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【新技術】Mozilla Hubsを活用してメタバースイベントを開催しました
みなさんこんにちは!事業企画部のリュウです。
今回は、メタバースの取り組みについて紹介します。
1.メタバースとは
メタバースというのは、現状いろんな解釈が存在しております。本記事では、仮想世界において実在感のあるアバターを操作し、コミュニケーションや取引活動をする仮想空間のことを指します。
メタバースは、現実世界と仮想世界を融合させ、新しいインターネット体験を提供することを目的としています。
調査によると、メタバース市場は2030年には78兆円までに拡大すると予想されており、ゲーム、エンターテインメント、教育、ビジネスなど、様々な分野で発展しています。
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出典:総務省「令和4年版情報通信白書 仮想空間市場」 https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r04/html/nd236a00.html
メタバースに関する詳細な説明はすでに多くの記事や総務省の情報通信白書で紹介されているので、今回は割愛します。
2.気軽にブラウザからメタバースを体験できる「Mozilla Hubs」
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メタバースを実現するための開発環境について、「Unity」、「Unreal Engine」2種のプラットフォームが代表的なものとして挙げられます。
しかし、上に記載したようなプラットフォームは専門性が高く、制作コストが非常にかかってしまいます。そこで、今回はオープンソースでカスタマイズ可能であり、技術的な知識がなくても空間を作ることができる「Mozilla Hubs」を採用し、低コストかつ短時間でメタバース空間を作ることを試みました。
「Mozilla Hubs」はブラウザからアクセスすることができるので、VRゴーグルがなくともPCやスマートフォンから気軽に利用することができます。
3.メタバースでアイデアコンテストを開催
バンキングビジネス事業本部では、毎年ビジネスアイデア創出を目的とした「アイデアコンテスト」と呼ばれるイベントを実施しています。
例年はZOOMで実施していましたが、今回は従来の開催方法に加えて、「Mozilla Hubs」で作ったメタバース空間でも実施しました。
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今回のアイデアコンテストは200名以上が参加しました。
その1/4程度約50名の方にメタバース空間へ参加してもらいました。
今回のイベントでは、実験的にブロックチェーンを活用した認証方法を「Mozilla Hubs」に組み込んでイベントを実施しました。具体的には、分散型IDと呼ばれる技術を使っています。こちらについても機会があればご紹介いたします。
メタバース空間の参加者からは、ZOOMと比べて、臨場感、一体感があるように感じられ、新鮮な体験ができて良かったという意見がありました。
ZOOMで実施するウェビナーであると発表者からの一方的なコミュニケーションになりがちですが、メタバース空間を使うと、発表者と参加者、参加者同士といった双方向のコミュニケーションを行うことができます。また、
テキストチャットやリアクション、アバターの行動など参加者も能動的にイベントを楽しめることが可能になります。
4.まとめ
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日本国内でも、保険、銀行、証券などメタバースサービスに積極的に取り組んでいます。
VRプラットフォームの提供や決済サービス、本人認証サービス、他のメタバースとの連携サービスなど、幅広いサービスと組み合わせたりして、メタバースならではの価値の創出が考えられます。
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ブロックチェーン技術を活用した認証技術やデータ分析技術などインテックの強みを活かしたプラットフォームも構築しておりますので、興味のある方はぜひイベントやビジネスを一緒に創出しましょう。
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