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与えられた物語

おはようございます。
それでは、今朝のタロットです。

「ペンタクルの6&ソードの9」
分け与える、そして与えられる関係性。そして、深いところまで傷ついた心がどこかしらにあるのか。


「ペンタクルの6」。牡牛座の月。何か現実的なことを与えられる日となった。昨日は、読みかけの本を読みに、午前中からカフェへ。ハン・ガン『菜食主義者』をどうしても、家で読みたくなかった。カフェで読みすすめるうちに、家に帰れなくなり、帰る気がなくなり、そのまま、お昼を食べ、カフェはしご。物語の熱を帯びた状態に、居ても立ってもいられずに、またカフェはしご。完全にノックアウトだ。ハン・ガンから与えてもらった物語に日頃の平穏さはぶち壊れ、心が揺さぶられた。

それでも、まだ読み終わらない。長い小説。私は読むのがとっても遅い。味わって読む。そのまま、帰宅するが、夕ごはん食べ、ローリング・ストーンズ聴きながら片付けをして、物語の熱を吹き飛ばす。じきに、いつものプレイリストに戻し、やっと平熱となる。小説を読んで、ここまでのめり込んだのは久しぶりで、普段エッセイばかりを読むので、物語没入の危機を感じた。

そして、「ソードの9」。双子座の火星。私の中で、まだ途中になっている物語からの描写からの、心に刺さるものがあったのは、確かだ。こんなことは、滅多にないことで、ハン・ガン『菜食主義者』との出会いを感じる。今、朝になっても、まだわずかに熱が残る。まだ、読み終わってないのだ。今日も読むのか、読まないのか、まだ決めていない。少し、間を開けたい気もするが。

物語は与えられた。もう読む前の私と、読んだ後の私とはちがう。現状に対しての不満を感じるようになってきた。心の奥深くに火が灯ったかのようだ。私はどうすればいいのか。どうしたらいいのか。とにかく、髪を切りたい衝動に駆られるので、今日はカットにいこうかと思う。それしかできない私。そんな自分に情けなさを感じる朝の時間。今日と言う日がどんな日になるのか、知らないが、昨日ほどの衝撃はないだろう。突発的事故のようなものだ。といっても、まだ読み終わっていない。最後の物語が残っている。

読書は危険だ。久しぶりにそう感じた。こんなことってなかなかないことだ。記憶も巡ってくる。こんなときは、音楽に身をまかせるしかない。そんな昨日からのこと。

それでは、また。

空川ナオ


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