モノづくりの手始め #2
モノをつくることを始めるときに心得ておくとよいお話。複数回にわたる2回目。
ここでいうモノは形ある・ないに関係なく「つくれるすべてのモノ」です。
この記事は、👇記事の続きとなります。
👇1.モノをつくる行為を知る
この章は独立させて書いていますが、以下を読まれる前に👆を一読されると理解が深まります。
また「つくる」と書いているのは、作る・造る・創ると漢字にするとニュアンスが変わるので、あえて「つくる」と表記しています。
2.0→1の構想
0→1の意味
モノづくりを話題にするとき必ずといっていいほど出てくるのが、
0→1のモノづくり、1→100のモノづくり
の話です。
これらは実際のモノづくりの「行為」のことを指すときもあるし「能力」を指す場合もありますが、ここでは0→1全般について考えます。これ以降は特に断りなければ「0→1」「1→100」はモノづくりのパタンのこととします。
さて、0→1は以下のように考えることができますね。
・モノづくりの「行為」として、何もない(ゼロ)状態に何かひとつ(イチ)を存在させること
・モノづくりの「能力」として、何もない(ゼロ)ところに存在しないモノ(イチ)を生み出すこと
一般に0→1は誰にでもできることではないとされ、これができる人は組織には必ず必要と言われます。しかし、0→1って聞こえはカッコいいのですが本当に存在するのでしょうか?
0→1のモノづくりの成立条件
実は0→1が成り立つ条件があるんです。その条件とは、
「限定された範囲でのモノづくり」をしていること
例えば、会社のある部署のあるチーム内、もう少し規模を大きくして会社の全体、はたまたある業界の中でのモノづくり、などです。
0→1を考えるときは無条件に「ある特定された範囲内で」という条件が付加されていることになります。そしてこの条件はほとんどの人には見えない(気づかない)。
だから0→1ができる人は凄いとされ、尊敬され崇められ、組織が欲しい人材となっています。
当然ですよね、この付加条件が見えないのでそうなるわけです。
マクロ的にみた0→1のモノづくり
ではこの付加条件が付かない0→1ってあるんでしょうか。
実はこれもあるのです。それはマクロ的に見たゼロを考えれば自ずと答えが出ます。つまり、
「地球上のすべての人の脳がつくっていないモノ」
これが成り立つモノはゼロの状態です。そしてそのゼロを見つけることは事実上不可能。
不可能だからといって無視できるかというと、そう単純なことでもありません。
これはモノづくりの「行為」の観点からは無視できるのですが、モノづくりの「能力」の観点からでは無視できないからです。
0→1のモノづくりの考え方
0→1ができるようになるために考えるべき必要なこと。それは、
モノづくりのフィールド上での観点の移動
です。
モノづくりは自分の立場を中心として進行しますから、考えるべきスタート地点は自分の立場の範囲内からになります。
自分の立場の範囲内にはゼロが存在し、その範囲が小さければ小さいほど多くのゼロが存在します。このときに自分の立場の範囲内のみの観点しか持ててなければ0→1はできません。
0→1をしたい場合は考え方を変えて、自分の立場の範囲外に目を向ける。そうすると自分の立場の範囲内ではゼロのモノが、範囲外ではイチとして存在していることに気づく。
もうおわかりですね。
そう、自分の立場の範囲外のイチを自分の立場の範囲内にゼロとして持ち込めれば、0→1のモノづくりを達成したことになります。
0→1のモノづくりができる人
以下の条件をすべて満たせる人は0→1のモノづくりができます。
・自分の立場が置かれた範囲内・範囲外を広く見渡せる視点を持っている人
・その両方を見渡せた上で自分の立場の範囲内外を自由に行き来し、考え方やモノを持ち運べる人
これらは見えにくく言語化されていないことなので、モノづくりに関わりたい人は知っておいて損はないことかと思います。
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