スクー講座 ギモンの法則#4 成果を最大化する優先順位の決め方 鈴木進介先生
前回の「発散」から、「収束」へ。
1000個のアイデアから1つに絞り込む過程。
ひとつひとつ手順をふんで行けば誰でもシンプルに絞り込むことができる。
「手順」という言葉が適してるな〜って思う事が多い今日このごろ。
さっきも同僚と話していて「え〜と…○○の……」「手順!」ってなった。
いつも何かに迷ったとき、タイミングよく手順知ってる人に出会えますように…。
なんて。いやホント!
さて、
収束のための手順は大きくツーステップ。
STEP1 グルーピング
ジャンル分けする
モレとダブリの確認
STEP2 絞り込み
評価基準の検討
点数化で優先順位
STEP1とSTEP2の間に「あたりをつける」という作業。
目的に合ってないものを捨てる作業。
「その他」を設けるとそこにばかり入れることになるので
その時は思い切って捨てる。
グルーピング例:デジタル派、アナログ派。など。切り口と呼ばれるもの
グルーピングのフレームワーク例:(アイデア発想の時も使える)
①対立項…デジタル/アナログ、国内/海外
②属性別…年齢別、性別、エリア別
③プロセス別…前/中/後、春/夏/秋/冬
④フレーム別…質/量、個人/法人、ストック/フロー、和/洋/中
5W1H、3C分析、4P戦略
あたりをつけたアイデアを更に評価基準で絞り込みする。
①基準づくり 例:新規性、実現性、コストなど
②ウエイトの検討 新規性×2、実現性×3、コスト×1など
感覚よりも客観性(論理性)で選ぶ
目的や前提条件によって、適切な基準や重視する順番は変わる。
人間が一瞬で判断がつきやすいのが3つ。ベスト3で選んでみては?
以上までがグルーピングと絞り込みのコツ。
【ワーク】SHIBUYA CITY FCのアイデア1000個を収集する
サンプルを使った方法論の実践
●アイデアのサンプル
A)「副音声実況」…サッカーファン以外にも魅了する副音声
B)「1日監督体験」…監督の当日の動きを疑似体験
C)「SHIBUYAピクニック」…ファン交流イベントでコミュニティ作り
D)「渋谷情熱大陸」…選手以外の部分を取材したメディア運営
E)「天然芝のタネ販売」…天然芝のタネと育て方をセット販売
F)「SHIBUYA CITY FC」…選手がフードデリバリー
●お題
サッカーファンになりそうな人たちとクラブの接点を増やすアイデアを絞り込む。その「基準」は?
●評価基準サンプル
効果度、実現度、発展性、新規性、ニーズ、収益性、話題性、市場規模、社会貢献度、開始スピード、継続性、ブランドイメージなど。
●評価表(あくまでワーク内での)
効果度、実現度、発展性で点数づけが行われた。また、放送時間を考え重みづけも省かれる
同点になった場合はどうするのか?
→テスト期間を設けて仮説検証する
→絞り込まれたものでメリット・デメリットを考えたり、情報収集して裏付けをとったり検証する。絶対的な正解はない。ただ、精度を上げることはできる。
◎ポイント
どうしても人はハードルを低くしたいために、実現度の高いものを選びがち。しかし、実現度は後からでも高めることができる!ヒト・モノ・カネ…。これら3大要素を後で付け加えることができる。実現度にこだわりすぎないことが大事
◎まとめ
収束で正解は出せない。正解というより「納得解」を出すことが大事。ただし、精度を上げることに努める。見える状態にする。論理的にステップバイステップで進行させること。はじめは「この辺かな?」というあたりを直感ではじまり、「論理的」に見える状態にして徐々に整理しながら、最後はこれだ!というパッションあるいはビジョンのもとにまた直感で決める。意思決定というよりは覚悟を決める。
自分を信じて選択肢を捨てる勇気を持つ。
◎感想
決めたら、それを本物に育てるんだよね。