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【着物一年生】リサイクルで帯を買ったら頭に?マークが飛んだ

またリサイクル着物屋さんで帯を買った。
いつも「未使用品」で検索をかけているのだが、今回は特に綴じ糸付き。
つまり、買ったものの綴じ糸すら切らずに箪笥にしまっていたらしい。
販売価格はセールということもあって1000円。
「やっっっす!」となって秒速で購入した帯が今日届いた。
さっそく開けてみたところ、「おやおやおやおやおや?」となった。

通販サイトで購入したのは「草花模様織り出し名古屋帯」で、届いた商品はサイトにあった写真と同じもので、手配ミスということはない。
しかし開けてみると、名古屋帯らしい立体感がない。
これはもしや袋帯では……?

リサイクル着物屋さんは綴じ糸が付いていたら特に切ったりせずに、そのまま販売すると聞いたことがある。
そこでおそらく見誤ったのだろうが、気づかないものなのかなぁと思わないことはない。

じゃあサイズはどうなのかと巻き尺で計測。
商品情報にあった通り幅は約30cm。
では長さはというと、約3m50cm。
サイズ感は名古屋帯に近いようで、袋帯よりも短い。
ここでまた「どういうことだ?」となった。

つまり短めの袋帯ということだろうか。
柄の中に金糸銀糸は使われていない「洒落袋帯」となるので、カジュアル使いをするのに問題はない。
帯結びの時は名古屋帯のやり方を参考にすれば良いだろう。

それにしてもよく分からない商品が届いた。
柄は気に入っているし、まあこんなこともあるんだな、と思うことにした。

そしてこの帯についてはもうひとつのサプライズがあった。
裏側に「三越」のタグがあったのだ。
綴じ糸を切らないが故にリサイクル着物屋さんも気づくはずがない。

三越は江戸時代から「越後屋呉服店」として名を馳せてきたこともあって、三越で着物を誂えるのはひとつのステイタスではないかと思っている。
(とはいえ、銀座三越に呉服売り場がないのは解せないのだが)

思わぬところで三越印の帯を入手することになってしまった。
三越に全幅の信頼を置いている身としては、品質は保証されたも同然だ。
1000円で未使用の三越お誂え袋帯が手に入ったと思ったら、お買い得なんてものじゃない。
ちょっと想定外のことはあったものの、大切に使おうと思う。


<24.11.13追記>
コメントで、こちらの帯の仕立ては「名古屋帯の開き仕立てと思われます」と教えていただきました!
ありがとうございます!
そういう仕立てもあるなんて知りませんでした。
着物の世界、勉強のしがいがありますね。

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きんじょう めぐ
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