猫にモテたくて「猫語の教科書」を読んでみた。
猫にモテたい。
これって全人類共通の願いですよね、たぶんそう、絶対そう。
猫ってなかなかの性格してますよね。犬だったらいつでもしっぽ振って近寄ってくれるのに、猫は……。
猫にモテたい。そう思ってたら、「猫語の教科書」なんてタイトルの本に出会いました。うさんくさいタイトルだな。
えっ、猫語の……教科書……??って思った方、一度検索してみてください。ほんとにあります。ほんとほんと。猫の飼い方指南書とかじゃないです、文庫本。新書コーナーの辺にありました。しかも古めの本なんですね。全然知らなかった。
猫語の教科書ってなんだ、著者誰だって思ったら、著者近影には猫の写真。猫が書いた本。まあいいや、読んでみよう。
気付いたら読み終わっていました。
ぱーーーっと読み切れた。面白かった。猫による猫のための人間を飼い慣らすためのマニュアル本、といったところか。
飼い主あるあるとか、猫あるあるとかが散りばめられていて、以前飼っていた犬(猫じゃないです)を思い出しました。
人間はちょろい、猫は賢い。そんなことが理解できました。
最初は新書だと思って読み始めたので、「何か自分の生活や思考に役立てること無いかな」なんて考えながら読んでいました。無かった。猫の技術は猫の可愛さをもってしか使えない。猫になるしかない。
猫にモテようとして読み始めたのに、猫を崇拝してしまった。
猫にモテたいなんてのは、人間が創り出した理想の猫像に対する思いで、実際は猫の方が1枚上手だったんだ。猫にモテたいなんて気軽に言えなくなった。猫様……。
これからは道端で出会ったお猫様にも敬意を払って生きていきます。
猫は正義。人間は猫の下。真に世界を統べるべき生物は猫。猫しか勝たん。