一度は見てみたいマリー・ローランサンの作品
小学生の頃、漫画で描かれた世界の歴史上人物の本が大好きで、学校の図書室で何度も読み返した記憶があります。
なかでもお気に入りだった作品はヘレンケラーとマリーローランサン。この2つの作品はなぜか好きで好きでたまらず4、5回は借りて読んでいました。
ついこの間中之島の美術館に行った際に、名古屋県立美術所蔵のマリーロランサンの作品を見て、「わああ、漫画で読んだマリー・ローランサンだ!」と心が踊りました。それをきっかけに色々とローランサンの作品を調べて、いつか見てみたいと思った作品が見つかりました。
今日は私が見てみたいマリーローランサンの作品とその所蔵美術館を紹介したいと思います。
アポリネールとその友人
ローランサンはフランスの画家で1908年ごろから画家として制作活動を行います。この時代はアートに対する概念が変わろうとしていた転換期でもありました。
ちょうど同時期の画家として有名画家のピカソやルソーなどがいます。実際ローランサンはピカソとも友好関係があり、彼の画風に似ていいる作品が多く残されています。こちらの作品もどこかピカソの作品を思わされます。
ちなみに絵画右から三番目の男性があピカソです。
色味も褐色系が多く使われており、どこかアフリカの彫刻のような画風がキュビズムを感じます。
作品はパリのジョルジュ・ポンピドゥー・センター所蔵です。
ポンピドゥー・センター
ポンピドゥー・センターはルーブル美術館とは異なり、観光客より地元のパリっ子が多いそうで、パリジャンたちの中でも人気な美術館の一つのようです。建物が近代的で大型ショッピングセンターのような雰囲気ですね。
ポンピドゥー・センターにはアンリ・マティスやジャガールなどの作品も多くあるため、いつか行ってみたい美術館の一つです。
シャネル譲
シャネル譲とは、かの有名な高級ブティックの創設者であるココ・シャネルを描いた作品です。この作品が描かれた時期、ローランサンは美術界で売れっ子に、シャネルはファッションで一世を風靡していました。
こちらはシャネルから注文を受けて作成したものですが、シャネルは出来上がりを見て満足できず、肖像画の受け取りを拒否したそうです…。
シャネル自身は嫌った作品ですが、個人的にはローランサンらしさがでた出た淡い色使いの素敵な作品だと思います。
オランジュリー美術館
さて、このシャネル譲はパリのオランジュリー美術館に所蔵されている作品です。私はパリの地理を全く知らないのですが、印象派美術館で有名なオルセー美術館から徒歩ですぐ近くにあるようです。
実はこの美術館はローランサンのシャネル譲よりもモネの「睡蓮」が展示されているため、それ目当てで来る人が多いんだそうです。
そのほかにも、ピカソ、ルノワール、ドランなどなど巨匠作品が展示されているため、是が非でも行きたい美術館です。
3人の若い女
黄色と赤のグラデーションいにはっとさせられる美しい作品です。ローランサンの絵と言えば『シャネル譲』やこの『3人の若い女』のようなグレーっぽいパステルカラーに色白な女性と楽器や動物セットなイメージが多い印象です。
色味が優しいので私たち日本人にとっても鑑賞しやすく、好きになりやすい絵なのではないでしょうか。
個人蔵 高野将弘
この作品は以前マリーロランサン美術館(長野県)に展示されていましたが、現在は閉館となっており、高野将弘さんという方のコレクションとなっています。どこかの特別展などでお目にかかることができるよう祈っています。
まとめ
気になる作品はありましたか?
マリー・ローランサン作品の多くはヨーロッパにあると思われることが多いと思うのですが、実は日本の美術館(ひろしま美術館や名古屋県立美術館、国立西洋美術館など)にも作品が展示されているので、ぜひ気になった方は調べてみてください。
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