そして私は再びチベット文化圏へと向かった【中国・成都⇒康定】
当時の私は宗教に対してなんとなく興味があった。ドラマ「TRICK」を皮切りに、政治と宗教、日本の新興宗教の歴史、巨大な宗教建築…など、終電間際で帰ってきては夜な夜なGoogleで検索をかけては、布団の中でスマホの画面とにらめっこしていた。
ー信じるものは、救われる。
きっとこの言葉を確かめたかったのだと思う。
私は悩んでいたのだ自分の人生に。何か信じられるものが欲しかった。そしてその信じられるものを振れやすい心の軸におきたかったのだと思う。
だから興味があった。宗教が生活に根付いている国や地域に。
覗いてみたかったのだ。先進国のそれとは全く違う、宗教と生活が一体になっている人々の暮らしを。
なにを信じているのか。なぜ信じているのか。なぜ信じられるのか。
それゆえ私は、旅の前半に訪れた様々な国でチベット仏教の文化圏を訪ねたのだ。今回は再び「アムド・カム」エリアへの旅をスタートさせた日の話。
2016/6/17投稿
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ラジオ出演も無事終わり、私は「東チベット」と呼ばれるチベット文化圏への旅をスタートさせました。
この旅は、私の世界一周旅史上初めての2人旅!成都の宿で出会ったWさんと一緒に1週間かからない程度のショートトリップです。
私たちの1番の目的は「ラルンガルゴンパ(五明佛学院)」を見に行くこと。
ラルンガルゴンパはチベット仏教ニンマ派に属していて、丘に囲まれすり鉢状になった地形に数え切れないほどの僧侶の紅い家が並ぶ様が圧巻だと、最近じわじわ人気がでてきているスポットです。
ゲートタウンとなる色達(しきたつ・セルタ)には、成都から直接バスで行くこともできますが、ラルンガルゴンパがあるのは、3800mほどの高地。高山病予防のため、いくつか街を経由して向かうことになりました。
私たちのルートはこんな感じ。
バスターミナル等じゃないところをピンしている場所もありますが、、、成都⇒康定⇒理塘⇒甘孜⇒色達⇒ラルンガルゴンパ⇒色達⇒成都と巡り、最短6日で帰ってくるルートです。ちなみに通った道はこれらの道路で合っているかどうかもわかりません。すみません、適当で。
実はこのとき既に「ラルンガルゴンパの外国人入場規制がかかった?」「でも今日ラルンガルゴンパに入っている人もいる」…など情報が若干錯綜していました。「とりあえず行ってみなくちゃわからないですね」ということで出発!
まずは1日目の町、康定(こうてい・カンディン)を目指しました。
私たちのバスが出るのは、茶店子(チャディアンズ)バスターミナル。朝8時か9時と割とゆっくり目の出発だった気がする。
(バスの中でハエが3匹、常に飛び回っていた…。こういう環境にももう慣れたよ。)
ちなみにこの日私は、3時間ほどしか寝ていなかったため、寝起きも悪く、バスの中も爆睡。
ほとんど写真も撮っていなければ、記憶にございません。どこぞの政治家みたいな言い訳だけど、残念ながら事実なのです。でも1記事分で更新しちゃうのよね。
中国の長距離バスは、だいたい3時間か4時間ごとに休憩がありますが、お昼休憩をする場所には、プレートごはんを食べられるお店が多いです。ただし割高。
お米は自分でよそって、おかずは店員さんによそってもらうことが多いです。これで、20元(約318円)。
手前のトマトと卵の炒め物は、どこのお店で食べてもはずれがない鉄板メニューです!日本人好みの味で、辛くもない!
(昼食を食べてウトウト。目が覚めたら、こんな大河のすぐ横をバスは走っていた。)
確か7時間ほどで康定に到着しました。
建物の3Fにあるユースホステルにチェックインしようとしたら、同じ建物の1F2Fに別のホテルがあり、英語が通じないなか一通り部屋を見せられ泊まるかどうか迫られるというトラップがありましたが、なんとかユースホステルにチェックインし重たい荷物を降ろします。
さぁ町歩きです。
この町は大きな川が通っていたり、その周りにたくさんのホテルや飲食店が並んでいて、なんだか日本の温泉街のような雰囲気の町でした。(残念ながら川や街並みの写真は…ない。。。)
(こんな崖の中腹にも仏画が。誰がどうやってペイントしたんだろう…)
(再びチベット文化圏に戻ってきたからか、こういうデザインやチベット文字を見ると何故か安心してしまった)
成都から近いこともあってか、多くの観光客が訪れているようです。
(広場で踊る大勢の中国人たち。多分、観光客も混ざっていると思うのだが…みんな振付が完璧!…なぜ!?!?)
(子供たちにはローラースケートが人気らしい)
本当は、成都の宿の重鎮Oさんに教えてもらった”街全体が見渡せる”という絶景のビューポイントへ向かうはずたっだのだけど、私のリードミスで道を間違えてぐるぐるぐるぐる無駄に2時間も町中を歩いてしまったり、康定はまだ標高も約2500mとそんなに高くないんだけど、寝不足のせいか少し階段を上っただけでぜいぜいと息切れしてしまったり、そもそもバスが町に到着したのが16時過ぎだったり…いろんな条件が重なって行くことができませんでした。Wさん、その節はほんとうにすみません!
暗くなってきたので宿に戻ることに。
途中で食べた夜ご飯は水餃子!…と思ったら真っ赤なスープで出てきた…!12元(約191円)
チベット文化圏だけど……やはり、ここは四川省だった…。