石岡丈昇『ローカルボクサーと貧困世界』を読んで
途中から印象に残った箇所に付箋を貼る。
まずはカピットバハイと呼ばれる社会的交流。単に物理的範囲期として住む人々を指すのではなく、相互に存在を認知し合い特定の規範を共有し合う仲間達に対して用いられる用語だそうだ。その特定の規範の詳細をここでなぞるつもりはない。特筆しておきたいのは、カピットバハイを説明するときに取り上げられた生活課題解決の事例だ。それは、貧困世界で葬儀を執り行う際にカピットバハイが利用される。貧困故に葬儀場を借りる術などなく、彼らは道路沿いにある家屋を葬儀