Unity とか Godot に挫折した人へおすすめのゲームエンジン GDevelop【2024年版】
転生済みゲーム制作スキル持ち野郎の「Unityなら簡単にゲームが作れるよ!」などという言葉に騙されてゲーム開発に挑戦してみたものの、UnityやGodotで謎の用語と数式の地獄を見て挫折してしまった方も多いのではないでしょうか。
しかしまだ諦めてはいけません!あなたにはまだ RPGツクール GDevelopという選択肢があります!
GDevelopとは?
GDevelopは、オープンソースのゲームエンジンです。
プログラミングの知識がなくても直感的に使えるビジュアルエディタを備えており、初心者でも短期間でゲーム開発を楽しめるようになります。
GDevelopの主な特徴
1.ノーコードでのゲーム開発
GDevelopの最大の特徴は、ノーコードでゲームを開発できる点です。
例えば、マリオやロックマンのようなプラットフォーマーゲーム(アクションゲーム)も、「ビヘイビア」をキャラクターに付与するだけで基本的な動作が完成し、後はそこから細かなゲームの仕組みを、イベントシステムを使って設定するだけでゲームが完成しちゃいます。
2.3Dゲームにも対応
GDevelopは2023年に3Dゲームの制作にも対応しました。
まだまだ機能面では他の3Dゲームエンジンと比べると劣る面もありますが、2Dゲーム並の手軽さで3Dゲームが作れるよう工夫されているので、3Dゲームを制作したい方にもおすすめです。
3.翻訳済みガイド付きレッスンと豊富なサンプル
ガイドの指示に従い、実際にGDevelopを使用しながらレッスンを受けることができる機能が用意されています。
どのレッスンも数分で完了でき、これらを受けるだけで基本的な使い方をマスターすることができます。
また、もはやいくつあるのか分からないくらい大量にあるサンプルにも、GDevelopから直接アクセスできます。
サンプルのコメントは英語ですが、日本語設定のGDevelopで開けばイベントを日本語で確認することができるので、どんな仕組みで動いているのか参考にすることができます。
4.神がかった無料のオンラインサービス
後記のオンラインビルドだけでなく、ゲームごとのリーダーボード(ランキング)や、アクセス解析、フィードバックなどの機能を無料で利用できます。(もちろん無料だと制限はあるけど)
ゲームだけではなく、それに付随するシステムも提供してくれるので、もう自分で用意する必要はありません。
5.収益化もしっかりサポート
スマホアプリでのAdmobとの統合や、アプリ内課金にもしっかり対応しています。
もちろん、Steamなどの各種ストアでの販売も可能です。
また、日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、Poki、CrazyGames、Newgroundsなどのブラウザゲームサイトの各種サービスに対応するための拡張機能も用意されています。
さらに格安のマーケティングサービス↓まで提供しています。
6.日本語もバンバン使える
先のイベント画面の画像を見ていただくと分かると思いますが、基本的なコマンドは翻訳されている上に、オブジェクト名や変数名などにも日本語が使えるので非常に理解しやすく、複雑なイベントも簡単に把握することができます。
7.専門知識不要のビルド(ゲームの書き出し)
ゲームエンジンを選ぶ際、あまりビルド手順まで考慮されないかと思いますが、いざゲームが完成したとき多くのゲームエンジンでは「なんとかSDKとほげほげStudioをインストールして、ほにゃららコマンドを入力したら、出力されたプロジェクトを……」などという煩雑な手順を実行する必要があったりします。
しかし、GDevelopのオンラインビルドなら、ビルド形式を選択して、いくつかの設定を入力したら、後はビルドされたファイルをダウンロードするだけです。
Android Studio や iOS SDK をインストールしたりパスを通したりする必要はありません。(もちろんAndroid アプリの.aab形式にも対応済み!)
8.豊富な拡張機能
「簡単にあんな機能がつけられたらいいのにな~」なんて思ったときは、拡張機能を検索してみましょう。
画面を揺らしてくれる「Camera Shake」や3Dキャラクターを操作できるようになる「3D walk」など定番のものから、音声合成できるようになる「Text-to-Speech」やUSBカメラなどにアクセスできるようになる「Real Camera」なんてものまで、もーとにかくなんか色々ありますw
……え?そんなのUnityにもGodotにもたくさんあるって?
いやいや特筆すべきは、それらの拡張機能もすべてノーコードで利用できるという点なんです👍
9.直接アクセスできるアセットストア
さすがに品揃えという面では、まだまだUnity Asset Storeの足元にも及びませんが、イメージ、サウンド、フォント、3Dオブジェクトが一通り揃っているので、プロトタイプ作成時やゲームジャムなどのためにサクッと作りたい時などは、すごく便利です。
また、シンプルなのでUnity Asset Storeのように「なんかよく分からないファイル大量にダウンロードしたったw」なんてことはありません。
もし、あなたが素材を作成できるのであれば、アセットストアで商品を販売することもできますよ💰️
10.マジでどこでも動く
もちろん作ったゲームはWindows、Mac、Linux、ブラウザ、Android、iOSと多くのプラットフォーム向けにビルドできますが、ここで動くと言っているのはGDevelopそのものです。
GDevelop自体がWindows、Mac、Linux、ブラウザ、Android、iOS上で利用でき、プロジェクトファイルもアカウントごとの専用クラウドストレージに保存することができるので、どんな時でもゲーム制作をし続けたい 廃人 方にピッタリです!
(⚠️ ただしAndroidとiOSのアプリ版GDevelopはサブスク契約者用に用意されたものなので、無料アカウントではガチガチに制限がかかります。ブラウザ版であればAndroidやiOSでも、通常どおり使用できます)
あ、すみません、Nintendo SwitchやPlayStationでは動きません嘘つきました……
おまけ.あまりにも魅力的な公式キャラクター!
日本語の情報やコミュニティはどこにあるの?
残念ながら、まだまだGDevelopは日本語の情報がそれほど多くありません。
いくら初心者に優しくて簡単とはいえ、時にはガイドやサンプルだけでは解決できない問題に直面するときもあるでしょう。
そんなときにおすすめなのが、公式の日本語フォーラムです。
Discordとフォーラムサイトの2種類あります。
Discordサーバー内に「jp-GDevelop日本語フォーラム」チャンネルがあります。下記のフォーラムサイトよりかは活気(?)がありますw
フォーラムサイトにも「GDevelop日本語フォーラム (Japanese Forum)」が用意されています。既存の質問を検索できるので便利です。
ドキュメントは最新の情報が得られるGDevelop documentation(英語)をブラウザの翻訳機能を利用して閲覧することを強くおすすめします。
(実は公式の日本語ドキュメントもあるにはあるのですが、こちらは翻訳と更新がまったく追いついておらず内容が非常に古くおすすめできません)
有志による解説サイト
検索すれば動画やサイトが色々とヒットしますが、現行バージョンでも通用する情報を配信している、個人的におすすめのサイトをピックアップしてみました。
順不同です。
まとめ
UnityやGodotで挫折してしまった方だけでなく、これからゲーム制作を始めたい方にも、GDevelopは理想的な選択肢です。
ノーコードでの開発が可能な点や、親切なガイド付きレッスン、豊富なサンプルなど、初心者に優しい特徴が多くあります。
ゲーム開発の楽しさを再発見し、自分だけのゲームを作り上げるために、ぜひGDevelopを試してみてください!
さあ早速、公式サイトからGDevelopをダウンロード!
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