
アナウンサーが泣いたらダメ?
ネットニュースを見た。
男性アナウンサーが、泣いたんだって。
見出しに、「涙の叫び」と書いてあったから、泣いたと思ってしまった。
正確には、泣いた、じゃなくて「目に涙をためながら」
この男性アナウンサーが目に涙をためたのは、自分が働いているテレビ局が、(あるひとつのことからどんどん波紋が広がり)イメージダウンしているからだと、私は思った。
スポンサーが離れ、テレビ局で働く人が、ロケを断られたりしているそうだ。
レッテル貼られたな、と思うけど、
残念だけど、私も、あまりいい印象を持てなくなっている。
アナウンサーが泣くと、ネットニュースになる。
なんでだろう。
確かに、アナウンサーには、感情的になってほしくない。
スポーツの実況中継で、自分の感情を出し過ぎて、声が大きすぎると見ているこっちはその声の大きさが気になり、スポーツを楽しめない。
ニュース番組で、眼が死んでいるような、早く家に帰って寝たいと思っているのかな、と思われるアナウンサーがいたらどうだろう。
でも本人は、そういう顔。たまにいるでしょ。怒ってないのに、怒っているように見える人とか。
アナウンサーには、まじめさが求められるし、原稿を正確に、視聴者にわかりやすく読むスキルも必要だ。
ミュージシャンが不祥事を起こすと、その影響で、素敵な曲を不祥事が起きる前と同じ感覚で聞けなくなることがある。
それと同じで、アナウンサーにはクリーン(清廉潔白)なイメージが求められる職業だと思う。チャラいアナウンサーなんていないよね。
アナウンサーは泣いてはいけないのか。
だったら、AIでもいいってことになる。AIは自動音声なので、いっさい噛まない。言い間違えもしない。体調を崩さない。すでに、NHKではAIがニュースを読んでいる。
ただし、声は機械的で、綾波レイより感情を感じない声だ。
ちょっと泣くぐらい、大目に見てもいいんじゃないの?
どうしても、耐えられないときだってあるでしょ。
テレビに出る人は、たくさんの人の目にさらされる。こんなささいなことでも、ネットニュースになったらいろいろ言われてしまうんですね。
私は、ドラマ『不適切にもほどがある!』の最終回に流れた曲、
「寛容でいきましょう」を忘れたくない。テレビに対して、なぜか人は厳しいものの見方になりやすい。
同じ人間ですよ。