子どもの無断高額課金がワタクシゴトになった話〜intro
ルーティンで開いた請求書の異常に理解が追いつかず、ちゃんと呼吸しているのに酸欠のような…視界が暗くなりザラザラする感覚に襲われた。
私はたまに小学校低学年の子どもにiPadを使わせてる。その私のApple IDには私本人の契約したクレジットカードが紐づいている。
子どもの無断高額課金についてはよくニュースで見ていた。明日は我が身と考えひとしきり対処法も調べた。一番わかりやすい方法はカード情報を登録しないことだろう。wifiでしか使えないiPadなのでキャリア決済はない。元々デバイス等に記録を保存することが不安な私はネットショップで買い物をしてもカードの記録を保存しているものは少ない。
しかし、ファミリーシェアを利用しているからか最低一枚のカードの登録は必要らしくクレジットカードの情報を"登録しない"選択はどうやら出来なさそうだった。(詳しくはわかりません)
では管理しなければ。それが親の、カード利用者の務め。親には大人には色んな責任がある。
過去に指紋認証が不本意に反応し間違えて購入した経験から指紋認証での購入やワンクリックでの購入の不可に加えて、子どもが触るようになってからは常にApple IDパスワードを求める設定に変えていた。そのパスワードも、子どもが成長するにつれて指の動きで推理されないよう数字だけのものから複雑なものに変更していた。
さらに、すり抜けることのないよう購入した際すぐにスマホで確認してるメアドへメール通知も設定していたし、なんらかのミスやアップデートで本体の設定が変更されていないか、ログインして購入完了した後も再度パスワードが求められるかまでいちいち確認してから終了していた。
本体で購入履歴を確認することも怠らず、知らないサブスクがないかも定期的に見ていた。
もちろん細かく自分のカード明細も確認している。
死角はない?
専門家でもないし得意でもないので不安は残った。
それでもここまで壁を用意すればニュースで聞くような子どもの無断高額課金にはならない。早くに気づいて範囲内で対処できるだろうと思った。
別の方面からのアプローチもできる限りしていた。
課金を無闇に拒否せず、お小遣いの範囲での購入も認めてはいた。
金銭感覚を養うためにお金を稼ぐ大変さやモノの価値について話してきたつもりだった。それが順調にいっていると信じていたのはお小遣いを一気に使わずに貯めて使い道をよく考えている姿を見てきたからもある。
ただ、それでもたったひと月で5万円を超える子どもの無断高額課金を許してしまった。
穴はどこにあいていたのか。
考えてみれば私が子どもだった頃の子育てにはこんな心配はなかったのだ。私自身の子どもの頃の経験や感覚がどれほど通用すると?
子どもの心情を聞いて私の想像力の欠如に気づいた。所詮は大人になってからの私の想像でしかなかったことを知ることになった。
続く