女性エンジニア現場日記-チームメンバー編⑧-
レガシー技術をマイグレーションしたいプロダクトにある共通の現象に何度か遭遇したのでまとめてみた
大手メーカー・ベンダー系企業の正社員さんの傾向(40-50代以上の課長部長職の方)
人件費が高額層というのは一般的に知られる知識である。開発部署でプロダクトを任され管理業務が当然ながらメインの業務となる。
SES企業さんを集めるか、フリーランスさん、派遣さんを集めるかでプロダクトを廻されている。正社員の直属部下が1人も居ない方はパワハラ気質の方が多かった。
なぜ、自社正社員の直属部下が居ないか?もその気質から部下が寄り付かないのではないかと想定する。
残されたパワハラ管理職に残された道は、唯一「雇用者」「非雇用者」という権限を振りかざす事が出来る「外注SESやフリーランス」のリーダーになる事である。気に入らなければ自分の権限で外せるからである。
正社員である直属の部下には、すでに相手にされていないように見える。
その環境下に入って業務を行って思ったいくつかをパターン化してみる
パターン1:直属部下を持っても育成する事が出来ない。
一言でいって、ご自身が開発者であった頃レガシーコードを書いておられ、管理職になってもコードを自分で書き、そのコードを部下にテンプレートとして押し付ける(半ばマウント取りもしている)もコードの中身や技術がレガシーで部下に受け入れられていない。または敬遠されている。
例えば、スクラム体制といいつつ管理職がレビュアー担当になっているので部下にレビュー依頼をしているが部下はレビュー指摘をしていない。
(レガシーコードに不信感はあるが上司の手前仕方なく放置している)
直属の部下である正社員エンジニアが意見できないのだから、
外部のSES企業から来たエンジニアが意見出来るわけがない。
コードが直接メインの動作に影響しない部分なので、外部の自分達も
とりあえず深くは追及せず、数か月放置してきた。
逆に管理職である上司のレビュー指摘は
コードの真意の箇所ではなく、「コメントが間違っている」、「インデントが揃っていない」
(インデントが揃わないのが気になるなら、フォーマッターを導入すればよいのにフォーマッターの提案をしたら無視されたらしい)
など、プログラマー観点からいうとメインの指摘ではない部分のみ。
ある終盤のタイミングでこの管理職の方がまたPRを出してきたが、
正社員さんがし方なくxxは間違っています。と言っていた。
Teamsは顔出し特にしなくてよい環境下だったがそれでも、凍り付いた空気はメンバー全体に広がった。
要するにレガシーな技術知識を新しい技術知識で指摘修正されたのだ。
そして、この管理職さんが部下やSESメンバーにことごとく粘着に八つ当たりするようになった。正社員の部下に当ると社内で問題になるから直接いわないのだろう。しかも、他のメンバーも無能扱いするような言い方を露骨にするようになった。
初日参画時は、うそのように別人だった管理職は善人のカワを被った単なるジェラシーの塊でしかなかった。
このあたりの世代の管理職の方々には更に以下の特徴がある。
パターン2: 間違っていてもあやまらない。
「間違えました」や「うそつきました」とメンバー同士のようにカジュアルに言って欲しいとは思わないが、この辺りのポジションの方からはちょっとした誤りでさえ聞いた事がない。
間違う事は全員ある。悪いとも思っていない。
要は、間違ったら早く軌道修正しないと間違ったままの刷り込みで周囲がプロダクトを進めてしまう事が危険なのだ。
上記の例は、たまたま少人数構成のプロダクトなので手戻りが小規模で済んだ。
人数が多い新規開発で複数ベンダー、複数企業で構成された巨大チームは尚更そうだ。
パターン3:メンバーの休暇取得理由を公私混同
・休暇報告等で、なぜかプライベートの理由をペラペラとスクラムイベントチーム内会議の時に話しているが、部下である社員さん自身は「私用で」と記載しているのだから、自分なら空気読んでそれ以上聞かないんだけどなーという感想。
その中で直属の部下の方の私用事情を細かく議事録に書いているが、
そこは省略してあげてよくないか?と思った。
パターン4:喫煙率が高い
この時代なのに、参画時に「喫煙はされますか?」と聞いてくる。
スタートアップ系メンバーの参画時にその質問はされた記憶がない。
喫煙しないがデフォルトだからである。
パターン5:飲み会でコミュニケーションを図ろうとしている
そして管理職関連の人がなぜか喫煙率が高い
週1の出勤の際も会議以外自席に居ないのは喫煙ルームに行く回数が多いからだ。
そして、コードに手を出せばレガシーコードしか書かない(書けないor知らない)
時代はどんどん新しくなっていくが、全員こうではないと思っている。
しかし、現実を目のあたりにして未だ昭和がここにも残っているのかと思うと残念である。