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旅の妄想は抱き捨て
こんな旅をしてみたらとっても面白いよというお話。
旅っていいですよね~。
小学生の頃に行った少し遠めの遠足。普段見ている世界とは別のそれを友達と一緒に見ることができる。お互い初めてのものを見るので自ずとその感想は違ってきて、思うことが違うと行動も変わる。
そんな「非日常の世界に飛び込むこと」が旅行なのかなと、旅行というものを再認識します。
でもさ、何回も旅行に行くうちにいろんなことを思うことないですか?ここ最近思うのは「旅は予定の再確認」だって。
旅って、せっかくお金と時間を使って行くわけだからしっかりと予定を立てて、立てた予定をなるべく外れずに行動する、みたいな。そんなことばかりして旅を満喫した気になる。でも実はこれ、予定をなぞっているだけだから再確認、って思います。
○○旅行って言うじゃないですか。○○って書くと想像力、いや妄想力が膨らむよね(笑)。で、○○が旅の目的になる。ちょっと例をあげてみると、
卒業旅行、観光旅行、温泉旅行、家族旅行、慰安旅行、傷心旅行、恋人旅行、新婚旅行、一人旅行、エロ旅行、ナイト旅行、セクシー旅行、アダルト旅行、露出旅行、官能旅行、・・・ん?なんか方向が面白くなってきた(笑)。
あ、これAIに手伝ってもらって出した○○旅行の例なのですが、まぁいろんな旅行があるわけですよ。セクシー旅行なんて呼び名、ほんとにあるようです(知らんけど)。
で、これに私はひとつ付け足したい。
妄想旅行!
旅行として、身体が「非日常の環境」に足を踏み言われるわけだから、精神も「非日常の精神」に入り込んでもいいじゃん?って。
そうだな~、妄想旅行はやはりひとりのほうが動きやすいかな。まったく同じ思考パタンをもつ仲間なら一緒でもいいだろうけど、そこがズレた時の修正がたぶんしんどい。
「(今日から旅行だよ~。早くしないと!)」
「(わかったよ、そんなに急かなくてもいいよ)」
「(あ、これも持っていかないと!)」
「(身軽でいいじゃん、困ったら買えばいいし)」
とかいう妄想を頭の中で膨らませながら行先の決めていない電車に乗る。車は思考が邪魔されるので電車ね。あ、行先は○○方面とだけ決めておいて細かいルートは動くその時に選ぶ。行けても行けなくても問題ない。旅の目的は妄想だから。
そう、旅の目的は妄想(笑)。妄想って、存在する・しないに関係なく、自分の中で好きなように思考を展開させることだから、ほんと好きに考えていい。
外的刺激は「非日常の世界」。これをベースに妄想するので、いつもとは違った考え方が出てくるのはとっても面白い。そして妄想の一部は現実になったりする。
旅館の一室できれいな女の人と過ごしたいな~と妄想していたら、偶然隣室の人がそんな人で声かけられた、みたいな。
ゆっくり意気投合して、よかったらお酒でも一杯?という関係になってお互いの部屋を行き来するようになり、数泊だった旅行が週単位に変わり、すっかり打ち解けた関係になれて、二人で歩く散歩が楽しみになってくる。
そんなとき突然彼女から「私は死にに来たの」とかいう衝撃ワードが飛び出して心臓がバクバクする。やばいクジを引いたのではないか?
深入りしたら抜け出せなくなることを覚悟して恐る恐る事情を聞いてみると、これまた複雑な話。どうしようと迷いながら相談に乗り続けていると彼女がいきなり抱き着いてきた。そんな関係には持ち込まないようにしていたけれど、切羽詰まった表情とはかなさを醸し出す刹那顔にいてもたってもいられなくてついに一線を越えてしまう。
コトの最中に上で彼女は死にたいを連発。これは確実にヤバイぞと…どうやったら抜け出せるかを必死で考えるが彼女はそれをことごとく無視するように動いている。
あ~やばい。最後までいっちまった。これはもう沼にはまってしまった。。。どうしよう。。。そんなことを考えている彼女がさらにひとこと。
「わたし・・・戸籍がないの」
どっひゃ~(@v@)これは何かの映画の世界だ、と思いながら事後のだるい身体を引きずりながら窓際のソファにすわり目をつぶる。。。
「ん~もう抜け出せないかもしれない」。。。と覚悟を決め、ゆっくり深呼吸をしていたところに
トントンと肩を叩かれ目をあけたら女将さんがおしぼりと水を持って
「大丈夫です?たいぶ飲まれてたみたいで」と。
うわぁ~自分は酒飲んで意識失ってたかぁ~と気づいたら冷や汗がとまらない。。。それを見つめる女将さんの瞳のきれいこと。「今度はこの人になびいてしまいそうだ」。。。
みたいな、妄想をね、ひとり勝手にえんえんとできるわけですよ妄想旅行って。どこまでが妄想でどこまでが現実かわからなかったでしょ?(笑)
とまぁ、妄想旅行の例を書いてみたりしましたが、ひとりで非日常の空間に足を踏み入れて、外的刺激を受けて自分の考え方を妄想で膨らませ、そこに立ち入った自分を認めてあげて明日への活力にする(脱力にしかならないときもあるw)。そんな妄想旅行、人生に一度や二度はやってみてもいいかもしれません。
積極的にオススメはしないけれど、新しい自分を発見したいなどの動機があるならば、超絶おススメです。
あ、くれぐれも現実と妄想の区別がつかなくならないように、各自で保険を掛けておくことを忘れずにね。