーの関係が成立するのも面白い。遠いようで身近に感じることができるそんな関係なのかもしれません。また、この中でも特に④のノンゲームプレーヤーの下にゲームに興味をしめさない層(eスポーツ自体を知らない人達)がいることを忘れてはいけません。そのような層を④に上げることがeスポーツ発展のカギかなあと思いました。

成長しないノンゲームプレーヤーの存在

そしてもうひとつ、私のような④ゲームプレー観戦者ですが、一つ上の層の①一般プレーヤーに上がるか、といえば上がらない場合があるということです。まさに私。④ですが、①にも②にも③にもなるつもりはありません。底辺の広い④をいかに拡大し、ゲームプレー観戦者④←→③プロの関係を維持し、④ゲームプレー観戦者→①一般プレイヤー→②アマチュアゲーム競技プレーヤー→③プロゲーマーまで持ち上げるか。これがe スポーツ発展の一つの形なのだと思いました。

ゲーム好きの種類

さて、一般のゲームプレーヤーまたは観戦者についてもうひとつ。実は私はまさにここ数か月でゲームに目覚めた俄かゲーム好きでゲームをしないため、ゲームプレーヤーの実態が分かっていません。ゲームを知っていそうなお知り合いに、ゲームって自分の好きなタイトルしか興味ないと思いませんか?と問いかけたところ、下のような的を射た答えが返ってきました。

ゲームファンとゲームの作品のファンに分けられると思います。

ゲームファンの人は例えば格闘ゲームが好きで技術を磨いてて、新しいタイトルが出れば試したいというような人(ゲーマー)。面白ければメーカーなどはこだわらない。使うお金はゲーム機器とソフト代と攻略本購入費。

作品ファンはそのゲームの世界キャラクターが好きな人でキャラクターグッズや関連書籍なども集めている人(オタク)。使うお金は上記プラス関連商品なので継続的にお金を落としてくれる。

私は作品ファンになりますね。これは、なかなか的確なご意見だと思いました。実は最近ゲームのイベントに行ったのですが、目的のゲームタイトルを見たらその後さらっと周りをみて、そのまま出口に向かう多くの人を目撃しました。まだ時間があるにもかかわらずです。私もその一人。他のゲームにはあまり興味がありません。
また友人の一人は、特に目当てのゲームもなく、面白そうなゲームはないか、と思いイベントに行ったそうです。滞在時間はその方のほうが長かったので純粋なゲームファンなのだと思いました。

そしてこの意見をいただく少し前に、作品ファンの私はフォートナイトをプレーするプロチームにグッズは作らないのですか?と質問をしていました。残念ながら予定はないとのことでした。
はい、作ったほうがいいと思います!もったいないですよね。せっかくeスポーツにお金が落ちるチャンスがあるのに。音楽ライブでもサッカーでも野球でも応援するときってグッズ販売していますよね。だからゲームにあってもいいと思っています。他と何が違うのか?というと女性の割合でしょうか。グッズ買うよ、という層が(もちろん男性も含めて)どれほどいるか、にもよりますが、ゲーム観戦者やプレーヤーとプロを継ぐ、よいアイテムだと思うんですよね。一体感が出るじゃないですか。関係者の方、ぜひ検討いただきたいです(笑)

私はなぜこれを書いたのか

さて、ここまでゲームと教育とeスポーツについて書いてきました。やはり教育はどの分野でも必要であるということが私の中で確証となり、夢中にさせるものには楽しさと技があること、eスポーツはまだまだ発展途中の世界であることもわかりました。

なぜ私がこれを書いたのか。それはeスポーツというゲーム競技のこれからの発展に関して、ゲームをしない私には応援することしかできないと思ったからです。このようにゲームに関連する文章が、eスポーツに興味のない人の目に触れ、eスポーツについて考える機会を少しでも作ることが応援という一つの形ではないかと。

そして一番は、ゲーム=悪という負のイメージを少しでもなくしたい、そう思ったからです。

ゲームは奥が深いです。それほど以前に比べて発展してきたのだということも実感しています。そしてeスポーツはこれからさらに発展することも必要。
いつか、プロ、アマチュアゲーム競技プレーヤー、一般プレーヤーそしてゲームプレー観戦者で一緒に話をしたら、また気付きが生まれ、何か新しいことができるのかもしれないと、ちょっと先の未来に期待している私です。

ゲームは悪ですか?

ゲームをしないゲーム好き あんり

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