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エッセイ本オマケ遊園地編④

レストランで服を沢山着込み、
レジャーシート片手にネットで穴場と書いてあった下見済みのショー鑑賞場所へ。
この日に備え、アルミのレジャーシートに
ポータブルクッションも購入済み。
お湯を入れた水筒、
そして追加で足先にカイロと太い血管の通る場所全てにカイロを貼る。
これで極寒の中一時間余裕でショーを待てた。
2日連続強風で中止、
前日は開始の30分前にキャンセルとアナウンスが出たので、
その日も気が気では無かった。
がしかし、無事にショーは開始することが
アナウンスされて、
あの時は本当に良かったと思った……
一安心した。
ショーを見ながら、
貧民の男子が「王子様になりたい」と願うその願う姿に
根本的には教養とかのレベルが違うけど、
貧民はそれさえも気づけないまま、
表面上の王子になりたいと願う残酷さ、
雪の女王様の生い立ちと生きづらさを想像しては無くという、ショーの感動とはズレている所で涙して、
その後の死者をいつまでも忘れないってセリフでなんてこったと静かに涙していた、
多分時が経てば脳の仕組み的に薄れるのは回避できないけど、
それを全否定して宣言する心意気にやられた。
音を完全に消して泣けるスキルがここで役立つとは。
今まで観てきたショーで一番素晴らしく、
こりゃあ、どえらいものを観てしまった……
という気持ち。
花火まで打ち上がって、
船の動きも綺麗で、プロジェクションマッピングなんてのも初めて見たし、
鑑賞後は二人放心しながら歩いていた。
ありがたい、一緒についてきてくれて、SNSでなく隣で、すぐに感想を言い合える人がいるのは、すごくいい。
本当にありがたい。
放心しながらも、次のアトラクションに行かねばと歩き出したのだけれど、
目的のものはもう受付を終了していたので、
もう次の花火を最高の場所で見ることにしようとまた列車に乗り移動した。
のんびりと景色を見て、目的の橋へ向かう。
橋に着いてからほんとにココから見えるのかなと思いながらも待機し、
花火が遂に始まると、
自分達が待機していた橋は最高の場所だと気付いた。
打ち上げ花火なんて見たのはいつぶりだろう。
音符やキャラクターの形になる花火なんて存在するんだなと驚く、
本当に綺麗な花火だった。
人生で一番見て良かったと思う花火だった。
音楽も知っているものが多くて、
ハーモニーのところで花火もそれを表現していて、本当にすごい。
見れてよかった。本当に良かった。
視線を動かすと下にウールさんの頭頂部が見えるのもなんか良かった。
その後は海底を探査するアトラクションに乗って、あれ?こんなに暗かったか?と思いながらものんびりと海の生物を眺めていた。
降りて、人が溢れていない裏道をのんびり歩き出口へと向かう。
そのまま荷物をホテルで受け取り、
帰り道へ。
不思議と充実し過ぎていたからか、
帰る時に寂しさは無かった。
でもまた来れるような余裕を持てるようになろうと励みになったから、
この時期に行けて良かった。どこでも行きたい時に、迷ったらとりあえず行けばいい。
素晴らしいお金の使い方ができた、
本当に一番楽しいテーマパークだった。
また二人で行けるように働く。
橋の下で願った事は絶対自分の経済力で叶える。願いは叶えてもらうものじゃない、
自分で稼いで叶える。これに限らず。

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