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写真を撮るモチベーション

今日はnoteで写真について書いてある記事を見て、色々思い出した。

うちの職場にはレンズだけで30万もするような立派なカメラがあって、私たち広報担当者はそれを使って撮影していた。30万するレンズは軽自動車3台分くらい離れた場所からでもヨユーで人間にピントが合う。私は気配を消して、被写体の表情を隠し撮りするのが結構上手かった。

カメラは複数あって、イベント事では2台で撮影にあたるのだけど、私は毎回一番良いカメラを確保した。

特に、退職者の辞令交付式では気合いが入った。
一生にそう何度も無い記念日だから、絶対にいい表情をおさえて本人に渡してあげたかった。家族に見せた時「お父さん、会社ではこんな顔するんだー」とか「職場の人にすごく愛されてるねー」と思ってもらえるような写真にしたくて、そしてそんなとっておきの一枚を撮れるのは、どう考えても私でしょ?!と思っていたから、カメラを譲らなかったんだ。

懐かしい。つい3ヶ月前まで、私は写真を撮るのが結構好きだったんだな、というのを思い出した。

そういえば、職場で撮影する時は、ピント合わせのために同僚にカメラを向けることが多々あった。私のターゲットは決まっていて、後からカメラロールを見たら「あ、この被写体選びは暇真ちゃんだねー」とバレるくらい、あからさまだったように思う。

過去に撮影した何枚かの写真を見返すと、被写体Aさんはいつもムスッとしたカメラ目線で「おい、撮ってるの気づいてるぞ」という顔をしていて、被写体Bさんはニコニコ笑顔だった。

被写体のキャラの違いだろうと思ってたけど、
「写真には、撮影者が被写体をどう見ているかが写る」と聞いて、ドキッとした。言われてみればたしかに、私はAさんのムスッとした顔が何気に好きだったし、Bさんにはいつも笑っていて欲しかったから、きっと自分が好ましいと思うタイミングでシャッターを切っていたんだろうと思った。

私は季節を愛でる気持ちとか、建物を美しいと感じる感性はあまり発達してない気がする。たぶん興味がないんだろうな。周囲の景色をよく見てない。
そんなだから、一人でいる今は写真を撮るモチベが湧かないんだけど、また親しみを覚える人たちと出会って、手元にカメラがあったら、写真を撮りたくなるかもしれないなーと思った。早くそんな日が来たらいい。

それにしても、写真を通して撮影者の視覚がバレてしまうのは、ちょっと怖い。片思いしたら秒でバレてしまうだろうから、注意しなくては。

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暇真
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