【調剤薬局の現場から④】薬局ロボット『ROWA』のご紹介
こんにちは。
株式会社サッポロドラッグストアーで薬剤師として勤務をしている小島です。
【調剤薬局の現場から】というテーマでnoteで記事を書かせていただいておりますが、今回で第4回目を迎えました。
▼前回の記事はこちら
今回から新たなライターにバトンタッチをしてお届けしたいと思いますので、内容に入る前に自己紹介をしていただきます。
【調剤薬局の現場から】新ライター紹介
初めまして!
サッポロドラッグストアーで調剤薬局の店舗運営ブロックマネジャーをしております高山(たかやま)です。
薬剤師歴は、気づいたら10年目になっていました。。。。。
私のこれまでの経験も踏まえて、現場の目線に近い立場で調剤薬局の現状を皆さまにお伝えできればと思います。
早速ですが、今回は私が担当をしているサツドラ薬局北8条店に薬局ロボット『ROWA』が導入となりましたので、そのお話をします。
薬局ロボット『ROWA』について
今回、当社で初めての薬局ロボットがサツドラ薬局北8条店に設置されました。
薬局ロボット『ROWA』は、薬局での業務を支援する自動化ロボットです。薬剤師や薬局スタッフの負担を軽減し、調剤の正確性やスピードを向上させることを目的として開発されて、北海道内でこの『ROWA』が設置されるのは当社が初めてとなります。
私としては、調剤薬局もDX化(デジタルトランスフォーメーション)が進む中で、まさか身近な薬局でこんな最新機種を導入することになるとは思っていませんでした!
また、薬局ロボットの稼働状況を薬局の外にあるモニターで映しているので、何だろう?と気になって立ち止まってご覧になっている方も多いです。
薬局ロボット『ROWA』が行ってくれること
実際に『ROWA』がどんなことを行うのか気になると思いますが、主に処方せん通りに正しい薬を必要数取り揃える「ピッキング」と呼ばれる作業や、薬の入庫から出庫までを支援してくれて在庫管理にも貢献してくれています。
ちなみに…スタッフが帰った後も電源をONにしておくのですが、その間に頻度の高い薬を投薬口に近い場所に自動で変更したりなど少しでも作業が効率的になるように休まず作業をしてくれています。
さらには、棚の清掃や『ROWA』自身が自分のメンテナンスを勝手にやってくれる…というなんとも賢いロボットです。
導入した理由
一番の目的は「患者さまの待ち時間を少しでも短くしたい」ことです。
患者さまにお薬をお渡しするまでの作業の中で「ピッキング作業」が最も時間がかかっていたので、それをデジタルの力で行うことで時間短縮を図り、患者さまの身体的負担の軽減に繋げたいと考えています。
そのようにして余裕が生まれた時間で「対物業務から対人業務(投薬指導や服薬指導)へ注力できる」ことや、在庫管理や使用期限管理も自動化されることで「毎月行われる棚卸作業の軽減」を期待できるということも導入に至った理由です。
導入後の実際の効果や現場の声は?
『ROWA』を適切に運用することで一番現場が感じられている効果は、やはり「時間の短縮」だと感じています。
その短縮できた時間で一人一人の患者さま(お客さま)への丁寧な服薬指導に時間を割けるようになったり、薬剤師が薬局の外に飛び出して地域医療の手助けができる在宅調剤に時間を割けるようになってきています。
そうすることで、患者さま目線に立った服薬指導など薬剤師本来の活躍を実現することができます。
他には「棚卸が非常に楽になった」という声が従業員から聞かれていて、『ROWA』が使用期限が短い順番にお薬を出してくれるので在庫管理にかかる負担が軽減されています。
このように調剤DXで業務の自動化が進むことによって、今後は薬局の業務が「対物業務」から「対人業務」へ移行していきます。
当社のスタッフもそのような自動化に積極的に対応していきたいと思いますし、患者さまと向き合う時間を増やすことができることで、より一層患者さまや地域医療に貢献していきたいです。
最後に
今回初めての記事になりましたが、薬局ロボット『ROWA』について少しでも知っていただけたでしょうか?
『ROWA』導入当日にテレビ取材が入っていたので、前ライターの小島さんが『ROWA』の内部をコロコロクリーナーで掃除してくれていていました。導入が余程嬉しかったのか、満面の笑みの素敵な写真が撮れました。
キレイにしてくれてありがとうございます!
小島さんは今後もライターとしてサツドラHD公式noteに登場する予定で、別の分野の記事を担当しますので、楽しみにしていてください!
次回予告
次回の高山の記事では、当社の調剤薬局で使用している「服薬指導(薬歴)の仕組み」をご紹介したいと思います。是非ご覧いただければ嬉しいです!
よろしくお願い致します。