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おつカレー会
1つのメニューも集まればすごいことになったお話。
まえがき
今日のお昼はひさしぶりにカレーを食べました。
なんの変哲もないカレーですが、それは日本の家庭料理の中でおそらく最も浸透し、手軽にバラエティの富んだ味覚として親しまれているメニューです。食べたことない人はいないだろうし、好き嫌いもどちらかと言えば好きの方が多いでしょうね。
今日は味覚的発見はありませんが、過去にカレーにまつわる衝撃の話を思い出したので書き下ろします。今日はカレーのみです(笑)
カレーの話は天気と同じ
はじめての人と話をするとき、話題に困れば天気の話をしようとか、どこかで聞いたことがあります。でもそれと並んでカレーも実は、話題にけっこう使えるんですね^^。たとえば
はじめまして!
あなたのうちのカレーにはどんな具材が入っていますか?
会って第一声がこれだったら、間違いなく相手が忘れることができない人になるでしょう(笑)。いや、それも狙ってのこと。いいんですよ。ただそこから強引にカレー道に持っていく。
いやぁうちはね
カレーにはジャガイモが入らないんですよ。
Noジャガイモ派です。
あなたは?
え?ジャガイモは入れる?
あ~そうですか~。うちとはあわないなぁ。
あ、でもよく考えたらおもしろそうですね。
よかったら一度カレーごちそうしてもらえません?(^v^)
カレー道なるものがどういうものかわかりませんが、カレーを話題にするといろんな方向へぐいぐい話を引っ張ることができます。多少強引でもみんなが知っているカレーなので、引かれるイメージも他の話題に比べると少ないはず。
こんな感じで私は学生のころ、会う人会う人にカレーの話をふっかけて、ある一大イベントを企画しました。
おつカレー会の発足
学生ですからイベントや試験など、なにかにこじつけて酒を飲む機会はけっこうあります。社会人ならば飲んだ次の日のことも考えないといけないのでセーブしがちになりますが、学生はほぼフリー。翌日なんて昼まで寝てて、なんなら夕方まで寝ることもできるのでどんなことでも可能になります(笑)。
そんななか、ある一人がこんなこと言い出しました。
あ~、なんかおもろいことないかなぁ
うちあげも酒飲んでばかりではつまらんし
もっとおもろそうなうちあげってないかなぁ~
待ってましたよこの言葉^v^。
あるであるで~。おもろいヤツ。
私は速攻で提案しました。
おつカレー会やろう!
ショバ代ひとり千円。
で、みんなで一押しのカレーを持ち寄って
なんなら作ってもいい
それぞれ食べ合うんだ。
そして一番おいしいやつを決めよう
優勝者はみんなのショバ代を総取り!
どうだ?
仲間内は少なくとも6人いましたからショバ代は六千円。優勝賞金としたらいい方じゃないですか。それもさることながら、各人が親しんできたカレーを口にすることができるチャンスの方が面白そう。
はい、みんなひとつ返事でALL参加となりました。
各家のカレーは闇だった
いやぁ、ほんっとうにいろんなカレーがありました。
もちろんカレーなので極端に違和感があるものではありません。ただ中に入っている具には違和感ありまくり、そしてその違和感が歓喜に変わることもしばしば。だから楽しいんですよね^^。
珍しい所でいえばこんにゃく。カレーにこんにゃくですよ!?味ほとんどないぶにゅぶにゅのこんにゃくがカレーに入ってると想像しただけでえ~ってなりました。しかし食べてみるとこれがなんか病み付きになりそう😅。いいね~。
そんな感じでいろいろなカレーを堪能し、あーだこーだいいながら楽しく会は進行し、滞りなくおつカレー会は終盤に差し掛かりました。
そう、アイツのカレーをみなで食べるまでは。。。
ビーフカレーの20年間
意味深な小タイトルでしょ?(笑)。そうなんです、Aくんとしましょうか、今回のおつカレー会の隠れた主役。
その彼が自信を持って持参してきたのが「Aくん家特製ビーフカレー」。お母さん特製のカレーということで、家で作ってきて持ってきてくれた。
すげ~!!!とみんな驚きつつも、そんなに特製ならばさぞかし美味しいに違いない!と全員で期待。そして実食。うんたしかにおいしい^^。いや~よかったよかった。。。。
とはならなかったのです。ある一人がこう言いました。
これ、ビーフカレーじゃないじゃん
(@v@?(@v@?(@v@?(@v@?
Aくんはこんな顔でした。
「ビーフカレーじゃないって、これ…」
そう言い張るこちら、Bくんとしておきます。
Bくんはかたくなにそう主張します。そしてBくんの両親はシェフをやっているのでBくんの舌がビーフカレーではないと言っているのはおそらく確かだろうと。
それでもAくんは「ビーフカレーだ!」と言い張ります。
そっか~Aがそこまで言うのならそうかもな。どうだ、お母さんに作ってもらったんだろ?電話して聞いてみようよ。そしたらわかるんじゃない?
余計な事したかな~と思いつつもAくん以外はビーフカレーではないことに傾いていたため、Aくんを助けると思ってこう提案した。
Aくんはお母さんに電話をかける。通話口はみんなにも聞こえるように上向きだ。
あ、もしもしお母さん?
今日作ってくれたカレー、ビーフカレーだよね!?
みんなで食べてるんだけど、みんなビーフカレーじゃないっていうんだ
ビーフカレーだよね?!
という感じでお母さんに疑問を投げる。すると、
あ~・・・・
なんか重々しい空気に変わっていくw
あんた、みんなにあのカレーを食べさせたのかい?
きっとこんな日がくると思ったんだけど…
とお母さん。なんだこの展開は😅…
え?どういうこと?
詰め寄るAくんにお母さんは
あんたがいま食べてるのはポークカレーだよ。。。
うちは昔からお金がなかったから気分だけでもビーフにと思って
ポークカレーをビーフカレーって出してたんよ(笑)。
ふふふふ・・・ははぁhぁhhぁhhぁhhぁhhぁ!!
いまごろ気づいた?
真実のビーフカレー
なんて母親だ・・・Aくんのお母さん。
20年間もポークをビーフと言い張ってばれないようにしてたんだって(笑)😅・・・。
Aくんは「ちょ・・・おかん・・・・えぇぇ(@v@?。。。うxせげうぇrhprhj」
わけわからない反応かつ、すごい速度で落ち込んでいる。
そりゃそうだろうな~。実の母親にビーフをポークと思いこまされて育ってきたなんて
お母さんもどこかで修正しないといけないな~と思いながらだまし続けたんだろうな(笑)
Aくん以外のみんなは心より同情し、もうこのおつカレー会の勝者はAくんでいいやん!ってなりました(笑)。
はらっ。はらっ。
ひとり、またひとり、ショバ代をAくんの目の前に置いていく。
Aよ。おれたちは何も言えない。
言えないけどまぁ
またやろうぜおつカレー会www
その日のAくんは終始うつむいて、ブツブツいいながらくらい一日を過ごしていました(笑)。
なかなか衝撃的な展開を目の当たりにし、カレーの奥深さを知ったのでした。
ちゃんちゃん!
さぁ、あしたは何を試そうか。