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276.社保庁が著作権侵害、賠償命令が下っていた!

1.何してる!大手進学塾よ!ここも著作権侵害!

 

2008年3月11日。大手予備校を著作権侵害で提訴、仮処分申請を作家のなだいなださんら9人が、教材に作品を無断で使用されて著作権を侵害したとして、大手進学塾「河合塾」に計470万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。

また、同日、作家の尾河童さんら13人の作家が、作品を無断で掲載されたとして、大手進学塾「東進ハイスクール」の運営会社に掲載の差し止めを求める仮処分を同地裁に申し立てた。

最近不思議に思うが、日本の大手進学塾の著作権侵害が目立っている。当然、総務部や審査部、その他のホームページ等を扱っている各部署があるはずなのだが、知的財産権部や著作権部がないのだろうか? 著作権部は必要だということを知るところが少ない!


2.社保庁が著作権侵害、賠償命令下る!


2008年2月26日。社会保険庁が、同庁を批判する記事を庁内システム電子掲示板に載せ、職員が閲覧できるようにしていた。

執筆者でジャーナリストの岩瀬達哉さんはそれを著作権侵害だとし、損害賠償などを求めた訴訟を起こし、その判決があった。

東京地裁は、約42万円の支払と記事の掲載差し止めを国に命じた。

社保庁側は、著作権法で定める「行政目的の内部資料は必要な限度で複製できる」との規定にあたると主張していたが、設楽隆一裁判長は「掲示板に記事を記録した行為は、原告の公衆送信権の侵害に当たる。規定の複製権についての定めで、適用されない」と退けた。

判決によると、岩瀬さんは2007年3月、4月発売の週刊現代で「まやかし社保庁改革を撃つ」というタイトルで記事を四回にわたり掲載していた。社保庁は、それを庁内LANシステムの「新聞報道掲示板」にこれらの記事を掲載。提訴後の2007年6月にそれを閉鎖した。


社保庁が著作権侵害、賠償命令下る!判例


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 ※注 この著作権noteは1999年からの事件を取り上げ、2000年、2001年と取り上げ続け、現在は2002年に突入。今後はさらに2003年から2020年~2022年に向けて膨大な作業を続けています。その理由は、すべての事件やトラブルは過去の事実、過去の判例を元に裁判が行われているからです。そのため、過去の事件と現在を同時進行しながら比較していただければ幸いでございます。時代はどんどんとネットの普及と同時に様変わりしていますが、著作権や肖像権、プライバシー権、個人情報なども基本的なことは変わらないまでも判例を元に少しずつ変化していることがわかります。
これらがnoteのクリエイターさんたちの何かしらの参考資料になればと願いつつまとめ続けているものです。また、同時に全国の都道府県、市町村の広報機関、各種関係団体、ボランティア、NPО団体等にお役に立つことも著作権協会の使命としてまとめ続けているものです。ぜひ、ご理解と応援をよろしくお願い申し上げます。
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