作業を進めたいのなら、全てのタスクは時間で区切れ
仕事、勉強、家事、運動。
日常に溢れるこのようなタスクをあなたは何で区切っているだろうか。
ほとんどの人は成果で区切っていると思う。
しかし、このタスクを時間で区切ることによって想像を絶するほど日常がうまくいくようになる。
本記事ではタスクを時間で区切る圧倒的なメリットを紹介していく。
本記事の結論
先の本記事の結論を紹介する。
内容に興味が持てそうだったら覗いて欲しい。
・ほとんどのタスクは「最初の4分」さえできれば余裕になる
・「最初の4分」を実施するには「精神的負担を無くす」必要がある
・「精神的負担」は「結果を気にする心」から発生する
・「精神的負担」を無くすには「タスクを時間で区切って」「結果を一切気にしない」
・「結果を気にしない」ほど「良い結果」に結びつく
・「疲労の正体」とは「精神的負担」
タスクを時間で区切るとはどういうことか
タスクは「成果」と「時間」で区切ることができる
タスクを区切る方法は大きく2種類の分けることができる。
「成果」と「時間」だ。
そして多くの人がほとんどのタスクを成果で区切っていると思う。
・今日は5ページ勉強しよう
・今日は5kmランニングをしよう
・今日は部屋を綺麗にしよう
・今日はこの仕事を片付けよう
大きいタスクであれ、小さいタスクであれ「ここまで終わらせる」という成果をベースに、タスクの終了を意識していると言える。
しかし、これらタスクを時間で区切ってみよう。
・今日は30分勉強しよう
・今日は20分ランニングしよう
・今日は30分掃除をしよう
・今日は30分この仕事に取り組もう
こうすると「この時間はタスクに集中する」という作業をベースにタスクの開始を意識すると言える。
たったこれだけで何か変わるのだろうか?
それが自分でも驚くくらい大きく変わり、タスクをこなすのが物凄く楽になる。
実践例
解説に入る前に、まずは実践してみて肌で感じてほしい。
実践することで私の言いたいことがよりリアルに感じることができるからだ。
①つい、後回しにしてしまう面倒なタスクを1つ思い浮かべる
これは何を対象にしてもいい。
学生だったら試験のための勉強。社会人だったら資格の勉強、もしくは副業。主婦だったら手をつけられていない場所の掃除などだろうか。
もし選ぶのが難しかったら執筆作業もお勧めだ。
難しいことは考えずに、自分の悩みや問題点、そしてそれを解決する方法について書いてみるのもいい。
自分と同じ悩みを持っている人は必ずいる。
それを書き出すことで共感を得ることができるし、他者の役に立てば資産にもなる。
②後回しにしている作業について、自分が成果を軸に区切っていたことを自覚する
大抵の場合、無意識に成果を軸に区切っている。そのことをまず自覚する。
勉強だったら「これくらいは進めたい」のような思いが必ずあるはずだ。それを一旦無くす。
「全く進まなくても何も問題ない」と自分に言い聞かせる。
③タイマーを30分にセットする
時間で区切るために、タイマーを使う。
何分でも問題ないが、オススメなのは30分にセットすることだ。
30分は「そこまで大変ではなく、ある程度の成果が出る」絶妙な時間だからだ。
④タイマーをスタートし、タスクを開始する
タイマーをスタートしたらあとはタスクにひたすら取り組むだけだ。
この時、以下のことを意識すると尚良い。
・セットした時間、全て使って取り組まなければいけないわけではない。途中で辞めてもOK。
・作業が全く進まなくても何も問題ない。「取り組んでいる」という事実だけで十分。
・効率はどうでもいい。作業が進んでいけば効率は勝手に上がっていく。
・やる気が出なくても、可能な限り手を動かす。手を動かすことをやめてもいいが、他のことはやらない。
なぜ時間で区切るとこんなにもタスクが進むのか。
上記の通りに実践して頂いた方は、その威力を身をもって感じることができたと思う。
あれだけ面倒で心を圧迫していたタスクが、簡単に進んだ(もしくは完了した)はずだ。
ではなぜ時間で区切るとこんなに楽になるのか。
それにはいくつかの理由がある。
作業興奮という偉大な力が働く
作業興奮という言葉を聞いたことはあるだろうか。
これは人間が作業を行うと、脳の側坐核という部分が刺激され、やる気物質のドーパミンが分泌されるという仕組みのことを言う。
そしてこの作業興奮は作業開始から4分後に作用し始めると言われている。
つまり、人間とは4分作業すれば勝手にやる気が出てくる生き物なのだ。
この4分を超えれるかどうかが、タスクを進められるかどうかの分岐点になる。
しかしこの4分を超えるのが非常に難しい。
だから我々はこんなにもタスクを進められず、サボってしまうのである。
まずはこの4分を超えるために全力を尽くそう。
そしてそのための最強の方法が「時間で区切る」ことなのである。
「精神的負担」さえ無くなれば、全てのタスクは怖くない。
我々はなぜ、この4分を超えることができないのか。
それは「精神的負担」が重いからである。
「精神的負担」とは実際にかかる「体力的負担」と異なり「心の負担」のことを指す。
「勉強嫌だな〜」や「この仕事気が重いな〜」などだ。
この精神的負担を認識する上で大事なのは「実際の負担とは一切関係がない」ことである。
例えば、上記の勉強でも「片思いの相手と一緒にできる」みたいな状況であれば喜んで勉強するだろう。
そして全く疲れないはずだ。
要は、我々が大変だと思っていることのほとんどは実際に大変なのではなく、感情がそう思わせてるだけなのである。
つまりこの精神的負担さえ無くすことができれば、ほぼ全てのタスクは怖くなくなる。
鼻歌でも歌いながらガンガン進めることができるようになる。
「精神的負担」の無くし方
「精神的負担」はどのように無くせばいいのか。
実は、答えは意外と単純なのだ。
それは「結果を一切気にしない」ことなのである。
勉強が大変なのではなく、勉強して理解を進めなければいけないのが大変だと感じるのである。
仕事が大変なのではなく、仕事して良い結果を出さなければいけないのが大変だと感じるのである。
掃除が大変なのではなく、掃除をして部屋を綺麗にしなければいけないことが大変だと感じるのである。
ただ作業するだけなら、意外と大変ではない。
むしろ楽しかったりする場合もある。
「時間で区切る」と結果が関係ない
説明がかなり回りくどくなってしまったが、要するに私が言いたいのは「時間で区切る」と結果を気にする必要がなくなるということだ。
例え30分後に1ページも進んでなかったとしても、30分間勉強したらOKとする。
例え30分後に仕事が全く進まなかったとしても、30分間仕事したらOKとする。
そうやって精神的負担を限りなく0に近づけて、とにかく作業を「開始」する
「開始」さえできれば「作業興奮」の力で一気にやる気が出てくる。
やる気が出れば、結果を気にせずとも良い結果が出やすくなる。
結果を気にしないとむしろ良い結果が出やすくなる
結果を気にしないで作業をしたら、良い結果が出なくなってしまうのではと心配になるだろう。
しかし私の経験からして、これはむしろ逆だ。結果は気にしなければしないほど良い結果が出やすくなる。
最も大きな理由は「プロセスに全集中」できること。
良い結果を出すために最も大事なのは「良いプロセス」にすることだ。
結果を気にしても良い結果には結びつかないが、良い行動をすれば良い結果に結びつく。
結果を気にすると言うのは「良い結果」にとって、むしろ雑念に近いものなのだ。
そして「疲れなくなる」と言うのも大きな理由の一つとして挙げられる。
片思いの相手と勉強しても疲れないと言う例を挙げたが、疲労のほとんどが精神的負担によるものだと分かっていただけたかと思う。
精神的負担を無くす技術さえ身につければ、疲労せずにガンガン何でもできるようになるのだ。
良い結果が出るようになるのは言うまでもないだろう。
ちなみに、本記事も一切の精神的負担なく執筆しているため、全く疲労せずあっという間に書けてしまった。
この記事が皆様の役に立つかどうかは神のみぞ知る・・・ということにしている。
本記事のまとめ
要するに本記事で言いたいことは以下の通りとなる。
・ほとんどのタスクは「最初の4分」さえできれば余裕になる
・「最初の4分」を実施するには「精神的負担を無くす」必要がある
・「精神的負担」は「結果を気にする心」から発生する
・「精神的負担」を無くすには「タスクを時間で区切って」、「結果を一切気にしない」
・「結果を気にしない」ほど「良い結果」に結びつく
・「疲労の正体」とは「精神的負担」
読んでいただいた方の役に少しでも立てれば嬉しい。