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粘度という食感に合うヤツ
食感を構成する粘度について考えてみたお話。
今日のメニュー
キーマカレー、福神漬、焼肉メンチカツ、ちくわ天ぷら。
ひさしぶりにキーマを食す機会に嬉しさを覚えていろいろ試したくなっちゃいました(笑)。
しかし大それたメニューもなく、フツーにおいしく食べて終わろうと思ってたところ、意外なことに気が付いたので書き記します。
それは、食感が味覚の邪魔をするとき、粘度がかなりの強者である ということ。
食感が味覚に作用するとき
食感というとどんなイメージを持ちますかね?
たいだいはサクッとか、しっとりとか、固い、柔らかいなどですよね。この食感に「粘度」を入れる人は普通はいないと思います。ですがこの粘度、意外と重要な要素なのかもしれません。
というのは今日食べたキーマカレー。
これは普通のカレーに比べると水分量が少ない。そしてトロッというよりはどろっとしている、そうご飯と一緒に食べるとさらに「ねとっどろっと」とする料理です。おいしいんですけどね(笑)、食感はこうです。
で、この粘度が味覚にどう作用してるんかな~って考えてみたんです。ちょっとここからは感覚的な話になりますが、どろっとしているを起点に味覚を感じるまでのフローを考えてみると、
どろっとする食べモノを口内に入れる
→どろっとしてる食感が口内でなかなか分散しない
→分散しないから舌のまわりに長い時間とどまる
→その時間の間、味覚が舌を刺激し続ける
→舌は感じ取った味覚が長時間続くのでより強烈な味覚と感じる
→忘れたころにどろっとした食感が分散する
こんな感じのように、粘度って味覚を強めてしまう働きがあるようです。
粘度の前の固さ・柔らかさ
キーマカレーには福神漬が付いてました。赤いヤツです。
この赤いヤツがフツーのカレーならば口直しとして美味しくいただけるのですが、ことキーマくんと福神漬を同時に食べると、やたらまずいのです。
福神漬のコリっとした食感がとてもまずく感じる。あ、キーマくんはフツーにおいしいやつです。ですがコリっとした食感が、やっぱりまずい。
ここまで考えたときに、もしかして粘度って「固い食感」を包みこんで殺してしまうんじゃないか?と思えました。実際に何回も同じように食べて試してみたけど、うん、やっぱり粘度の前に固さは無意味だった。そして反対の柔らかさも試してみたけど、粘度の食感に喰われていました。
食感を活かすには粘度は考慮すべき存在
美味しく食べることにおいては、食感は大切な要素であることは間違いありません。
ですがその食感には、味覚をも殺しかねない「粘度」という強烈なヤツもまた存在するということを知っておく必要があると思います。
今回は固さ・やわらかさは粘度にかなうものではありませんでした。つまり粘度が高い食べモノを食べる時は、固い・柔らかいの食感が主とする食べモノは合わさない方が楽しめる、ということになります。
もしかしたら粘度が活性化する食感が他にもあるかもしれませんね。ワクワクします😅。また今度試してみよう。
ともあれ食感に含まれる粘度は、味覚を活かすも殺すも、どちらの能力をも持っている気がします。が、まずは固い・やわらなきものが避けましょう(笑)。
さぁ、あしたは何を試そうか。