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日本語の妙 木にまつわる面白話 #4
漢字はまさに日本語にとっての妙だと思います。他言語にはない素晴らしいもの。まじめに考えればいろいろな成り立ちがあって「ふむふむ」と感心させられます。
また、ときには漢字は想像力の豊かさを測る遊び道具にもなるようです。
今日はちょっとした木という漢字で子供たちと面白いバトルをしたのでそのお話。
「木」の漢字を使った漢字
小学1年生で習う漢字、「木」。
4画で、簡単で、でも美しい木。樹木の木の意味です。日本人でおそらく知らない人はほとんどいないはず。
小学3年生あたりの子供たちと遊ぶ機会があって、知ってる漢字の読み方のクイズを出し合うことになりました。
子供との遊びなので楽しませつつ笑いあえたらいいかと思いながら頭を巡らせていると、ちょっといたずら心が首をもたげてきました。よし、いっちょやったろうか。
私 :「木」って字はなんて読む?
子供A:「き」!!
私 :そうだね~。では「林」はなんて読む?
子供B:「はやし~!」
子供A:「りんとも読むで」(言いたがりの子)
私 :お、すごいね、そうだね~。では「森」はなんて読む?
子供A:「もり」に決まってるやん!
子供B:「りんとも言うで」(子供Aにやり返したい子供B)
私 :ちゃんと読めるじゃん。。。では~これは?
![](https://assets.st-note.com/img/1712895285265-LPKeoyCipE.jpg)
子供A:・・・・
子供B:・・・・
子供A:え~こんなの習ってないよ~わかんない
子供B:わかんない~おしえて~
(なんて諦めが早いんだ最近の子は…)
してやったり
木がよっつの漢字はね~。
ジャングル!
子供A,B:え~~~~!!!それダメダメ問題やん、くやし~っ
子供相手にしてやったりしてしまいました(笑)。よくあるネタ話なんですが彼らは当然この手のものは知らないので、少し意地悪をしてしまいました。
さぁこの遊びも終わろう(勝ち逃げ)と思ってたところへ子供たちからの復讐が始まります。
子供A:じゃ、これでなんて読む?
返されたやったり
![](https://assets.st-note.com/img/1712895570479-FjHzDCgW73.jpg)
私 :(ん、なんだこれ?やばい、ジャングルの次か…)ん~と、ん~と・・・
私が考えあぐねていると子供A、Bともにひそひそ話をしてからいたずら笑顔+満面の笑みを浮かべて、
きだらけ!
そうきたか(笑)。さすがにそこは想像していなかった。やるな、子供たち。してやったりを返されてしまいました。
このままでは終われない・・・・大人のメンツを立てねば・・・。
おーけー。では最後の問題だ(これで終わりにしてやる)。
![](https://assets.st-note.com/img/1712895790158-POazlkLmNX.jpg)
さぁ、👆はなんと読む?
想像の向こうへ
子供A:え~~って、これまたダメダメもんだいやんな?
子供B:ぜったいそうやな!
私 :ちがうよ~。ちゃんと読めるよ~、ぜったい!
今度は子供たちが考えあぐね始めました。
ふふふ・・・さぁここからが大人の切り替えしだ。
私 :わかった?
子供A、B:ん~わかんない
私 :わかんないか~。この字はね~
しんりん!
子供A、B:うわ~~~しってる字だ!くそ~~っ!
子供たちと繰り広げたバトルは「木を使った1字」という構成にまんまとはまっていたのですが、大人の機転(ずるいとも言う)で、それをはずしてかかって、してやったりの2回目をかましてあげました。
ここまで文章でかけば「大人気(おとなげ)ない」と思われるかもしれませんが、子供たちは終始とてもいい笑顔でこんなつまらないバトルに付き合ってくれ、彼らなりに満足してくれてました。
漢字ひとつでここまで遊べて笑顔になれる子供たち。
クイズには勝った大人の私ですが、そこで繰り広げられた笑顔とやり取りには、子供たちが完勝でしたね。
子供の、純粋にものごとに向き合う姿勢をひたすら感じれた短いひとときで、幸せでした。
あ、もちろん帰り際にダメダメ問題を出した罰としてお菓子をねだられました(笑)。手一杯にお菓子を買ってあげるとまた満面の笑みでありがとう!といって帰っていきました。
たった少しの時間でしたが、とてもあたたかいときを過ごせたことに感謝。